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【日曜特集】築城基地航空祭二〇一三【8】F-15機動飛行完了航空祭終幕(2013-10-27)

2017-06-25 23:55:52 | 航空自衛隊 装備名鑑
■築城航空祭飛行展示終幕
航空祭、今回で八回にわたり掲載して参りましたが、いよいよ飛行展示も終幕です。

築城基地航空祭ですが、その目玉はF-15戦闘機とF-2戦闘機の大編隊です、F-15戦闘機四機とF-2戦闘機四機の八機編隊が飛行するという事で、二機種のこれだけまとまった編隊飛行は、特にF-15とF-2の編隊となりますと、この築城航空祭でしか撮影できません。

実のところ今の視点から見ますと、現在、築城基地からはF-15飛行隊が転出しまして、その上で三沢基地からF-2飛行隊が転入し、F-2飛行隊二個を基幹とする航空団へ改編されていますので、この時に撮影しましたF-2戦闘機とF-15戦闘機の大編隊は貴重な記録です。

F-2戦闘機を青空を背景に撮影する、実はこの目的だけ成功したならば万々歳だったのですが、天候に恵まれましたお陰でこの写真を撮影できました。このとおり、支援戦闘機としてF-2に関する写真は実際この築城で撮影した飛行展示の迫力の様子のもの写真が多い。

F-2は優れた航空機ですが、実戦部隊は三沢基地と築城基地、訓練部隊は遠く東北の松島基地と評価支援部隊の岐阜基地に配備が限られるものでして、撮影するには若干遠い、実際に単機の機動飛行以外は複数の飛行は富士総合火力演習か観艦式でしか撮影できません。

機動飛行だけ撮影するならば、まあ、岐阜基地航空祭でもかなりのものが撮影することができます、新田原航空祭でも撮影できる迫力ですし、岐阜基地航空祭でもF-2はもともとFS-Xとして岐阜で飛行試験をおこなったものですので撮影できるものもおおいのです。

しかし、実戦部隊、というものの重みは大きいものでして、もちろん語弊は大きいものでしょうけれども、有事の際にはASM-2を四発搭載して実際に中国の両用戦部隊やロシア艦隊攻撃に向かう部隊と、基本的に評価試験を行う部隊とでは何というか、気風が違う。

九州の航空祭といえば、築城基地航空祭、それに特集で掲載しました新田原航空祭、それにいったことはありませんが中々すごいという芦屋航空祭と、海上自衛隊の迫力の鹿屋航空基地祭、というところですが、どの航空祭も個性があるというか、趣が違うのですよね。

行ってよかった航空祭、もちろん天候がよかったからこそ言えるものなのですけれども、数年を経て断言できる航空祭でした。当時はEOS-7DとEOS-50Dを併用いて撮影していて、超望遠はEOS-50Dに特化していた時代ながら、今日的に観て満足できる写真が撮影だ。

F-35の日本国内初飛行を先日撮影できましたが、考えてみればこの築城基地航空祭のF-2機動飛行は、F-2はF-35初飛行の前には日本でもっとも新しい航空機、戦闘機でしたので、これをすばらしい撮影環境で撮影できた、ということは意味が大きかった訳なのですよ。

遠くない将来といいますか次の年度末には、三沢基地において臨時F-35飛行隊が編制完結し、残るF-2飛行隊と共にF-2とF-35の大編隊ならば、三沢基地においてみる事が出来るのかもしれませんが、F-2とF-15編隊、岐阜基地飛行開発実験団でしか現在は見られない。

編隊飛行ですが、航空祭プログラムを視ますとオープニングフライトに続いて実施されるという事でしたので、これは急いで基地に展開しなければなりません、幸いJR九州が臨時特急を大増発し、特急の臨時停車として輸送体制を万全としていますがそれでも急ぎたい。

2013年に築城基地航空祭へ足を運んだ際には、こうした改編が行われるとは考えていなかったのですけれども、基地近くのホテルを確保出来なかったことから朝一番に普通列車と特急電車を乗り継いで航空祭の様子をしっかり撮影できた事は良い思い出ともなりました。

