History♥psychoな私

Historyに関する色々な事をマイペースに書いていきます。BL的な小説も含まれますので、苦手な方はご遠慮ください。

嘘つき episode 13

2017-07-15 03:57:06 | History小説



シヒョンside



愛人の息子…

どこに行ってもその言葉がついてまわった。

母に頼まれ入社したものの、

"社長の愛人の息子"

その言葉がすぐに広まった…。

事実は変わらない…
そう思い結果を残そうと努力したが、
どんなに良い結果を出しても
返ってくるのは偏見の目だった。

そんな時にギョンイルさんの手掛ける企画に参加する事になった。

正直難なく結果を残すギョンイルに
好意的なイメージは持っていなかった。
後輩に慕われ、結果を残し評価される彼に嫉妬していたのかもしれない…

僕と何が違うんだ…
愛人の息子だからダメなのか…


でも実際は僕とあまりにも違っていて、あまりにも似ていた。
彼は僕とは比べ物にならないくらい努力していたから…
そして、
周りの偏見に同じく苦しんでいたから…

それから僕はギョンイルさんの企画に
全力を尽くした。
自分のために…
ギョンイルさんのために。
無事成功した時の達成感は今でも忘れない。

そして

『シヒョン、お前の力が大きかった。ありがとう。』

このギョンイルさんの言葉も…

ギョンイルさんと組んで仕事をする機会が増え、そのうちに"愛人の息子"という言葉は聞かなくなった。
働きぶりもちゃんと評価され、今では別の部署で大きな仕事を任せられるようになった。

僕を"愛人の息子"という言葉から救いだしてくれた人。

今度は僕がギョンイルさんを孤独から救いださなくちゃいけないんだ…

父の口から聞いたギョンイルさんの病。

"イジョンに言った事、絶対怒るだろうな…"








イジョンはあれからどうやって帰宅したのか覚えていないほど、シヒョンから聞いた事実はあまりにも衝撃的だった。

今すぐにでも逢いたい…
でもどんな言葉をかければ良いのか…
"僕がそばにいる"
そんな言葉じゃ駄目だと思った。

ふと窓の外を見ると空が明るくなり始めていた。
時計の時刻は午前5時。

「もうこんな時間か…」

一睡もできず、スーツのまま朝を迎えた。

イジョンは冷たいシャワーを浴び、ボーッとした頭を冷やした。

新しいシャツに袖を通し、家を出た。

早めに出勤しているであろう、ギョンイルに逢うために…。


「おはようございます。」


『…早いな。どうした?』

決して得意ではない早起きをしてデスクの荷物を片付けるギョンイルの姿に
胸を締め付けられた…。

「…身体大丈夫ですか?」

『…なんだよ、急に。』

「…っ…」

イジョンは溢れてくる涙を我慢できなかった。

"こうして僕の目の前にギョンイルがいるだけで幸せだなんて…"

イジョンの突然の涙にギョンイルは察しがついた。

『…誰から聞いた。シヒョンか?』

何も答えずただ涙を流すイジョンに
ギョンイルは困ったような顔で笑って頭を撫でた。

『イジョン泣くな。男だろ?』

「…ヒック…ッ…男だってッ…泣きまずッ…」

『ふふっ…泣くなよw』
そう言ってイジョンの頬の涙を拭うギョンイル。


『大丈夫だ、イジョン。俺は死なないよ。』

そう微笑むギョンイルに切なくなり、
イジョンは抱きついた…。

「…嘘つかないでくださいねっ…」

『俺が嘘ついた事ないだろ?』

「……嘘つき。」

そう言って笑みが溢れた…。


それから数日後、ギョンイルさんはNYへ渡った。


僕の薬指に愛を残して…。






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