オリバー・ストーン「日本は悪事に加担。恐ろしい龍は中国ではなくアメリカだ」広島・長崎(追記あり)

2013-08-10 20:50:55 | 世界
オリバー・ストーン
「日本は悪事に加担している。恐ろしい龍は中国ではなくアメリカだ」
「よく聞いてほしい、アメリカは、こんなことを言いたくはないが、いじめっ子なのだ。
日本が今直面している恐ろしい龍は中国ではなく、アメリカだ」

8月6日に広島で行なわれた原水禁2013において映画監督オリバー・ストーン氏の講演
*以下のテキスト部分は
kaz hagiwara(萩原 一彦)
@reservologic さんのツイートが「阿修羅掲示板」に転載されたもの。
完全なものではありませんので、参考に。


原水爆禁止2013年世界大会での講演映像
http://youtu.be/Gj1OaP83vNc


今日ここにこられてうれしい。
初めて広島に来たが、この2、3日、特に皆さんも出席されたと思うが今朝の(原爆記念)公園での式典を見て強く心が動かされた。
よくできた式典だった。
日本人の良心を証明するような式だった。
すばらしい祈念式典は「日本人」の性質をよく表していたと思う。
しかし、今日そこには多くの「偽善」もあった。
「平和」そして「核廃絶」のような言葉が安倍首相らの口から出た。
でも私は安倍氏の言葉を信じていない。

http://www.youtube.com/watch?v=YqwTV-yEz_c


第二次大戦で敗戦した2つの主要国家はドイツと日本だった。
両者を並べて比べてみよう。
ドイツは国家がしてしまった事を反省し、検証し、罪悪感を感じ、謝罪し、そしてより重要な事に、その後のヨーロッパで平和のための道徳的なリーダーシップをとった。

ドイツは、60年代70年代を通してヨーロッパで本当に大きな道徳的な力となった。
平和のためのロビー活動を行ない、常に反原子力であり、アメリカが望むようなレベルに自国の軍事力を引き上げることを拒否し続けてきた。
2003年、アメリカがイラク戦争を始めようというとき、ドイツのシュレーダー首相は、フランス、ロシアとともにアメリカのブッシュ大統領に“No”と言ったのだ。
しかし、第二次大戦以来私が見た日本は、偉大な文化、映画文化、そして音楽、食文化の日本だった。

しかし、私が日本について見る事の出来なかったものがひとつある。
それは、ただのひとりの政治家も、ひとりの首相も、高邁な道徳や平和のために立ち上がった人がいなかったことだ。
いやひとりいた。
それは最近オバマ大統領の沖縄政策に反対してオバマにやめさせられた人だ。(*鳩山由紀夫の事らしい
みなさんに聞きたいのは、どうして、ともにひどい経験をしたドイツが今でも平和維持に大きな力を発揮しているのに、日本は、アメリカの衛星国家としてカモにされているのかということだ。
あなた方には強い経済もあり、良質な労働力もある。
なのになぜ立ち上がろうとしない?

http://www.youtube.com/watch?v=7hi7_ACBxEc


第二次大戦後、米国はソ連を巨大なモンスターにしたてあげた。
中国はいまその途上にある。
つまり米国の「唯一の超大国」の立場を脅かすもうひとつの超大国にしたてあげられようとしている。
今は大変危険な状況にある。

オバマはヘビのような人間だ。
ソフトに語りかける。
しかしオバマは無慈悲な人間だ。
台湾に120億ドルもの武器を売り日本にスティルス戦闘機を売る。
日本は世界第4位の軍事大国になっている。
それを「自衛隊」と呼ぶのはかまわないが世界4位の軍事大国だ。

日本より軍事費が多いのは米国、英国、中国だけだ。
日本をそういうふうにした共犯者はアメリカにほかならない。
日本は米国の武器の最大の得意客なだけでなく、アメリカの行なったクウェートやイラクでの戦争の戦費の支払をしてくれた。

よく聞いてほしい、アメリカは、こんなことを言いたくはないが、いじめっ子なのだ。
日本が今直面している恐ろしい龍は中国ではなく、アメリカだ。
4日まえ、私は韓国の済州島にいた。
韓国は上海から400Kmのその場所に最大の海軍基地を作っている。
韓国は済州島の世界自然遺産の珊瑚礁を破壊して巨大な海軍基地を作っている。
そこは、中国に対しては沖縄よりも前線に位置する。
その軍港には世界最大であらゆる核兵器を搭載する空母ジョージ・ワシントンが停泊できる。
そこから出て行って中国のシーレーンを制圧するのだ。

今年、戦争がアジアに戻ってきた。
オバマと安倍は相思相愛だ。
安倍はオバマが何を欲しがっているか知っている。
なかでも尖閣諸島について、私にはコメントしようがない。
あんなものを巡って戦う気が知れないが、それなのに戦う価値があるように言われている。

http://www.youtube.com/watch?v=qV1iPXa3DfU


いま皆さんは核兵器廃絶が大切だとお思いだろう。
しかしこのポーカーゲーム(危険な賭け事)はアメリカ主導で軍が展開して急速に進んでいる。
アメリカは世界の73%の武器を製造しては売りさばいている。
それには無人攻撃機、サイバー兵器、宇宙戦争用の武器も含まれる。

核兵器などは、アメリカが戦争に使う兵器のごく一部でしかない。
米国は世界の歴史上最強最大の軍事国家なのだ。
どう思いますか、みなさん。
これに対して怒りを感じてほしいです。
私が怒っているのと同じように、皆さんにも怒ってほしいのです。

