皇室風刺の舞台批判の「週刊新潮」 テロあおる・・・/月刊「創」編集長・篠田博之

2006-12-17 10:56:04 | ジャーナリズム
週刊誌を読む /皇室風刺の舞台批判の「新潮」
北海道新聞2006年12月6日夕刊

  テロあおるような書き方

「週刊新潮」十二月七日号が大々的にぶち上げた「『陛下のガン』も笑いのネタにした
『皇室中傷』芝居」には驚いた。十一月十九日の「週刊金曜日」主催の集会で披露された
パフォーマンスについて書いたものだが、私もこの集会には聴衆として参加していた。
 芸人・石倉直樹さんの演じる「さる高貴な方々」は皇室をパロディー風にしたパフォー
マンスで、初めて見る人はギョッとするかもしれないが、ライブの世界では有名だ。
皇族をおとしめるだけなら芸にはならないが、実際はあったかみも感じられる独特の
芸である。ただ皇室タブーの残る日本では、テレビではとても放送できないものだ。
「週刊新潮」はこれを「美智子皇后や君が代をおとしめる『不敬で下劣』なイベントに
観客は凍りついた」と表現しているのだが、会場の少なくとも大部分の客は凍りついて
などいなかった(同誌の記者は本当に会場に来ていたのだろうか)。ただ皇室は崇高な
ものと考える人にとっては反発を感じるものだったかもしれない。だからあの芸を下劣
だと批判するのは自由だ。しかし言論機関である雑誌がこれを「不敬」だと言って断罪
するのはどうなのだろうか。
ものも言えぬ雰囲気

「週刊新潮」の記事はどうも、この集会主催者へのテロをあおっているような書き方で、
それが気になってしまう。実際「週刊金曜日」編集部は「週刊新潮」の記事が出た後、
警察と協力して警戒態勢をとっているという。加藤紘一衆院議員実家放火事件に続いて
言論テロが起こるようなことにはなってほしくない。
 それにしても日本ではこの数年、言論や表現に対する許容度が狭まって、うっかり
ものも言えない雰囲気になっているような気がする。「不敬」とか「非国民」とかいう
言葉が冗談ではなく本気で使われるようになった。

   肝心な説明は省略

 集会では永六輔さんが君が代を「星条旗よ永遠なれ」のメロディーで歌うという
パフォーマンスも披露した。これも「週刊新潮」は「不敬」と言わんばかりの書き方
なのだが、実際は、国歌とは何であるのか、君が代とはどういう歌なのかについての、
永さんなりの洞察と哲学が語られたうえでのパフォーマンスだった。その肝心の説明を
省略してパフォーマンスだけ取り上げては、永さんに失礼だろう。
 今回は、本当は最近の「週刊文春」と「週刊朝日」の応酬なども取り上げるつもり
だったが、紙幅が尽きた。(月刊「創」編集長・篠田博之)
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週刊誌を読む/皇室中傷芝居」問題 狭められた言論の許容度
北海道新聞2006年12月13日夕刊

 前回書いた「週刊新潮」12月7日号「陛下のガンも笑いのネタにした皇室中傷芝居」について、
その後の経過を報告しておこう。事態は私が危惧した通りになった。
「週刊金曜日」関係者や永六輔さんに嫌がらせや右翼の抗議がなされ、八日には「週刊金曜日」に
右翼の街宣車が二十台も押し掛けた。

  上演前日に謝罪文

 深刻なのは「さる高貴なご一家」を上演してきた劇団「他言無用」だった。たまたま九日に
定期公演が予定されていたのだが、一般客を入れてのライブだから、テロを100%防ぐのは
難しい。悩んだ末に、上演前日の八日、ホームページに謝罪文を立ち上げた。
「今般、一部週刊誌上に取り上げられました、日比谷公会堂で行われました某集会におきます
『さる高貴なご一家』に関する寸劇上演で、皆さまに大変ご迷惑をおかけ致しました。この点を
深くおわび申し上げ、公演におきまして『さる高貴なご一家』そのものを笑いの対象にすることは
今後慎みます」
「さる高貴なご一家」は相当前から上演されてきた有名な寸劇だ。それがこんなふうに封印され、
言論や表現をめぐる許容度がまた狭められた。それを煽ったのが「週刊新潮」という言論機関だった
ことも残念だ。 (以下略)(月刊「創」編集長・篠田博之)
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レイバーネットHPから転載

