熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

千葉の片田舎の紅葉、秋たけなわ

2009年11月24日 | 花鳥風月に想う・日本の旅紀行
   私の庭のもみじが色づくと、毎年近くの公園に出かける。
   このもみじは、ずっと前に、京都の永観堂で種を貰って直播したのが大きくなった山もみじで、植え場所によっては紅葉の具合が微妙に異なるのだが、椿の花とともに、季節の移り変わりを教えてくれる貴重な植木である。

   この公園に行くのには、可愛がっていたシーズー犬リオを連れて散歩していた、田んぼの中を流れる川の土手道を歩いて行くのだが、もう、既に、渡って来た鴨たちが川面に群れていて、冬の到来を告げている。
   見渡す限りの田んぼは、切り株が残っているだけで、あぜ道の真っ白な薄が風に揺れていて、久しぶりの秋日和の陽を浴びて輝いている。
   宙を飛び交っていた燃えるように真っ赤な赤トンボたちも、消えてしまってもういない。
   寒い冬が、もうそこまで来ている。

   潅木の茂みに一羽の百舌鳥が飛び込んだ。
   急に、川の土手の下から、小鳥が飛び出してきたので、百舌鳥が他の木に飛び移った。
   また、百舌鳥が帰ってきたので、土手の下に隠れた小鳥が、また飛び出してきて、百舌鳥を追い払った。
   良く見ると、その小鳥は、背中のブルーも鮮やかなカワセミである。
   この土手に、穴を掘って造ったカワセミの巣があるのであろうか。
   土の中に巣のあるカワセミでも、自分の縄張りに侵入した外敵は許さないということであろう。
   残念ながら、カメラに望遠ズームがついていなかったので、カワセミの撮影を諦めて公園に向かった。

   今、丁度、山茶花の季節で、この公園には、かなり成長した大木があっちこっちにあって、赤い花をびっしりつつけていて、落ち花が、地面を染めている。
   陽の光を受けて透き通って輝く逆光の花びらは、風に揺れると蝶のように踊って面白い。
   私は、花びらが分裂してチラチラ落ちる山茶花が好きではないので、庭には椿の木だけしか植えていないが、これほど大きくなると山茶花も風情があって良いのであろう。
   私の庭の椿は、天ヶ下、紅妙蓮寺、相模侘助などが咲き始めているが、この公園の椿は、真っ赤な花の藪椿が多いので、まだ、花をつけていない。

   他に季節を感じさせるのは、何本かあるイチョウの大木で、黄金色に光り輝いていて、少しずつ散り始めている。
   佐倉城址公園のイチョウ並木のように、メスの木がないので、銀杏は落ちていない。
   もう一つ、威容を誇るのは、何本かある生きている化石と言われているメタセコイヤの大木で、少し、黄ばみ始めて夕日を浴びて、モミの木のようにすっくと立った姿が美しい。

   ところで、もみじの木だが、太陽の良くあたる公園の外れの子供の遊び場近くの林の斜面に、10本くらい植わっていて、それ程多くはないのだが、相当な大木で、これらが一斉に紅葉すると、華やかな空間を作り出す。
   まだ、真っ赤に染まった葉は少なく、黄色中心だが、気温や湿度の所為であろうか、このあたりのもみじの葉は、真っ赤になる前に、葉がちじれて枯れてしまう。
   この公園には、立派な桜並木があるのだが、同じように、葉は紅葉する前に落ちてしまって桜の紅葉は楽しめない。

   もう一つの問題は、殆どの葉が痛んでいて、完全無欠な葉の集団を見つけるのが中々難しいことで、京都の紅葉のように、どこを向いてシャッターを切っても写真になるのとは違うのである。
   私の庭のもみじも、陽の良くあたる場所のもみじは駄目だが、裏庭の半日陰のもみじの方が瑞々しくて紅葉も美しいのだが、やはり、京都や奈良、宇治などの紅葉が美しいのは、自然環境の所為もあるのであろう。

   この口絵写真は、毎年、撮っている所からの定点写真だが、やや、右上に傾いた午後の太陽の光を受けて、もみじが逆光に輝いて赤く染まっている風景だが、一寸、残念だったのは、道の一番奥にある、何時も真っ赤に色づいているドウダンつつじの葉が紅葉していなくて、画竜点睛を欠いたことである。
   自然の営みは、時々刻々と変化していて、全く、同じことの再現はないということであろうか。
   
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