ダンデーのお気に入りの椅子にいつの間にかピッピが乗っている。
ついさっきまで、ダンデーが乗っていたのに、いつ入れ替わったのだろう。
ダンデーは退かすことも出来ず、”ピッピをどかして”と言うように姉の顔を見ている。
いつもはニャーニャーうるさいのに、ただ黙って姉を見ている。
”何よ”と視線に気がついた姉が”ミル、ダンデーの椅子でしょ”と叱ってやっと降りる。
”ピッピにとられた。何とかしてください。” じっと姉の顔を見て訴えている。
怠惰な態度のピッピ。ちょっとダンデーを突っついたりしている。
”ピッピ 降りなさい。ダンデーの椅子でしょ。” 姉をちらりこの後しぶしぶ降りた。