「高木さんに元気でいてほしいから」と、春先にTKZ先生のご紹介でヒマラヤ瞑想のことを知りました。私の顔色も悪く精彩が乏しかったようでした。心身の健康のためにも瞑想を学びませんか?ということです。
20年ほど前に瞑想ではありませんが、スピリチュアル系な活動に凝ったことがありました。いろいろと悩んでいた時期でもあり、それを察知したSKIさんが紹介してくれた、コスミックダンスから始まり、その師匠のつながりからスウェットロッジ、ブリージングセラピー、そしてサイコセラピーまで体験し、精神的に覚醒感があった時期でした。
アイヌのアトイさんと知り合ったのもその頃でした。アメリカンネイティブの儀式でもあるスウエットロッジの体験で、自分が祈ることができないことに気づき、それをアトイ氏に話すと、彼は「タカギ、嘘でもいいから祈り続けろ。そのうちに本物になるから」というアドバイスを受けたことがありました。
それは事実でした。 森や湖とも話せるようになりました。そんな、ある日、オホーツクの海岸でキャンプを張ったことがありました。その晩、これまた私の魂的師匠のひとり、スエットリーダーのEIMさんが亡くなったとの知らせがありました。悲しかった。
オホーツクでキャンプをしたのは、ある取材の一環で日本海に沈む夕日を見て、翌朝にオホーツク海から昇る太陽を拝むという目的でしたが、その晩は霧雨が降りました。夜半にはテントをたたくほど強くもなったので、日の出はあきらめていました。しかし、もしやと思いつつ、朝は4時ころに起きて煙霧に煙るオホーツク海を眺めることにしました。 その時の様子はいまだ心に強く焼き付いています。
乳白色の霧が水平線のかなたで少しだけ幕を挙げたような空間が現れたのです。そして、そこにオレンジ色の太陽が顔を出しました。それから、ちょうど朝日の直系分だけ雲間があき、まん丸に上がった太陽はその全体を見せたのちに上部から再び雲の中に消えたのでした。その後、会場は見事なオレンジ色にまるでマグマが流れ出るように染まったのでした。そして・・、また霧雨となりました。
祈らざるを得なかった。自然に。EIMさんが天国に上る前に姿を見せてくれたとしか思えなかった。 そんな神秘体験をしたことがありました。
それから月日がたち、最近の私は感性が鈍り、再び祈ることも忘れできなくなり、森や山々と話ができなくなっていました。それを気づかされたのは、中国の山の中で岩茶を作っている若者たち、山寺で自給自足している僧侶達に出会った時でした。
これじゃあ、いかん、と思っていたところに、このヒマラヤ瞑想の師、ヨグマタジに出会うことができました。
祈ることを取り戻そう・・・・。
すると、今日、不思議でならなかったチューリップの実に会うことができました。 修行しようと思います。