今日(12月18日)の東京新聞の朝刊の21面の『創』編集長 篠田博之氏の「週刊誌を読む」
というコラムで劇団「他言無用」が「週刊新潮」に掲載された「皇室中傷芝居」
の記事で右翼の攻撃にされされていると書かれている。私は前回の記事で詳しく書かれて
いたのを読み、驚いた。「新潮」の記事は新聞の広告で見出しだけ読み、
ひどいなあと思っていた。ニュースぺーパーやその出身の人たちの「さる高貴なご一家」の
物まねコントは色々な集会で超ウケしていたはずだ。私も大好きでコントが見たくて集会に行ったり
もしていた。固い講演や集会の中での楽しみのひとつだ。やり玉にあげられたのは「週刊金曜日」主催の
「ちょっと待った!教育基本法改悪 共謀罪憲法改悪 緊急市民集会」である。 その場はそのコントが始
まると「凍り付いた」らしい。私はその集会には行ってないが、そんな集会で凍りつくだろうか。爆笑の
間違いでしょうに。私が見てきた皇室の物マネコントは、もう出てきただけで参加者は笑っていた。参加
した人がいたら、ぜひ真実を教えてほしい。
問題なのは「週刊新潮」の記事だけでなく、その後に劇団「他言無用」や週刊金曜日に対して、右翼の
攻撃があり、劇団「他言無用」が名古屋講演を中止に追い込まれたことだ。篠田さんも
書かれていたと思うが、講演中止の判断をしたことは本当に残念だ。右翼の攻撃に対して、劇団や
「週刊金曜日」は抵抗できなかったのだろうか。「表現の自由」は守りきれなかったのだろうか。
どうにも信じがたい記事の影響で風刺コントをやる劇団の講演が中止になった事を許していいのだろ
うか。教育基本法改悪・共謀罪反対の立場で集会に参加した人たちは黙って見ているつもりだろうか。
昨日はレイバーフェスタで労働運動文化を伝えるイベントをした。しかし、このような形で文化が潰されて
いく事を黙ってはいられない。フェスタでもお笑いがあってもいい、という話は以前にもあった。
来年はぜひ劇団「他言無用」を呼びたい。いや、もっと早くどこかの集会で彼等の皇室コントを
見たいし、呼びたい。色々な集会で彼等を呼んでどれだけ「凍り付く」ものか見てみたいので、
ぜひそういう集会を主催される方には積極的に「風刺コント」支援をしていってほしいと思う。
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http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/7b34842ff13fe338153a3b46ab4561d7
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5 コメント

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むしろ天皇家の度量や寛度を (新潮側が)
2006-12-17 14:09:07
侮蔑した下劣な記事を書いたと言えるだろう。
更には、図に乗って実際の妨害行動を取った右翼が最も不敬だ。
やっぱりね! (邪論)
2006-12-17 18:07:50
事実が判明しました。問題は、寧ろ「週刊新潮」でしたね。

天皇については、憲法第1条にあるとおり、「天皇の地位は主権の存する日本国民の総意に基く」を厳守する方がベターなのに。

あまり天皇擁護を加熱させると、却って天皇家は孤立すると思うけど。歴史は確実に「君主制」は廃止される方向にいっているのだから、あまり触れない方が良いのだけれどねぇ~。北朝鮮の将軍様もそうだ。あれは確実になくなる!国民の目や口をなめてはいかん!

ところで、皇太子の娘さんの愛子ちゃんの皇位問題で、あれほどの「不敬」はないでしょう。とっても可愛い愛子ちゃんがかわいそうですよ。他人の家の跡継ぎに容喙しているんだし。雅子さんも、とってもかわいそう。結婚する前と今では顔の表情が違ってしまった。だけど愛子ちゃんと一緒にいるシーンは、とっても幸せそうです。これが家族なんですよ。そっとしておいてやればいいのに・・・。

これに対して、あ~でもない、こう~でもないって皇位継承問題を複雑にしてしまっている!

