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「財閥の狙撃手」「不屈の元女性将校」…文在寅氏のサプライズ人事連発に驚く韓国

2017-05-21 16:02:08 | 日記
【韓国新政権】

「財閥の狙撃手」「不屈の元女性将校」…文在寅氏のサプライズ人事連発に驚く韓国

【ソウル=名村隆寛】

政権発足から10日が過ぎた韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が「異例」「破格」の人事を連発し、韓国社会を驚かせている。

今週には大統領府国家安保室長や外相の人事が明らかになる見通しで、サプライズ人事の可能性が関心を集めている。

 文氏は閣僚級である公正取引委員長の候補に「財閥の狙撃手」と呼ばれる経済学者、金尚祚(キム・サンジョ)氏(54)を指名した。主要政府機関のトップでは初めての人事で、格差是正や財閥改革を公約とした文氏の意図がうかがえる。

 金氏は最大財閥サムスングループの企業間での株式を持ち合う「循環出資」を批判するなど財閥のあり方を問題視し、大企業の不当な利得確保を追及したことで知られる。

「韓国の不公正な市場経済秩序が経済活力を弱化させた一因」とし、大企業による中小・下請け企業への圧力などを徹底解明する方針。

就任後の財閥改革加速は必至だ。

 また、文氏は国家有功者の顕彰を担う国家報勲庁長に初めて女性で元将校の皮宇鎮(ピ・ウジン)氏(60)を任命した。

皮氏は韓国で最初に軍の女性ヘリコプター操縦士になった1人で、乳がんでの両乳房の切除を理由に2006年に退役処分を受けた。

処分の取り消し請求訴訟を起こした皮氏は勝訴し、08年に復職後、退職していた。文氏との面識はないという。

 一方、文氏の最側近だった元政府高官や国会議員ら数人が相次ぎ新政権への参加を辞退する意向を表明し注目されている。

「側近中心の国政運営からの脱却の端緒という点で斬新」(中央日報)で、これまでの情実人事からの転換と実力本位の人材登用を世論は肯定的に受け止めている。

 文氏はまた、東南アジア諸国連合(ASEAN)へ派遣する特使に盟友の朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長を任命した。

朴氏は現職にもかかわらず、ASEAN議長国のフィリピンのほか、インドネシアやベトナムを訪問する予定だが、市長業務を空けての特使としての派遣を疑問視する見方も出ている。


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