米国は「唯一の大国」であろうとするために脅威を増大させ、世界中にアメをなめさせ、無実の人を刑務所に入れ、消し、ファイルを秘匿し盗聴し、永遠の監視国家たろうとしている。
ご存知かどうかわからないがジョージ・オーウェルがこのことをうまくいいあらわしている。

これが今世界に起っている事だ。
日本は、悪事に加担している。
もう一度言おう。
ベトナム戦争の後、みなさんは戦争のあぶなさを知って、これがアジアで最後の大きな戦争になると思ったはずだ。
でも、もう一度戦争がある。
ここでみなさんにはドイツがヨーロッパでしたように、立ち上がって反対の声を上げてほしい。
日本はかつて敗戦し広島長崎そのたでひどい目にあった。
その悲しみを糧にして強くなり、繰り返し戦争を起こして日本と世界に痛みを与えてきたバカ者どもと戦ってほしいのです。

http://www.youtube.com/watch?v=2ASdgFrKa0s


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*鳩山由紀夫の事らしいに関連して CMLから
・・・上記のオリバー・ストーン氏の言う「最近オバマ大統領の沖縄政策に反対してオバマにやめさせられた人」というのはどうやら鳩山由紀夫氏のことを指しているようです。
萩原一彦氏の「オリバー・ストーン氏は東京で鳩山由紀夫氏と会う事になってるらしい」云々というツイートからも類推できますが、「オバマ大統領の沖縄政策に反対してオバマにやめさせられた人」という認識は孫崎
享氏の『戦後史の正体』等の著述にも散見できます。
オリバー・ストーン氏はどうやら孫崎氏の「外務省外交官中心史観」に影響されているらしいところも見受けられます。
しかし、いずれにしても、オリバー・ストーン氏の上記の鳩山氏評価は正しくないように私は思います。
鳩山氏が「やめさせられた」理由の本筋は、外圧というよりも、やはり「『最低でも県外』と首相自ら公約しながら県民の心を8カ月間ももてあそび、『辺野古現行案』に回帰するという公約違反の裏切り行為」(琉球新報社説 2010年6月1日)への内在的な国民の怒りと見るべきものでしょう。
この点について、たとえば沖縄在住の芥川賞作家の目取真俊氏も次のように見ています。

「昨年の鳩山政権発足から大して間を置かずに、「国外・県外移設」は難しいという閣僚の発言が相次ぎ、嘉手納基地統合案やキャンプ・シュワブ陸上案、勝連沖案など「県内移設」案が次々と浮上した。
そのような動きを目にして、鳩山政権に対する〈一般県民のマグマ〉はすでに動き出していた。
以来、県民の中に蓄積し続けた疑問、失望、不信、不安、幻滅、苛立ちが、〈鳩山首相の“裏切り”〉を契機に“怒り”として、いま噴出している。」(目取真俊「海鳴りの島から」2010-06-02)
http://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/49bfb4a890835a53a106538721b7a977


オリバー・ストーン氏の「私が日本について見る事の出来なかったものがひとつある。それは、ただのひとりの政治家も、ひとりの首相も、高邁な道徳や平和のために立ち上がった人がいなかったことだ」という認識も誤っているように思います。
「首相」はともかくとして、「政治家」で「高邁な道徳や平和のために立ち上がった人がいなかった」という認識は明らかにおかしいでしょう。
共産党や社民党の議員、そして沖縄の議員などの「平和のために立ち上がった」数々の闘争史を無視した暴論というべきです。
オリバー・ストーン氏の眼は保守政治家にしか向いていないのでしょう。
そのオリバー・ストーン氏を「映画監督オリバー・ストーン氏の講演が素晴らしい」などとただ闇雲に賞賛する。
そうした世論の危険性(いつの場合も世論は両刃の剣の様相があります)ということについても考えたいものです。

東本高志@大分
higashimoto.takashi@khaki.plala.or.jp



前田朗さんから
残念ながら「暴論」は東本さんの方です。

外国から日本の政治状況を批判する文脈で「政治家」というのは、保守か共産かなどという枠組みではなく、まずは、日本を代表する政治家、です。
首相やそれに準じる政治権力の行使に携わる政治家のことです。当たり前です。

「共産党や社民党の議員」をあげても、100%ピントはずれです。
オリバー・ストーンへの批判になりえません。

東本さんがアメリカの政治と政治家について論評するときに、ブッシュやオバマに代表される人物だけを取り上げ、ハワイ州でかろうじて州議会議員になれる程度の人物を代表として取り上げないのと同じです。
それとも、アメリカの政治家を批判するときに、東本さんは全米全州のすべての政治家を調べ上げてから論評しているのでしょうか。

はっきり言って、どうでもいいことですが(苦笑)。


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オリバー・ストーン講演「アメリカ史から見た原爆投下の真実」全@長崎
http://www.youtube.com/watch?v=p9ie1TLmLTE


オリバー・ストーン「アメリカ史から見た原爆投下の真実」長崎公開イベント 8/8/2013
長崎ピースウィーク実行委員会主催 中継IWJ長崎
@長崎県勤労福祉会館
http://www.ustream.tv/recorded/37015323
http://peacephilosophy.blogspot.ca/2013/06/blog-post_10.html


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オリバー・ストーン監督講演@広島 togetter
http://togetter.com/li/545912

オリバーストーンの「もうひとつのアメリカ史」映像シリーズ全10作は以下で
http://soba.txt-nifty.com/zatudan/2013/05/post-589e.html

2013.8.9オリバー・ストーン監督・ピーター・カズニック教授 記者会見
http://www.ustream.tv/recorded/37058113
http://www.twitlonger.com/show/n_1rlraac*翻訳テキスト

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8.9長崎平和式典での
被爆者代表として「平和への誓い」を読み上げた築城昭平さん

http://www.ustream.tv/recorded/37045611/highlight/395169



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