うきは拾遺集

    野鳥の声に目覚め、筑後川を眺めて暮らす。
   都鄙の風聞、日日の想念、楽興の喜び&九州ひと図鑑。

「うむ」と「うまれる」の漢字表記

2017年01月09日 | 随想
 本日もスポーツ報知の芸能面記事に関する苦言です。お笑いコンビ「爆笑問題」の田中裕二氏の夫人・山口もえさんが妊娠中で、ことしの夏の早い時期に出産の予定という目出度いニュースです。その喜びを伝えるもえさんのブログを紹介する記事の中にこんな文章がありました。

 《初夏に誕生する予定のわが子に「新しい命が誕生する日を、家族皆で心待ちにしております。今は、無事にまれてくれることを第一に考えております・・・》。

 そもそも「産」という漢字を出生・出産の意味で用いる場合「女性が胎児を胎外へ産み出す」ことにあることは漢和辞典を開くまでもないと思います。赤ちゃん自身が生まれ出てくることを表すこの場合は「無事にまれてくることを第一に考えております」とすべきでしょう。もえさんのブログをそのまま書き写したということも考えられますが、もしそうであれば編集記者として配慮する必要があったと思います。別の箇所ではきちんと「生まれかわり」と表記していましたから、前記の箇所は校閲記者も見過ごしてしまったということになります。

 小さなことですが、言葉を糧とするプロです。しっかりしてもらいたいと思います。

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