山口・上関原発建設計画:「海守ろう」団結27年 反対続ける祝島島民 /広島
中国電力の上関原発(山口県上関町)建設計画に対し、対岸約4キロの離島、祝島の島民らが27年にわたって反対運動を続けている。島民らは何を思い、何を守ろうとしているのか。反対運動の現場や建設予定地を訪れ、島民たちの声を聴いた。【樋口岳大】
中電は出力137・3万キロワットの原子炉2基の建設を計画。中電は当初、9月10日に建設予定地の海面にブイを設置し、埋め立て工事に「着手」する予定だったが、島民らが隣の同県平生町・田名埠頭(ふとう)からのブイ運び出しを漁船などで阻止。中電は10月7、29両日、別の場所からブイを運び設置した。
島民らはブイが設置された後も、田名埠頭で抗議活動を続けている。記者は今月3日、現地を訪れた。島の女性たちが座り込みをし、全国からの応援メッセージが書かれた数百枚の旗が潮風にたなびく。
冷たい風に吹かれながら、顔に深いしわが刻まれた高齢の女性たちが厚い防寒着を着込み毛布をかぶって、コンクリートに腰を下ろしていた。埠頭には、中電が運び出せなかった巨大なブイが置かれている。
祝島のビワ農家、林益江さんは「原発が建ったら海が汚れて島の値打ちがなくなる」と語った。島の特産品のビワ栽培はせん定作業の大切な時期を迎えているが、「原発を絶対に建てさせたくない」と座り込みを優先させている。
隣に座る漁師の安藤博子さんは「海を守りたい。祝島は海を売っていない」と強い口調で言った。安藤さんは、タイの一本釣りや釣り客を船で案内する仕事で生計を立てており、「原発ができたら生活ができなくなる」と語った。
横で身をかがめていた村田桂子さん(72)は「私は漁で3人の子を育てた」と語った。7年前に70歳で亡くなった夫の達男さんは海を愛し、「1人でも島で漁をしていく」と話していた。達男さんは、最期まで原発建設を心配していたという。
記者が広島から来たことを告げると、女性たちは一様に顔を上げて言った。「原爆を受けた広島の人なら、核の怖さを分かってくれるはず。広島の人に上関原発のことを知ってほしい」
◇
その後、建設予定地である同町長島の田ノ浦へ向かった。車で林道を走り、急な山道を歩いて15分ほど下ると、白い砂浜とエメラルドグリーンの海が輝く風景が開けた。田ノ浦だ。対岸の祝島の集落がすぐ近くに見える。島民たちは田ノ浦の豊かな自然を尊び、ここで育まれた海の恵みを糧に暮らしてきた。
その美しい浦には、中電が設置したコンクリートと鉄製の仮桟橋が海に向かって突き出ていた。
http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20091107ddlk34040644000c.html
上関原発建設計画:新たな監視小屋建設 反対派の阻止行動、建設予定地で続行 /山口
上関町長島での原発建設計画で、中国電力は6日、作業台船3隻を出して海域の本格工事を進めようとしたが、同町祝島の漁船などに囲まれて一部を断念した。
中電は原子炉を設置する田ノ浦海岸など、埋め立てを予定している3カ所にそれぞれ台船を出した。放水口を設置する予定地南側の海域に資材を係留するいかりの据え付けを完了。しかし、取水口を設置する予定地北側では、台船が土砂をさらう海域まで到達できず、5日に続いて海底の測量もできなかった。海岸では、新設する桟橋の基礎になるコンクリートブロックを据え付ける作業も断念した。
10隻以上の漁船が繰り出し、3カ所に分かれて中電の台船とにらみ合った。この日は、平生町田名埠頭(ふとう)で阻止行動を続けていたシーカヤック3艇も参加。5日は中電の社員が祝島の漁民と交渉したが、6日は姿を見せなかった。中電は「今後、反対派との交渉も請負業者に任せる」としている。
一方、漁民ら反対派は、建設用地内の山林に新たな監視小屋を建て始めた。造成が進む田ノ浦海岸の上方に位置し、中電が買収できなかった反対派の所有地。6日は漁民の多くが阻止行動に参加し、代わりに支援者がコンクリートの基礎造りをした。11月中の完成を目指し、反対派は「24時間態勢で監視できる阻止行動の拠点にしたい」と話している。【近藤聡司】
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20091107ddlk35040436000c.html
山口・上関原発建設計画:中電社長、原子炉設置申請「早期に」 /広島
11/06
毎日新聞
上関原発建設計画:中電の測量を一部阻止 反対派、予定地の海上で /山口
11/06
毎日新聞