最近の日本は、おかしい思潮が頭をもたげてきている!北朝鮮問題で沈殿していた不満などが吹き上がったような感じだ。

これって国際的にみると、孤立するね。

政治による不満や不安・ストレスが、権力者に向かうのではなく、少数者に向けられている!

あの自己責任問題もそうだったし、ブログが炎上したタレント事件もそうだった!よくないね。
Unknown (大阪商人)
2006-12-28 14:06:18
何をいうとんね、こんなものは不敬のなにものでもない、それを文化とするなら人を茶化すことが文化なのか。
左翼でも他人を批判をするでしょう、右翼も同じとちゃう。
左翼より右翼の方がよほどいいのではないやろか。
害戦車と火炎ビンはあなり変わらないけど火炎瓶のほうがよほどあかんで。
これでは左翼は孤独死しかないちゃうか。
言論の自由なんて力があった何ぼ、左翼が右翼にまけとる言うこっちゃ。国民の大部分は右翼やと思うよ
天皇家については、憲法に従って粛々と! (邪論)
2006-12-28 17:42:46
何をいうとんね、そいなら雅子はんに対してはどうなんだってことになりまへんか?「不敬」と違いまっか!かわいそうでっしゃろ!愛子ちゃんだって、母上のお気持ちを察して、その心理状態を敏感に感じ取ってまへんか?

あの集会について言えば、突っ込みとボケッて感じぐらいにしとったほうが「ブ」が良いと違いまっか?あんなもん、「風刺」って文化ぐらいにしとった方が良いと思いまっせ!

皇室については、右翼とか左翼とかなんていっとると、皇室に迷惑かかりまっせ!皇室は、周辺が騒ぐと、立場悪くなりまっせ!なんてたって、君主制というか、王家・王族なんて、世界的に見れば、ドンドン少数派になってますねん。先進国って言われている中で、王族のあるのは、イギリスと日本ぐらいでっせ。そのイギリスだって、例の美人お姫様と旦那の不倫騒動で、最近は権威が低落気味ですよ。

あと残っている圧倒的多数の国は共和制の国で、身分の上下なんて、博物館に行かないとお目にかかれなくなっているんだから、あまり皇室皇室って言うと、逆効果でっせ!

何せ、天皇を誰が継ぐかって、今後大問題になると違いまっか?本家と分家、兄弟同士、従兄弟同士の争いにならないことを願ってまっせ!でも周りがうっせ~から、わかんねぇけどね。かわいそうなのは、愛子ちゃんと悠仁ちゃんですよ。他人が自分達の未来を決めちゃおうとしているんだから。

今度の一件で、皇室・皇族にも人権があるってことになったから。複雑になるね!

しかも右翼の皆さん、あの北朝鮮の覚せい剤取り引きをして、将軍様を儲けさせ、助けているらしいのだから、そっとしておいたほうが良いと思いまっせ!

右翼は常に皇室を害して来た (日本会議の瀬島がイイ例だろ!)
2006-12-28 17:58:33
江戸期に若衆公家が右曲がりの言説を弄した時から、既に天皇家はそれを止めようと努力して来たのだが、常にその努力を無に帰して、挙句にヒトラーやムッソリーニと昭和天皇を同列に並ばせたのは、まさに右翼の最大の犯罪だ。
今なお、下賜の煙草を賜ったとTVで喋繰る瀬島は、戦争責任に対しては「玉砕の島に陛下が打電しろと仰られた」と感情論で天皇家に押し付け、しかも元上司の宮家が綱渡り状態で米軍と渡りをつけた果実だけを貪る厚かましさ。
右翼とは、CIA与党助成金や官房費・調査費を工作費として潤沢に使い、北朝鮮との麻薬取引やマネー・ロンダリング、米軍再編で濡れ手に粟に大儲け、労働運動や日教組・自治労を違法に潰し、国を誤らせて庶民の生き血を啜る売国奴の事を言う。

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