熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

箸と言えば、毎日、竹の箸を使っている

2017年07月23日 | 生活随想・趣味
   今日の日経朝刊に、小山薫堂の「使い心地のいい箸 高価でも上手な無駄遣い」と言うエッセイが載っていた。
   趣味人は、色々な意表を突くようなモノやコトに拘るようなのだが、場合によっては、多少自分にも関係があると、興味をそそられることがある。

   ところで、箸だが、私は、最近、ずっと、竹の箸を使っている。
   最初に竹の箸を使ったのは、随分前に、鹿児島の「仙巌園 」に行ったときに、何の気なしに竹の箸を買ったのが切っ掛けであった。
   非常にシンプルで、何の飾りも細工もない竹を箸の形にしただけの箸だったが、使い始めると、とにかく、モノが滑らずに掴めるので、便利であることに気づいた。

    別に拘るほどの関心もなかったので、時々、観光地などで、箸を売っている店を見かけると、立ち寄って見る程度であったが、竹の箸をおいている店は殆どなくて、あっても、中途半端で貧弱なものしかなくて、買えなかった。

   記事の上に乗せて撮って失礼だが、今使っているこの口絵写真の箸は、短い方は、仙台の街の中で、もう一方は、京都嵯峨野の二尊院近くの古風な土産物店で買ったものである。
   仙台の店では、この箸しかなくて、竹箸だと言うことで、買った。
   嵯峨野は、竹で有名な土地でもあり、いくらか竹箸が並んでいたのだが、芸術品でもなかろうと思って、実用的でシンプルな上の下くらいの値段の箸を選んだような気がする。

   小山さんのエッセイでは、どんな箸かよく分からないが、1~2万円する高価な箸で、くたびれてくると、店に持って行き、先を削って油を足してメインテナンスして貰っており、18年前の箸も使っているのだと言う。
   プロのバラの育種家が、研いで研いで、すり切れたような剪定鋏を使っている、あの心境であろうか。

   余談だが、ロンドンには、ピカデリーから一筋下がったところに、 英国紳士が通うジャーミンストリートがあり、ダンヒルは勿論、最高級の紳士ものを商う老舗が店を並べている。
   私など、時々、ここで、帽子を求める程度だが、
   私の知人であったサー・フィリップ・ダウソンは、この通りの老舗靴店の常連で、一生ものだと言う高価な高級靴を買って、メインテナンスこれつとめて、長い間愛用していた。
   バーバリーのレインコートなど、袖が擦り切れれば、折り返して使うなどと言うのは、常識であり、スコットランド人のジャケットの肘の当て布も、ファッションではなく、接ぎあてなのであって、イギリス紳士は、高級品を求め続けて、それを大切に使う。
   もう一人、知日派のBBCの知人は、海外が多い所為か、携帯用のフォークやナイフをポケットに忍ばせて歩いていたが、このあたりの用心も、イギリス人の嗜みなのかも知れないと思っている。

   さて、竹の箸だが、短くして先を揃える程度で、小山さんの箸のように削って再生すると言う代物ではないし、それに、精々3000円止まりで安いので、メインテナンスなど埒外である。
   使いずらくなれば、廃却して、新しいのを求めると言うことで、良いと思っているのだが、これが、結構、強くてかなり長く使えるのである。

   小山さんは、箸だけではなくグラスも茶碗も皿も、「これだ」と思うものを一つ一つ揃えて、一番上等で気に入ったものを毎日、ずっと使い続けている。と言う。
   有名な放送作家で芸術大学の副学長で、京都の老舗料亭「下鴨茶寮」の主人だと言うのであるから、当然の趣味人生だと思うのだが、私の場合、コーヒータイムのカップくらいは兎も角、気に入った器などと言っていると、家では、顰蹙を買うことになって、望むべくもない。
   しかし、ヨーロッパで買い揃えた陶磁器の出番が、殆どないのだが、娘たちは使うのであろうか、と、時々、気になることがある。
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