旅に出た！

なんだか、4月の引っ越しから回転を早回しにしすぎたような感覚があったので、ぽっかり空いていた平日の二日間で伊豆大島に行ってきた。なんか、日常から切り離された場所へ移動して、ゆっくりした時間軸をとりもどしたかった。

思い立ったのも急で、種々〆切等の日付をチェックして終わらせるものは終わらせ、船などの予約をしたのは前日のこと。
うちからだと、熱海まで1時間。熱海から船で45分で大島に着く。
自然の中に身を置きたくて、泊まり先は旅館じゃなくてキャンプ。テントや自炊セットを2000円位で貸してくれるところをみつけた。
娘ももちろん学校を休み同行。土日と夜間がメインの仕事は，小学生の娘とはすれちがい、いっしょにゆっくりご飯を食べられる日がずっと週に2食位だった。久しぶりの親子タイム！

大島に着いたら、まず近くの神社でおまいり。火山の噴火も避けて通ったという竜王神社。
港から30分ほど歩き、貸し自転車のぼろいママチャリを借りて、二人乗りで現地まで1時間自転車を走らせた。結構アップダウンも激しい大島一週道路。貸し自転車のおじさんによると、やはり車がないと生活は大変だそうだ。
行く途中、ほとんど人にも車にも会わず、たまにキョンという犬みたいな鹿が車道を渡る。あじさいが満開。椿の木をはじめとした、木のトンネルの両側にひっそりと民家が並ぶ。たまに会う人はたいてい姉さんかぶりのおばあさん。娘をみて目を細めてくれる。

キャンプはこれが2回目。1回目は友達に全部やってもらったので実質初めて！
その割にスムーズにテントを張れた。
波砕け散る海辺から少し登っただけの山のなかがキャンプ場になっているのだが、平日だし事務所の人以外、人間は私達だけ。

ゆっくりたきびで夜ご飯を作る。
ご飯の準備にゆっくりたき火から入るのはいい！わくわくする！
トマトリゾット、いさきのツワブキ包み焼き、トマトチーズパイ。食べ終わって海をみていると暗くなってきた。娘が怖いと言いはじめたが、雲が晴れて月が光りだしたら元気が出てきて、月の下でしばらく唄い踊る。
テントへ入って眠ろうとしたら、なにか獣がテントの隙間を通った。影からするとキョンかな？再びおびえる娘。
人気のないこんな山の中で寝ようとすると、自然に畏怖の気持ちがわく。たよりない自分。守られている自分。

ピヨピヨ、ちちちと鳥の声で、朝目覚めたのは4時半。
火をつけて、暖かいお茶を飲む。
雲が晴れているので、朝日を拝みに海辺へ。あたりを散歩してご飯を作ってたべ、また海でかにを見つけたりして、まだ7時半！

視界に入るのは、でっかい山（昔噴火した三原山）、ゴンゴンゴンゴンザッパーン、という音の海、浜にゴロゴロ転がる火山の岩。家もない。


とにかく、自転車をこぐ以外はゆっくり過ごした二日間。


生き返った～！！