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明るい未来を描けない 韓国の若者を覆う閉塞感

2014年11月06日 10時24分14秒 | Weblog

明るい未来を描けない 韓国の若者を覆う閉塞感

2014/11/6

日本経済新聞 

韓国社会が苦悩を深めている。

高成長を引っ張ってきた輸出が低迷し、旅客船沈没事故をきっかけに消費も萎縮している。

だが、もっと構造的な問題も深刻さを増している。

どんなに努力しても明るい未来を描けないという不安やストレスがまん延する社会状況だ。

韓国の未来を支える若者の将来を決める全国統一の大学修学能力試験、今年は11月13日に実施される。 

 先日、3年の日本駐在を終えた韓国人の友人に会った。別れのあいさつをすると「2~3カ月後には家族に会うため戻ってくるよ」と笑う。自分だけが帰国し、家族は日本に残るというのだ。

■受験、就職、果てしない競争

事情を聞くと、高校生の息子に日本の大学を受験させるためという。「3年も離れると、韓国の激しい受験競争には復帰できない。仮に有名大学に入れても、希望する韓国企業への就職はもっと難しい」。同じようなケースは、駐在員仲間で何人もいるそうだ。 

 韓国の教育熱はすごい。小学生の子供に英語を学ばせようと、母親が付き添って海外に1年間留学する家庭も珍しくない。ある友人は会社を1年間休職し、家族4人で米国に移り住んだ。

中・高校生の多くは、深夜まで塾に通い、帰宅した後も夜更けまで勉強しないと競争に付いていけない。

今年の夏、ソウルで久しぶりに再会した別の友人2人は、有名な学習塾が集まるために不動産価格が跳ね上がった江南(カンナム)区の大峙洞(テチドン)に、いつのまにか引っ越していた。

本人はもっと大変だ。厳しい競争を勝ち抜いてソウル大など有名大の学生になっても、次は就職競争が待ち受ける。

韓国の若者から感じるのは、海外志向の強さだ。多くの学生が米国をはじめ海外での留学や就職を狙って血眼になっている。

ある大学教授は「留学先にも『格差』がある」と指摘した。

多額の留学・滞在費用を払う余裕がある家庭は米国やカナダ、英国に送る。

次はオーストラリアやニュージーランド、そこが無理ならシンガポールやフィリピンなど東南アジアの留学先を探すという。

韓国内にとどまる学生も、就職準備に必要な「スペック(英語能力や各種の資格)」を身につけるため、塾通いにいそしむ。

その費用を払うために借金を重ねる「スチューデントプア」も少なくない。男性の場合は兵役があるので、社会人になるのは20代半ば。就職できず学生のまま親のスネをかじり続ける若者も増えている。 

日本企業の合同就職説明会に集まった韓国の学生(2013年5月、ソウル)
 

日本企業の合同就職説明会に集まった韓国の学生(2013年5月、ソウル)

「38歳定年」。数年前に流行した造語だ。大企業に就職できても、出世できるか否かの分かれ目となる38歳を過ぎれば「名誉退職」と呼ばれる肩たたきが増える。

ソウルで暮らすと、街中にフライドチキン店の多さが目に付く。

人気の食べ物ではあるが、それだけではない。

朝鮮日報によると2009年から4年間で、個人事業者の数は約50万人増の537万人になった。

特に増えたのは、ファストフードやコンビニエンスストア。なけなしの退職金をつぎこんで慣れない商売を始め、失敗するケースが後を絶たない。ここ10年間の廃業件数は約800万件に達した。

■高齢者ほど高い自殺率

経済協力開発機構(OECD)の調査によれば、12年の自殺率(人口10万人あたり自殺者数)は29.1人に上り、加盟34カ国中最も多かった。

驚くのは70代の80人超、80代は100人超という高さ。大半の国のピークは40~50代だが、韓国は高齢者になるほど自殺率が高くなってしまう。

国の若者は自分たちを「5放(放棄)世代」と呼ぶ。「どんなにがんばっても5つの未来をあきらめざるをえない」ことを意味し、5つとは「恋愛」「結婚」「出産」「人間関係」「持ち家」だ。

韓国の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子供の数の推計値)は1.2~1.3と、日本(13年は1.43)と比べても低い。

朴槿恵(パク・クネ)政権は景気対策と併せて福祉政策にも注力するが、若者が抱く「将来への不安」という重い課題の解は見えない。

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