上関原発建設計画:推進派団体、知事に協力申し入れ 「県東部の発展に寄与」/毎日
上関原発建設計画で、推進を求める地元の商工、漁業団体の代表者ら12人が9日、県庁を訪れ、二井関成知事あてに協力を求める申し入れ書を提出した。
上関町まちづくり連絡協議会、町商工事業協同組合、県漁協光熊毛統括支店の連名。「地元では計画浮上から一貫して推進の住民が多数を占めており、県東部地域の発展にも寄与する」と主張。反対派による工事の阻止行動が続いていることに「非常に強い憤りを感じている。祝島の漁業者は予定地周辺を自分たちの海のような主張を繰り返しているが、県漁協四代、上関両支店が漁業権を有しており、既に建設に同意している」とした。
県商工労働部は「安全を最優先にするよう事業者に引き続き求めていく」とした。また、県漁協光熊毛統括支店などは、反対運動を続ける祝島の住民らに対し、主張の内容を問う公開質問状を近く送ることも明らかにした。【井上大作】
上関原発建設計画:予定地でトラブル 工事阻止の男性が入院/毎日
上関町長島での原発建設計画を巡り8日、予定地で海中から工事を阻止しようとした反対派のシーカヤックの男性(23)が、病院に運ばれた。中国電力は8日、予定していた作業を完了したが、反対派は9日、中電のクレーン台船に先回りして埋め立て作業海域に現れ、工事を阻止した。【近藤聡司】
病院に運ばれた男性は広島県在住。同町祝島の漁船とともに建設予定地に来ていた。中電と反対派の話によると、午前8時ごろ、中電はクレーン台船を原発推進派の漁船に守らせ、ブイを設置するためのアンカーを海中に下ろそうとしていた。男性が泳いで近づき、アンカーを下ろすために投じたワイヤにしがみついた。
中電によると、作業員4人が男性を推進派の漁船に引き揚げ、再び海中に行かないようにしたという。反対派は「羽交い締めされた」と話し、中電は「作業が完了するまでの数分間、やむなく制止した」としている。
男性は祝島の漁船で平生町の田名埠頭(ふとう)に運ばれ、救急車で搬送された。低体温の症状がみられ、経過入院している。徳山海保が関係者に事情を聴いている。男性にけがは確認されていないという。
祝島の漁民ら反対派は、建設予定地が危険な状況にあるとし、13日に県への報告を予定している。9日は夜明け前に建設予定地に現れ、漁船約10隻、シーカヤック約7隻で阻止行動に入った。中電は測量を一部したが、原子炉を設置する海岸での工事はできなかった。
反対派男性、海に飛び込む/朝日
◆推進派が引きあげ
中国電力が上関町で進める上関原子力発電所建設予定地の海域で8日朝、同社の作業に対してシーカヤックで抗議に来ていた男性(23)が転覆しそうになったため海に飛び込み、作業中の台船のワイヤにしがみついた。男性は近くにいた原発推進派の漁船に引きあげられ、作業員らに取り押さえられた。徳山海上保安部によると、男性は病院に運ばれたが、特にけがはないという。同海保が事実関係を調べている。
中国電力や反対派によると、建設予定地近くの海上では8日、同社の作業台船が、海面埋め立て工事のための投錨(とうびょう)禁止区域を示すブイの設置作業を実施。反対派は3カ所に分かれて、漁船計約20隻、シーカヤック6〜8隻で抗議していたという。同日午前8時過ぎ、シーカヤックで抗議をしていた男性が転覆しそうになって海に飛び込み、ブイを投入していた台船のワイヤにしがみついたという。
現場では、反対派の妨害を防ぐために推進派の漁船数隻が作業を取り囲んでおり、この漁船に乗っていた作業員と漁業者計4人が男性を海中から引きあげた。中国電力は、この際、「男性が再び海中に飛び込もうとして暴れた」ため制止したと説明。反対派によると、男性は「うつぶせで両手を後ろ手にされ、首を絞めるようにして押さえられた」と話しているという。
男性は意識がもうろうとなって熱が出たとして、低体温症のおそれもあるとして柳井市内の病院に運ばれた。
中国電力上関原発準備事務所の村田誠総務・広報部長は「どう制止したかは具体的に聞いてないので分からない」と説明。上関原発を建てさせない祝島島民の会の山戸孝さんは「首まで絞めるのは常軌を逸する行為で、許すことはできない」と非難している。
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RadioActive
【田ノ浦レポート】11/10 7:51
【吉村志穂・虹のカヤック隊】
膠着状態です
台船が昨日より岸に近づい様子。
クレーン台船上の座り込み 091109 田ノ浦
