ワールドカップで世界中で国旗・国歌の露出が増えています。「国旗・国歌はどこの国でも当たり前」と言われますが、各国からの報道を見ていると、そんなに単純な問題ではないことが、あらためて見えてきます。
┏━━ http://blog.livedoor.jp/suruke/ ━━━━━━━━━━━━━━━━
◇◆ 都┃教┃委┃情┃報┃メールニュース◇◆ 第45号 2006年6月18日
━┛━┛━┛━┛━┛
発行:「日の丸・君が代」強制に反対する
(※転送・転載歓迎※) 市民運動ネットワーク
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ 目 次
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【1】 《報道》W杯と国旗・国歌(独・英・日・伊・米・トーゴ・韓国)
【2】 6/20(火)国立二小 処分撤回裁判 いよいよ結審か?!
【3】 《都議会》教育長「通達を撤回する考えはない」 6/13代表質問で
─────────────────────────────────―――
┏━┓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■1 ▼ 《報道》W杯と国旗・国歌(独・英・日・伊・米・トーゴ・韓国)
┗━┛━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ワールドカップで世界中で国旗・国歌の露出が増えています。「国旗・国歌は
どこの国でも当たり前」と言われますが、各国からの報道を見ていると、そんな
に単純な問題ではないことが、あらためて見えてきます。
■独、W杯で愛国心噴出−国歌、国旗めぐる論争に(サンスポ・日経6/17-共同)
http://www.sanspo.com/soccer/06worldcup/news/w0617sokuho012.html
http://sports.nikkei.co.jp/wc2006/news/index.cfm?i=2006061704976n1
サッカーのワールドカップ(W杯)開催と自国チームの連勝を受け、国内に国
旗があふれ連日のように国歌が歌われているドイツで、愛国心が噴出し始めたこ
とに賛否両論が出て、国歌や国旗をめぐる論争に発展している。
■ドイツ便り ドイツ国旗に囲まれて(朝日6/17)
http://www2.asahi.com/wcup2006/column/tayori/TKY200606170008.html
(略)どこへ行っても至るところにドイツ国旗があふれているから。こんなこと
は、私の16年間のドイツ滞在の間でもかつてなかった。
私は90年のドイツ再統一をベルリンのど真ん中で迎えるという経験をしたが、
あのときだって、こんなドイツ国旗の洪水はなかったと記憶している。
今、ドイツ国旗が飛ぶように売れているという。それは、テレビのニュースが
伝えるところによると、現時点で4年前のW杯のときと比較して10倍の売り上
げになるらしい。
■「W杯応援で聖ジョージ旗、自粛の動き」(6/16日経)
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/column/20060616g196g000_16.html
サッカーのW杯で盛り上がる英国。イングランドでは、代表チームを応援する
ため町中に国旗の「聖ジョージ旗」が翻っているが、これを自粛しようという動
きがある。英国はイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド
からなる連合王国だが、聖ジョージ旗のはんらんはイングランド人以外や外国人
を排除する動きにつながるためというのだ。
■「我々は戦争に来た」 W杯の米選手発言にイタリア反発(朝日6/17)
http://www.asahi.com/international/update/0617/005.html
発言したのは米国のジョンソン選手。14日、「我々は戦争のためにここにい
る。戦うため、国を代表するために来た」と述べた。AP通信によると、同選手
は「代表のユニホームを着て国歌が流れ、他国と試合するときは、やるか死ぬか
というようなものだ」とも発言した。
■トーゴ、韓国戦の‘国歌事故’に書面謝罪要求(中央日報6/16)
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=76897&servcode=600§code=610
■カモラネージ「伊国歌知らない」(日刊スポーツ6/16)
http://germany2006.nikkansports.com/paper/p-sc-tp3-20060616-0048.html
アルゼンチン出身のイタリアMFカモラネージが、イタリア国歌を歌えないこ
とを明かした。(略)元々イタリア国歌は歌詞が古く、歌えない選手が多い。
■藍川りの&高松えりな「やりたくなっちゃう」
サムライビキニでオーレ!! (夕刊フジ6/17)
http://www.zakzak.co.jp/gei/2006_06/g2006061711.html
白とサムライ・ブルーのスポーティーなビキニに身を包んだ2人のイチ押しは、
W杯出場国の国歌を収録した「シング・アロング・ウィズ・ミー! 32ナショ
ナル・アンセムズ」(キングレコード)。
┏━┓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■2 ▼ 6/20(火)国立二小 処分撤回裁判 いよいよ結審か?!
┗━┛━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
国立二小処分撤回裁判 いよいよ結審か?!