ブルーインパルスも築城基地航空祭へは参加します、観てみますと築城基地第8航空団の参加に加え芦屋基地から第13飛行教育団のT-4練習機が編隊で参加しますし、芦屋救難隊も展示飛行を予定、新田原基地からも記念塗装ファントムが機動飛行へ参加するとのこと。

芦屋レッドとよばれる第13飛行教育団のT-4練習機編隊飛行は、単機ならば他の航空祭参加や岐阜基地小牧基地の平日撮影でも撮れますが編隊は芦屋航空祭以外貴重だ、そして芦屋救難隊のUH-60Jは従来救難機塗装を維持していますので、これも今のうちに撮りたい。

F-2戦闘機の機動飛行も期待したいところです、こういいますのも岐阜基地航空祭にてF-2戦闘機の飛行展示は充分満喫できるのですけれども、岐阜基地のF-2は飛行開発実験団の研究機塗装が大半で、海洋迷彩のF-2戦闘機は全体の極僅かでし、築城ならばみられる。

天気予報を見ますと築城航空祭の当日は秀逸快晴の予報、それで地図を見ますと、概ね築城基地は会場のエプロン地区から滑走路へは終日順光の好立地となっていますから、青空を背景に戦闘機の編隊飛行機動飛行と模擬対地攻撃を好条件で撮影できるのは間違いなし。

曇天でも雨天でも、航空祭を楽しむ方法はいろいろとあるのですが、撮影するのであれば晴れていた方がいいに決まっています。もう少し工夫があれば、航空祭予行から展開して、快晴の予行を撮影し本番の万一に備える、という方法もあるのですが、休めるかが問題だ。

それでは、F-2戦闘機の機動飛行と模擬対地攻撃、F-15の機動飛行、築城基地ならではの飛行展示の予定を視てみますと、なんという事か、ブルーインパルスの飛行展示に続いて、しかも午後に予定されています、これは、一番混雑するプログラム方式ではありませんか。

ブルーインパルスは航空祭の一般的な目玉で、ブルーインパルスの飛行展示が最も航空祭が混雑するのですが、多くの航空祭ではブルーインパルスが飛行展示の有終の美を飾ります、しかし混むので目的のご当地飛行展示を撮影したら、撤収するのが理想的というもの。

一番の目玉はブルーインパルス、という人たちはブルーインパルスの飛行展示に合わせ、例えば午後に基地へ入場したりします、朝一番に夜明けとともに基地へ展開し最前列へ撮影へ向かうというような事は、家族連れの方などはまず、基本的にしないところでしょう。

実際の一番の目玉は航空団のご当地飛行展示だよなあ、と考える方は、優先順位がブルーインパルスの飛行展示に置かないのですけれども、ブルーインパルスの飛行展示を第一目的とする方、しかし、その後に飛行展示があるとしたらば、勿論そちらも見てゆく事でしょう。

結果的にブルーインパルスの飛行展示第一の方はそのまま基地に留まり、ご当地飛行展示第一の方は当然ブルーインパルスの飛行展示有無に関わらず留まる、これは、混みますね。JR九州の臨時特急でもホームの広さは変わらず一斉に帰れば確実に入場制限間違いなし。

築城基地航空祭、混雑の度合い、一応混雑はしているものの、岐阜や入間と比較し、それほどではなく、最前列付近は十分取れました。ここで離発着を撮影した後、一人で展開していますので撮影位置を適宜陣地変換し、地上展示航空機を撮影に行きたいところです。

航空機が続々と着陸するところですが、航空祭も飛行展示が全て終了しましたらば離脱を冠が寝なければなりません、此処で時間をかけて地上展示を撮影していますと、基地を出て山陽新幹線まで転進するのが夜になってしまう、航空祭は引き際の重要となるのですね。

北大路機関:はるな くらま
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