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中電は出力137・3万キロワットの原子炉2基の建設を計画。中電は当初、9月10日に建設予定地の海面にブイを設置し、埋め立て工事に「着手」する予定だったが、島民らが隣の同県平生町・田名埠頭(ふとう)からのブイ運び出しを漁船などで阻止。中電は10月7、29両日、別の場所からブイを運び設置した。
島民らはブイが設置された後も、田名埠頭で抗議活動を続けている。記者は今月3日、現地を訪れた。島の女性たちが座り込みをし、全国からの応援メッセージが書かれた数百枚の旗が潮風にたなびく。
冷たい風に吹かれながら、顔に深いしわが刻まれた高齢の女性たちが厚い防寒着を着込み毛布をかぶって、コンクリートに腰を下ろしていた。埠頭には、中電が運び出せなかった巨大なブイが置かれている。
祝島のビワ農家、林益江さんは「原発が建ったら海が汚れて島の値打ちがなくなる」と語った。島の特産品のビワ栽培はせん定作業の大切な時期を迎えているが、「原発を絶対に建てさせたくない」と座り込みを優先させている。
隣に座る漁師の安藤博子さんは「海を守りたい。祝島は海を売っていない」と強い口調で言った。安藤さんは、タイの一本釣りや釣り客を船で案内する仕事で生計を立てており、「原発ができたら生活ができなくなる」と語った。
横で身をかがめていた村田桂子さん(72)は「私は漁で3人の子を育てた」と語った。7年前に70歳で亡くなった夫の達男さんは海を愛し、「1人でも島で漁をしていく」と話していた。達男さんは、最期まで原発建設を心配していたという。
記者が広島から来たことを告げると、女性たちは一様に顔を上げて言った。「原爆を受けた広島の人なら、核の怖さを分かってくれるはず。広島の人に上関原発のことを知ってほしい」
◇
その後、建設予定地である同町長島の田ノ浦へ向かった。車で林道を走り、急な山道を歩いて15分ほど下ると、白い砂浜とエメラルドグリーンの海が輝く風景が開けた。田ノ浦だ。対岸の祝島の集落がすぐ近くに見える。島民たちは田ノ浦の豊かな自然を尊び、ここで育まれた海の恵みを糧に暮らしてきた。
その美しい浦には、中電が設置したコンクリートと鉄製の仮桟橋が海に向かって突き出ていた。
http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20091107ddlk34040644000c.html
上関原発建設計画:新たな監視小屋建設 反対派の阻止行動、建設予定地で続行 /山口
上関町長島での原発建設計画で、中国電力は6日、作業台船3隻を出して海域の本格工事を進めようとしたが、同町祝島の漁船などに囲まれて一部を断念した。
中電は原子炉を設置する田ノ浦海岸など、埋め立てを予定している3カ所にそれぞれ台船を出した。放水口を設置する予定地南側の海域に資材を係留するいかりの据え付けを完了。しかし、取水口を設置する予定地北側では、台船が土砂をさらう海域まで到達できず、5日に続いて海底の測量もできなかった。海岸では、新設する桟橋の基礎になるコンクリートブロックを据え付ける作業も断念した。
10隻以上の漁船が繰り出し、3カ所に分かれて中電の台船とにらみ合った。この日は、平生町田名埠頭(ふとう)で阻止行動を続けていたシーカヤック3艇も参加。5日は中電の社員が祝島の漁民と交渉したが、6日は姿を見せなかった。中電は「今後、反対派との交渉も請負業者に任せる」としている。
一方、漁民ら反対派は、建設用地内の山林に新たな監視小屋を建て始めた。造成が進む田ノ浦海岸の上方に位置し、中電が買収できなかった反対派の所有地。6日は漁民の多くが阻止行動に参加し、代わりに支援者がコンクリートの基礎造りをした。11月中の完成を目指し、反対派は「24時間態勢で監視できる阻止行動の拠点にしたい」と話している。【近藤聡司】
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20091107ddlk35040436000c.html
山口・上関原発建設計画:中電社長、原子炉設置申請「早期に」 /広島
11/06
毎日新聞
上関原発建設計画:中電の測量を一部阻止 反対派、予定地の海上で /山口
11/06
毎日新聞
上関原発建設計画:推進派団体、知事に協力申し入れ 「県東部の発展に寄与」/毎日
上関原発建設計画で、推進を求める地元の商工、漁業団体の代表者ら12人が9日、県庁を訪れ、二井関成知事あてに協力を求める申し入れ書を提出した。