6月20日(火)4時30分から
東京地方裁判所 710法廷 (丸の内線 霞ヶ関駅A1出口出てすぐ)
長かった裁判もいよいよ終わりに近づき、結審になるのではないかと言われて
います。そこで、20日は4人の原告の意見陳述が行われます。大勢の皆さんの
傍聴をお願いいたします。
国立二小処分とは、2000年8月、教職員6人が戒告、7人が文書訓告を受
けたものです。ことの起こりは2000年3月の国立市立第二小学校の卒業式。
「日の丸」掲揚をめぐって、「校長決定後に反論(質問)した」ということで
「信用失墜」、「ピースリボンのようなリボンをつけていた」ことが全神経を職
務に集中していなかったとして「職務専念義務違反」とされました。
処分理由の法的根拠はきわめて乏しく、「私たちの卒業式になぜ日の丸をあげ
たのですか」と校長に問うた児童の行動を誹謗中傷するマスコミの世論操作によっ
て、強引に処分したとしか考えられません。
2000年以降、国立市全体の教育正常化が叫ばれ、管理強化が進みました。
これは、現在東京都の教育で行われている管理強化の先駆けでした。
こんなことで処分なんて本当に理不尽です。ぜひ、処分を撤回させましょう。
国立二小不当処分の撤回闘争を支える会
連絡先 多摩島嶼地区教職員組合(電話042-574-3093 )
┏━┓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■3 ▼ 《都議会》教育長「通達を撤回する考えはない」 6/13代表質問で
┗━┛━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
6月13日の都議会代表質問の速記録が公開されました。関連部分を編集して以
下に転載します。
共産党の大山とも子議員は、「教育基本法改悪の先取り」であるとして、都教
委による「日の丸・君が代」強制を批判。憲法19条、教育基本法10条、国旗・国
歌法の立法趣旨に反する違憲・違法なものではないかと都知事に質問しました。
これに対し、石原都知事は「国旗・国歌の指導は違憲、違法なものでないとする
都教育委員会の判断は至極妥当」と答弁しています。
また、生徒の内心の自由を踏みにじる強制であり、10.23通達などを撤回すべ
きとの質問に対して、中村教育長は「生徒の思想、良心の自由を侵すものでは
なく、あくまでも教育指導上の課題として行っているものであり、通達を撤回す
る考えはありません。」と答弁しました。
--------------------------------------------------
※全文は都議会ホームページをご覧下さい。
■都議会>本会議の記録→平成18年第2回定例会をクリック
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/gijiroku/teirei.htm
○吉野利明議員(自民党)
(略)次に、都立高校改革の推進と教育環境の改善について伺います。
都立高校改革は計画策定以来十年目を迎え、進学指導重点校を中心に進学実績
が大幅に向上するとともに、各学校においてきめ細かい生徒指導を徹底すること
により、都立高校全体の中退率も低下するなどの成果を上げつつあります。この
ようなことから、都立高校人気は確実に高まってきておりますが、こうした改革
の歩みをとめることなく、さらに推進していくことが重要です。
都立学校の改革の一環として、本年四月には学校経営支援センターが設置され
ました。今後一層の学校改革を進めていく上で、支援センターの果たす役割は大
変重要であると考えます。この設置により、どのように学校教育の充実が図られ
るのか、その効果について伺います。(略)
○中村正彦教育長 二点のご質問にお答え申し上げます。
まず、学校経営支援センター設置の効果についてでございます。
都教育委員会は、本年四月、都内六カ所に学校経営支援センターとその支所を
設置し、適時、機動的に学校訪問を行い、学校の実態を的確に把握して、教育活
動や学校経営、人事、予算などの面で必要な支援を行っております。
このような支援により、各学校では、学校の特色を生かした教育課程の編成な
どが進み、教育内容が充実するとともに、校内研修を初め、授業改善の取り組み
が着実に推進され、教員の指導力向上が期待できるなど、学校教育の一層の充実
が図られるものと考えております。(略)
--------------------------------------------------
○大山とも子議員(共産党)
(略)最後に、教育の問題です。
国会で審議されている教育基本法改定案の重大な問題点が浮き彫りになりまし
た。教育の目標に、国を愛する態度など二十項目を挙げ、強制することによって、
憲法で保障された内心の自由を侵すこと、戦前の軍国主義教育の痛苦の反省から、
教育内容への国家権力の介入に歯どめをかけた第十条を変えて、国による無制限
な介入に道を開くことなどです。
東京都では、二〇〇一年に、都教育委員会が教育目標から「憲法と教育基本法
の精神にのっとり」という言葉を削除し、「わが国の歴史や文化を尊重し国際社
会に生きる日本人の育成」と書き込みました。米長教育委員は、このことで、事
実上教育基本法を改正したと発言しました。
実際、都政では、教育基本法改悪の先取りともいうべきさまざまな違憲、違法
行為が行われています。
その第一は、日の丸・君が代の強制です。
二〇〇三年、都教委は、卒業式、入学式等における国旗掲揚、国歌斉唱の実施
についてという一〇・二三通達を出しました。この通達に基づいて、教師を懲戒
処分でおどしながら、職務命令で日の丸・君が代を強制してきたのです。起立斉
唱やピアノ伴奏に従わない教職員を、停職三カ月という重い処分も含め、これま
