History♥psychoな私

Historyに関する色々な事をマイペースに書いていきます。BL的な小説も含まれますので、苦手な方はご遠慮ください。

嘘つき episode 9

2017-03-06 20:04:27 | History小説


あれからイジョンは慌ただしく過ごした。
ふと見るギョンイルのデスクはだんだんと物が少なくなっていった…。

"いなくなってしまう"

ギョンイルがいなくなる現実とイジョンがリーダーになった事による先輩からの不満の声…

そんな中でも
""お前なら出来る""
このギョンイルの言葉が何よりもイジョンの支えになった。


イジョンは退勤後、シヒョンの待つbarに向かった。

落ち着いた雰囲気の店で客もあまりいなかった。
その中でカウンターに座るスタイルの良い男性。
後ろ姿でもイジョンはすぐにそれがシヒョンだとわかった。

「シヒョンさん、遅くなってすみません。」

『来たね。もしかしたら来ないかと思ったよ。』

クスッと笑いながら言うシヒョン。

「なんでですか…?」

『いや…あの人が許さないかなと思ってね。』

「あの人って誰ですか…?」

『さぁね…』

大事なところをごまかれたイジョンはシヒョンの独特な雰囲気に戸惑っていた。

『さて…本題に入ろうか。』

「すみません、シヒョンさんと同じのください。」

シヒョンと同じ飲み物を頼むイジョン。

『ふふっ…僕のノンアルだよ?』

「っ!?」

『お酒の力に頼るつもりが残念だったね』

"恥ずかしい…"

イジョンは見透かされた恥ずかしさでシヒョンを見れなかった。

『そんなに聞くのが辛い?ギョンイルさんの縁談話。』

「………。」

『実は縁談話、最初はギョンイルさん断っていたらしいよ。』

「えっ…」

『まぁそれでも社長の娘がギョンイルさんに惚れ込んでて、縁談は消えなかったみたいだけどね。』

"断っていたのに海外支社に行くって事はギョンイルさんの気持ちが変わったってこと…"

イジョンの頭の中には綺麗な女性と並んで微笑むギョンイルが浮かんだ…

『暗い顔だね。まぁ考えてる事は分かるけどね…』

"もう聞きたくない…"
イジョンは出てきた飲み物を飲み干した。

『でも海外支社に行く事で縁談は…』

『イジョン、なんでここに?』

シヒョンの言葉の続きはドギュンの出現により聞く事は出来なかった。

「ドギュンさん…」

イジョンの暗い表情を見るなり、ドギュンは隣のシヒョンを睨み付けた。

『どなたか存じませんが、イジョンを連れて帰ります。』

『イジョンを随分と可愛がっているんですね。まるで恋人みたいだ』

冷やかすようなシヒョンの言葉にドキュンは苛立ちを感じていた。
またイジョンもいつも穏やかなドキュンが苛立ってる姿に驚いていた。

『大事なところを話せてないけど…仕方ないね。イジョンくん、今日は帰りなよ。』

シヒョンは席をたち、イジョンの分まで会計を済ませた。

「自分で払いますっ!」

『いいよ。僕が誘ったからね。今度は君から誘ってよ。』

そう言ってシヒョンは店を出ていってしまった。

『イジョン、帰るよ。』

ドキュンはイジョンの手を引き、店を出た。

「ドキュンさん…?」

店を出てもなかなか離してくれないドキュンを不思議に思い、イジョンは声を掛けた。

『イジョン…ギョンイルってやつに気持ち伝えたのか。』

「……言えなかった。」

『ギョンイルの次はアイツなのか?』

「違う!!そんなんじゃないよっ…」

『……………ダメか?』

「え…?」

『…俺じゃダメか?』

「何言って…」

『俺ならそんな顔させない。』

そう言ってドキュンはイジョンを腕の中に閉じ込めた…

ドキュンの腕の中でイジョンはギョンイルとは違う温かさに涙が出そうな程の寂しさを感じた。


"ドキュンさん、ごめん…
やっぱりギョンイルさんが好きだ…
"

イジョンが身体を離そうとした時、いきなり後ろに引っ張られ、また別な体温を感じた。


その温かさにイジョンの目には涙が溢れた…。


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1 コメント

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はるゆい様 (葉月)
2017-03-07 06:18:29
今回のお話も切なくて素敵でした。
ごめんなさい、私のコメントがここにあると、嫌なのではるゆい様のブログにコメントしたくても出来ないと言われる方がいらしたので、もう、コメントはしませんが、ブログは覗きに来ますね。
本当にお騒がせしました。
このコメントも、前にしたコメントも私のは消してください。
そうしないとコメントしたい方が出来ないので、宜しくお願い致します。
それでは、これからも素敵なお話とブログ記事を楽しみにしています。
失礼しました。

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