◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「とくダネ!」を見てみたけれど。

2012-09-05 18:36:33 | 言葉についてあれこれ
                               押し入ってるところ

 トピックス欄に「『とくダネ!』の視聴率が低迷」という見出しがあるのを見付けたとき、正直言って「ま、しょうがないよね」と思いました。記事を読んでみたのですが、その原因として、「菊川怜の発言が視聴者にうけない、重すぎる」「小倉智昭が、ネタを取り上げておいて自分だけは距離を置いて上から目線の感想を言うのが鼻につく」といったことを書いてありました。
 前任の中野アナについては、「『アナウンス能力は決してほめられるものではなかったが、愛嬌のある憎めないキャラクターだった、それが出勤前の朝の時間帯にはちょうどよかったんだろう』と関係者が話している」ということですが、私はその中野アナを見るのが嫌で「とくダネ!」を見なくなったわけで、菊川怜、ちょっとお気の毒。でも、確かに菊川怜は一言余計な感じがします。
 小倉智昭については、「スタッフが労力をかけて取材しているのに『こんなの取り上げるのがおかしい』と突き放す。気に入らない台本だと大勢の人の前で怒る。自分が読み間違えたものまでディレクターのせいにする。二言目には『だったら辞めてやるよ』と、自分が辞めたら困るだろと言わんばかりの態度」ということで、スタッフの間でも評判はよくないようですが、それより何よりあの変な日本語を何とかして( ̄д ̄)!
 私は笠井アナのキャラクターが好きで「とくダネ!」を見ていたのですが、日本語の力がいまいちなのが残念(~_~;)。小倉智昭がオリンピックリポートのためロンドンにいたとき、笠井アナは出場選手のお母さんに向かって「小倉さんがお母さんとご一緒に観戦してました」なんて言ったのですよ(ーー;。
 小倉智昭は、その選手が戦っているとき、試合会場で応援していました。もちろん、「観戦してました」と言っていることから分かるように、このお母さんとは別の場所で。しかも「ご一緒に」って、小倉智昭を持ち上げてどうする?! 「一緒に」と言いたい気持ちは分かりますから「小倉さんも一緒に観戦してました」ぐらいならいいけれど・・・、普通は「小倉さんも会場で観戦してました」でしょ。
 今週は笠井アナがメインなので見たのですが、田中大貴アナは「警察がおしはいったところ」なんて言うし、ナレーターは「女性の間で脚光を集めている男子」なんて言うし、やはりみんな変です。「おしはいった」ではなく「おしいった(押し入った)」ですが、犯人ではなく警察ですからね、「警察が踏み込んだところ」です。「脚光」は集めるものではなく浴びるもの、集まるのは「人気」や「注目」ですからね、「女性の間で注目を集めている男子」ですよ。
 テロップも実にいいかげんで、「祈るような気持ちで勝利を待っていたのが」と言っているのに「祈るような気持ちで勝負を待っていたのが」だし、ナレーションが「日本新記録」なのに「世界新記録」だし、見ている人のリアクションという意味で「この作品に対しての笑い声」と言っているのに「この作品の笑い声」だし( ̄д ̄)!
 「認知症300万人突破、65歳以上人口の10人に1人」という新聞の記事が画面に映し出されているのに、テロップは「3人に1人」だし。O157の話題のときに出たテロップは会社の名前が間違っていたようだし。名前を間違えるなんて初歩的なミスですよ。スタッフのやる気のなさがもろに出ていますね( ̄ ̄)。

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4 コメント

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とくダネ!の誤読、言い間違いが多すぎる! (kotodama)
2015-03-25 09:27:37
朝のワイドショーいろいろ見ますが、「とくダネ!」のナレーターは一体誰が担当しているのですか?
男性女性問わず、噛むのは回数知れず、読み間違いが他の番組に比べても
多すぎです。
人名や地名などの固有名詞は当該者にも失礼だと思います。
更に、笠井アナも昔から誤読のプロですね。
そして、何より不思議なのが、そうした間違いに対して、番組スタッフや共演者からのチェックが成されていない事
です。訂正が無いことがほとんどで、
「あ、またか…」って、とても後味が悪いです。
このとくダネ!だけじゃないですが、最近の変な日本語化が進む中、プロのアナウンサーやナレーターはお手本になる日本語を改めて認識して欲しいと思います。

由気さんのように考えておられる方がいらっしゃって嬉しいです。
そのとおりです。 (治納由気)
2015-03-25 19:07:11
ナレーターは複数いて、あれはだれなのかと、後で調べてもなかなか判明しません。「よしゆきじゅんのすけ」の「じゅんのすけ」を2回ともちゃんと言えなかったのは生ナレの寺瀬今日子ナレーターだというのは、たまたま、すぐに、しつこく調べたので分かったのですが・・・。
誤りをチェックするというのは、「とくダネ!」に限らず、どの番組も、どの局も、ほとんどノーチェックでしょう、チェックする能力も、チェックする気もないのですよ。指摘されたら、可能なら対応する、それだけです。
それでも、気づいたことをこうして書いていれば、少なくとも、これを読んでいる人は「あれは誤りなのか・・・」と気がつくでしょうからね(⌒・⌒)。
見なくなりました。 (コケモモ)
2015-11-24 17:28:54
鳩の虐待で刺さった 矢を抜く為、道具を使い鳩捕獲シーンをテレビで放送。一見良い事に思えるが、虐待犯には動物の捕獲方法を教える様なもの。
私もそう感じることがあります。 (治納由気)
2015-11-24 22:49:57
そうですね、「ああ、また余計なことを・・・」と思うことがありますね。
特に「とくダネ!」は、ミスも多いし、ミスだと分かっても訂正しないし、謝らないし、何かおかしいですよ。

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