熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

つばきの苗木を、庭に移植する

2016年10月09日 | ガーデニング
   しばらく、鉢植えで肥培していた椿の苗木を、数本、鉢から庭に移した。
   6月頃に蕾が付き始めて、花芽がはっきりと表れて、少しずつ大きくなってきている。

   千葉に居た頃には、庭植えと鉢植えを合わせば、50種類をはるかに超える椿を栽培していたのだが、大きくなった椿など、相当、立派な庭木になっていたけれど、移植もままならず、結局、気に入った鉢植えを少し持ってきて、庭に植えただけで、殆ど諦めてきた。
   ここで移植した椿も、3年弱経っているので、それなりに、庭に落ち着いてきて、花を咲かせ始めている。

   その後、タキイの通販や園芸店などで、気に入った椿の苗木を買って、しばらく、鉢植えで肥培して、庭植えにしている。
   鉢植えにしておくと、水切れなどで、枯らすことがあるので、しっかり、苗が落ち着くと、極力庭に移植している。
   いずれにしろ、それなりに、立派に成形された庭のある家に移ってきたので、庭の雰囲気を壊さずに、私好みの庭に代えて行くのには工夫がいるし、まず、自由に椿を植える空間を探すのが大変である。

   私の場合、最初は、ピンクの乙女椿に魅せられた。
   千葉に家を建てて、最初に、何の気なしに植えた花木の一本がこの乙女椿で、その後すぐにヨーロッパに転勤となり、8年後に帰って来た翌春、庭に咲いた綺麗な乙椿の匂うようなピンクの花の美しさ造形の妙に感激したのである。
   それから、どんどん、椿の苗木を買って、庭に植え、鉢花で育てた。

   いつの間にか、40坪あった庭も、椿の花で、春になると咲き乱れて、壮観であった。
   ところが、ヨーロッパ生活の影響もあるのであろうか、手に取る椿が、少しずつ洋椿の比重が増し始めてきた。
   並行して、ばらにも手を出して沢山栽培し始めたのだが、やはり、結構、興味を持って集めて育てていた日本の侘助あたりなど一重でシンプルな椿から、ばらのように華やかな洋椿に、関心が移って行った。

   ところが、不思議なもので、今回、新しく買った椿の苗なのだが、これまでに植えていた薩摩紅、花富貴、荒獅子、桃太郎、大冠、卜伴など日本の椿を、懐かしくなって、また、買ってしまって植えている。

   今日は、少し前に、タキイから買ったシュプリーム・シャンパンとシュプリーム・エレガンスが、かなり、大きくなってしっかりしてきたので、玄関正面の花壇と、裏庭に面した半坪庭に、咲くとよく目立つところに植え変えた。
   今年の春にも奇麗な花を咲かせてくれたし、10年くらいでも1メートルくらいの低木だというので、丁度、好都合である。
   古社寺や公園などの大木の椿の落ち椿には、雰囲気があって良いのだが、個々の花には目が行かず、背の低い木で、一輪二輪、綺麗に咲くと、美しさが際立って感動的なのである。

   坪庭の背後の垣根の手前、竹の間に、マーガレット・デイビスと菊冬至が植わっている。
   この庭には、今、斑入りツワブキが蕾をつけてスタンドバイしていて、紅葉を待って、小さなもみじが葉を広げている。
   今年は、一寸、この庭も整備したので、大分雰囲気が良くなってきている。

   近所の住人たちは、結構、こまめに庭仕事に精を出して、綺麗な庭を維持しているが、私の場合には、やることが多い所為か不精なのか、注意が散漫でもあり、庭の手入れが行き届かないので、焦ったりもする。
   知人友人たちには、庭仕事が苦痛になって、一戸建てからマンションに移り住んだのが何人かいる。

   とにかく、前に居たイギリスなどと比べて、温帯とは言え、モンスーン気候帯の日本の夏の雑草の生え方は、半端ではなくて、最近では、歯が回転する電動式芝刈り機があるので助かっているが、雑草の処理が大変なのである。
   しかし、花木や草花は、正直なもので、過保護は駄目としても、それなりに、雑草を処理して肥料を施し、環境を整備してやらないと、綺麗な花を咲かせて応えてくれない。

   今日、他に庭に移植した椿は、鴇の羽重と花富貴。
   まだ、タマアメリカーナやジュリア・フランスやハイ・フレグランスなど10鉢ほどが、スタンドバイしているのだが、何処へ植えようか。
   今年の春よりも、わが庭には、大分、椿が増えたので、来春の開花が楽しみである。

   
コメント
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