わたしたちは京都にいた。
ムスメ夫婦とモーニングに行くことになった。
「きゃー、ぜいたくぅ」とムスメは喜びの声を上げた。
わたしたちは三条に向かった。
モーニングセット1200円だ。
このとき、わたしにはモーニング1200えんを高く感じる神経は麻痺していた。
このまえ、高木珈琲でリッチモーニングを食べた。
スクランブルエッグ、ポテト、ミニウインナ―、超厚トースト、珈琲つき。
これで600円なのだ。
あ、リッチモーニングはメニューにそう書いてあるんです。
それで駐車違反を食らって15600円のモーニングになった。
だから1200円のモーニングの喫茶店なんて
100キンみたいなものなのだ。
ちょっと例えがわるいけど。
で、1200円のモーニングはやはりリッチを上回るリッチさだった。
みんな、それぞれ飲み物を注文した。
わたしたちは珈琲。
で、ムスメのダンナはナポリタンを注文した。
え、ナポリタン?
ムスメのダンナは飲むようにナポリタンをすすっていた。
昼はそれなりに食った。
これから比叡山にドライブに行くので
しっかり食べておこうということだった。
すでに朝からしっかり食べているのに。
比叡山延暦寺は広くて暑かった。
最澄も空海も法然も何年も何年も修業した延暦寺。
わたしたちはさっさと拝観し、さっさと市内に戻った。
途中の琵琶湖は美しかった。
それより私たちの頭の中にはカフェのスイーツが渦巻いていた。
夜ご飯は8時に予約してあった。
比叡山から降りてきたときスイーツタイムをちょっとすぎた4時だった。
河原町のBALビルの最上階のカフェ。
私はチョコレートケーキ。
飲み物はアイスコーヒー。
各自、好みのスイーツをたのみ
それにあった飲み物を頼んだ。
ダンナはメニューをのぞきこみ、相当迷っていた。
ムスメは「はやくぅ」とせかした。
ダンナは呪文のように唱えた。
「やっぱりチーズケーキだ。登山して疲れているから。
疲れをとるにはチーズケーキだ。これしかない」。
登山って、ただのドライブじゃないか。
「チーズケーキ頼んでいいっすか」。
ダンナはわたしに聞いた。
「いいとも」。
ダンナはウエイトレスに言った。
「チーズケーキください」。
「飲み物は?」
ダンナは言った。
「カレーください」、
カレーって飲み物かあ?