上関町まちづくり連絡協議会、町商工事業協同組合、県漁協光熊毛統括支店の連名。「地元では計画浮上から一貫して推進の住民が多数を占めており、県東部地域の発展にも寄与する」と主張。反対派による工事の阻止行動が続いていることに「非常に強い憤りを感じている。祝島の漁業者は予定地周辺を自分たちの海のような主張を繰り返しているが、県漁協四代、上関両支店が漁業権を有しており、既に建設に同意している」とした。
県商工労働部は「安全を最優先にするよう事業者に引き続き求めていく」とした。また、県漁協光熊毛統括支店などは、反対運動を続ける祝島の住民らに対し、主張の内容を問う公開質問状を近く送ることも明らかにした。【井上大作】
上関原発建設計画:予定地でトラブル 工事阻止の男性が入院/毎日
上関町長島での原発建設計画を巡り8日、予定地で海中から工事を阻止しようとした反対派のシーカヤックの男性(23)が、病院に運ばれた。中国電力は8日、予定していた作業を完了したが、反対派は9日、中電のクレーン台船に先回りして埋め立て作業海域に現れ、工事を阻止した。【近藤聡司】
病院に運ばれた男性は広島県在住。同町祝島の漁船とともに建設予定地に来ていた。中電と反対派の話によると、午前8時ごろ、中電はクレーン台船を原発推進派の漁船に守らせ、ブイを設置するためのアンカーを海中に下ろそうとしていた。男性が泳いで近づき、アンカーを下ろすために投じたワイヤにしがみついた。
中電によると、作業員4人が男性を推進派の漁船に引き揚げ、再び海中に行かないようにしたという。反対派は「羽交い締めされた」と話し、中電は「作業が完了するまでの数分間、やむなく制止した」としている。
男性は祝島の漁船で平生町の田名埠頭(ふとう)に運ばれ、救急車で搬送された。低体温の症状がみられ、経過入院している。徳山海保が関係者に事情を聴いている。男性にけがは確認されていないという。
祝島の漁民ら反対派は、建設予定地が危険な状況にあるとし、13日に県への報告を予定している。9日は夜明け前に建設予定地に現れ、漁船約10隻、シーカヤック約7隻で阻止行動に入った。中電は測量を一部したが、原子炉を設置する海岸での工事はできなかった。
反対派男性、海に飛び込む/朝日
◆推進派が引きあげ
中国電力が上関町で進める上関原子力発電所建設予定地の海域で8日朝、同社の作業に対してシーカヤックで抗議に来ていた男性(23)が転覆しそうになったため海に飛び込み、作業中の台船のワイヤにしがみついた。男性は近くにいた原発推進派の漁船に引きあげられ、作業員らに取り押さえられた。徳山海上保安部によると、男性は病院に運ばれたが、特にけがはないという。同海保が事実関係を調べている。
中国電力や反対派によると、建設予定地近くの海上では8日、同社の作業台船が、海面埋め立て工事のための投錨(とうびょう)禁止区域を示すブイの設置作業を実施。反対派は3カ所に分かれて、漁船計約20隻、シーカヤック6〜8隻で抗議していたという。同日午前8時過ぎ、シーカヤックで抗議をしていた男性が転覆しそうになって海に飛び込み、ブイを投入していた台船のワイヤにしがみついたという。
現場では、反対派の妨害を防ぐために推進派の漁船数隻が作業を取り囲んでおり、この漁船に乗っていた作業員と漁業者計4人が男性を海中から引きあげた。中国電力は、この際、「男性が再び海中に飛び込もうとして暴れた」ため制止したと説明。反対派によると、男性は「うつぶせで両手を後ろ手にされ、首を絞めるようにして押さえられた」と話しているという。
男性は意識がもうろうとなって熱が出たとして、低体温症のおそれもあるとして柳井市内の病院に運ばれた。
中国電力上関原発準備事務所の村田誠総務・広報部長は「どう制止したかは具体的に聞いてないので分からない」と説明。上関原発を建てさせない祝島島民の会の山戸孝さんは「首まで絞めるのは常軌を逸する行為で、許すことはできない」と非難している。
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RadioActive
【田ノ浦レポート】11/10 7:51
【吉村志穂・虹のカヤック隊】
膠着状態です
台船が昨日より岸に近づい様子。
クレーン台船上の座り込み 091109 田ノ浦
○上関原発最新情報(http://new-k.livedoor.biz/)
○RadioActive(http://radio-active.cocolog-nifty.com/blog/
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