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ときめきの日々を過ごしたい

杖のことば 五木寛之

2016-10-12 05:32:43 | Weblog

十人十色

女ごころいろいろあるさ秋の空

  私たち現代に生きる人間は、いま、迷っています。国民だけでない。この国も、世界も、みんな迷いに迷っているのです。あふれ返る情報の渦の中で、何を信じればいいのか。世の中はどうなっていくのか。何が真実で、何が偽りなのか。専門家とか、権威者だとかいった人びとの意見にも、もう頼るわけにはいかない。常識という考え方も、とっくに通用しなくなっている。正論があり、反論があり、異論がある。それぞれに一理あって、聞いている間はなるほどなと思う。日本の国債は紙くずになるという。そうか、とため息をつく間もなく、正反対の意見が聞こえる。五十年後はともかく、いまのこの国は世界有数の金持ち国家なのだそうだ。一体どちらが本当なのでしょう経済だけではありません。私たち暮らしのあらゆる問題について、正反対の言葉があふれ返っています。最近、再ブームの観のある健康問題にしてもそうです。もっぱら野菜を食べろというのは、しごくもっともな話です。しかし、最近では、高齢者ほどちゃんと肉を食べよう、という説もでてきました。また、一日に三食きちんときまった時間に食事をせよ、という。私のように不規則な生活を続けている人間には、とうてい無理な話です。あきらめていると、一日に一食でいいと説く専門かもあらわれて、ほっとします。「酒は百薬の長」という言葉は、物心ついたときから頭に刷りこまれています。絶対の真実だと思ってきました。「酒は憂いの玉箒」とも言います。酒は、悩みや心配事をとりさってくれるもの、適量な酒は体にいいのだと、信じこんできました。しかし、最近、読んだ本では、ごく微量のアルコールでも脳は萎縮するという。「がんにならず100歳まで生きる」(白澤卓二、済陽高穂・祥伝社黄金文庫)の中の、白澤医師の説です。「お酒は百薬の長ではない!」 という見出しがついていて、これにはびっくりしました。乳がんに関しては、ビール一杯でも飲めば発がんリスクは高まるのだそうです。「ボケたくないから、脳を萎縮させたくないから、飲まないほうがいい。ほんの少しでもがんのリスクを抑えたいなら、飲むな」と言っています。手軽な文庫本ですが、この本はその辺の適当な健康本ではありません。うなずける所が数多くあって、感心しました。人間の体質は人それぞれつがうのだから、健康法だって十人十色、百人百様でいいんじゃないかと自分に言いきかせてみるものの、うーむ、と迷うことも多々あります。

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