でに三百四十五人も懲戒処分しました。
そればかりか、起立斉唱しない生徒が多ければ、指導不足として、教員への注
意、厳重注意を下すことによって、生徒の内心の自由をも踏みにじっています。
生徒は、自分が立たなければ先生が処分されるということで、起立斉唱を強制さ
れているのです。
最高裁判決では、子どもの学習する権利を保障する憲法二十六条との関係で、
教育内容に対する国家的介入はできるだけ抑制的でなければならないとし、さら
に、たとえ法律に基づくものであっても、行政の裁量で行われる教育への介入は
不当な支配に当たることがあると述べています。
都教委が、日の丸・君が代の強制や教師への処分の唯一根拠にしている学習指
導要領は、法律のどこにも出てこないもので、文科省がまさに行政の裁量で行っ
ているものです。
日の丸の位置、生徒や教師の座る位置など、事細かな規定で学校を縛る一〇・
二三通達は、文科省の裁量である学習指導要領からさえ逸脱するものです。しか
も、もともと国旗・国歌法を制定するとき、野中官房長官は、学校現場での内心
の自由の質疑の中で、起立する自由もしない自由もあるし、斉唱する自由もあれ
ば斉唱しない自由もあると答弁しています。これが立法の趣旨なのです。
都教委による日の丸・君が代の強制は、思想及び良心の自由を保障する憲法十
九条にも、行政の不当な支配を禁じた教育基本法十条にも、国旗・国歌法の立法
趣旨にも反し、違憲、違法なものです。知事、どう認識しているのですか。見解
を伺います。
都教委は、生徒の内心にまで立ち入って強制しようとするものではないといい
ますが、現実は違います。ことしの卒業式を前に、ある定時制高校卒業生は、三
回にわたって副校長から起立斉唱を指導され、私は自分で考えて立たないといっ
ているのに、何度もいわれて怖くなりましたと語っています。これを生徒の内心
の自由を踏みにじっているといわずして何というのでしょうか。文字どおり憲法
十九条違反であり、許されるものではありません。
一〇・二三通達を初め、一連の不法な通達を直ちに撤回するべきではありませ
んか。見解を伺います。
そればかりか、前、現生徒会長が、生徒会で作成した国旗・国歌反対のビラを
全校生徒の机上に配布したことによって、校長と副校長が都教委に呼び出され、
注意を受けています。高校生は意見表明の権利さえないというものであり、明ら
かに憲法二十一条で定める表現の自由まで侵すものです。絶対に許されません。
どうですか。明確に答えてください。(略)
○石原慎太郎都知事
(略)次いで、国旗・国歌の問題でありますが、これは既に教育基本法云々の前
に、学習指導要領の中に、国旗は日の丸とする、国歌は君が代とするというきちっと
した規定があるわけでありまして、これは最高裁の要するに判例でも、法律と同
じような規制力を持つという裁定が下っております。
いずれにしろ、その後に教育基本法が云々されているわけでありますが、私は、
国旗・国歌の指導は違憲、違法なものでないとする都教育委員会の判断は至極妥
当なものと考えております。(略)
○中村正彦教育長 五点のご質問にお答えいたします。
まず、国旗・国歌の指導についてでございます。
学校における国旗・国歌の指導は、児童生徒に我が国の国旗・国歌の意義を理
解させ、それを尊重する態度を育てるとともに、諸外国の国旗・国歌も同様に尊
重する態度を育てるために行っております。
国旗・国歌について指導することは、生徒の思想、良心の自由を侵すものでは
なく、あくまでも教育指導上の課題として行っているものであり、通達を撤回す
る考えはありません。
次に、校長、副校長への指導についてでございますが、ご指摘の事例について
は、校長、副校長が教員に対して、十分な指導監督を行っていなかったため、都
教育委員会が管理職に対して、教職員への指導を徹底するよう注意をしたもので
ございます。(略)
○大山とも子議員(共産党) 三点、知事に質問します。(略)
国旗・国歌について、あの卒業式で三度も強制したこと、それは生徒の内心の
自由を踏みにじっているではありませんか。(発言する者多し)
○議長 発言時間は既に満了しております。
○大山とも子議員(共産党) それが違憲でないというなら、その理由を答えて
ください。
○議長 速やかに終えてください。
(略)
○秋田一郎議員 この際、議事進行の動議を提出いたします。
本日の会議は、これをもって散会されることを望みます。
○議長 お諮りいたします。
ただいまの動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長 ご異議なしと認め、さよう決定いたします。
明日は午後一時より会議を開きます。
本日は、これをもって散会いたします。
午後七時五十分散会
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
最後までお読みいただきありがとうございました。
……………………………………………………………………………………………
★ご意見・情報提供などはこちらまで(suruke@m13.alpha-net.ne.jp)
★バックナンバーはこちらにまとめていきます。
http://suruke.web.fc2.com/mail_news/mail_news_index.htm
★最近の号はブログをご覧下さい(http://blog.livedoor.jp/suruke)
*****【カンパ歓迎です】*****
●郵便口座:00210-3-131811
●口座名 :「日の丸・君が代」強制反対市民運動ネット
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━









