国旗国歌 道人事委が拘束力否定 男性教諭、懲戒処分取り消し/北海道新聞

2006-10-23 21:03:42 | 教育
 中学校の卒業式で君が代演奏のカセットテープを止めたとして、懲戒戒告処分となった男性教諭(49)が処分取り消しを求めていた不服申し立てで、道人事委員会は二十三日、処分取り消しの採決を決め、教諭に通知した。文部科学省や教諭の主任代理人の後藤徹弁護士によると、日の丸・君が代をめぐる懲戒処分で都道府県人事委が懲戒処分を取り消したのは、全国初とみられる。

 採決によると、教諭は二○○一年三月、後志管内倶知安中の卒業式で、校長席の前に置かれていたCDカセットを運び出し、君が代の演奏を止めた。同校では、君が代演奏について校長と教職員間の意見が対立したまま、校長が国旗掲揚と国歌演奏の実施を最終判断した。式次第には、国歌斉唱の表記はなかった。

 採決は、「教職員にも個人としての思想、良心の自由が保障されるべきことは当然であり、式での日の丸・君が代の強制は思想・良心の不当な侵害と解される」と指摘した。

 その上で、学習指導要領にある日の丸・君が代指導条項は「その法的拘束力は否定せざるを得ない」、「式の運営について生徒や保護者にも意見表明の機会が与えられるべきであり、こうした過程がなく斉唱・演奏の実施、不実施が決まることは、子どもの権利条約に反する」などと判断した。

 また「(式の運営について)学校方針の正式決定がなく、手続き上、重大な瑕疵(かし)がある。混乱は一瞬にとどまった上、他の事案と比べても処分は相当重い」として処分を取り消した。日教組によると、「ここまで踏み込んだ判断は全国で例がない」としている。

 道教委は○一年七月、「式の円滑な遂行を妨げた」として教諭を懲戒戒告処分とした。教諭は九月、道人事委に処分取り消しを求め不服を申し立てていた。


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