【 PUBLICITY 】 1486 :ラジオ・リバティから〆無知の創造、無知の無自覚

2006-10-17 23:21:10 | 世界

あなたがアンナ・ポリトコフスカヤを殺したのではないかという疑いに対するカディーロフの否定(「俺は女は殺さない」)もう一人の容疑者であるプーチン大統領の反応(射殺の影響は「極めて取るに足らない」)について。また、彼女の死に対するチェチェン人の反応など。適宜

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■メールマガジン「PUBLICITY」No.1486 2006/10/17火■■


▼「バイナフ自由通信」
http://d.hatena.ne.jp/ootomi/

から、「ラジオ・リバティ」の日本語訳の転載。

あなたがアンナ・ポリトコフスカヤを殺したのではないかとい
う疑いに対するカディーロフの否定(「俺は女は殺さない」)、

もう一人の容疑者であるプーチン大統領の反応(射殺の影響は
「極めて取るに足らない」)について。

また、彼女の死に対するチェチェン人の反応など。適宜▼。

ロシア語勉強しとけばよかったなあ。


----------------------------
2006-10-15
■[報道の自由]ラジオ・リバティからの記事、いくつか
10月11日以降のラジオ・リバティより、ポリトコフスカヤ暗殺
に関する続報です。(邦枝律)


▼カディーロフ、ポリトコフスカヤ暗殺容疑を否認
2006年10月11日 ラジオ・リバティ

http://rferl.org/featuresarticle/2006/10/8186F7D1-2825-498F-AFC0-E5B624271F66.html

アンナ・ポリトコフスカヤは、暗殺された当時、チェチェン親
ロシア政権のボス、ラムザン・カディーロフの不正や市民の誘
拐や殺害を含む人権侵害について調査をしていました。

というわけで、カディーロフは事件の主要な容疑者の一人であ
るわけですが、当のカディーロフのコメントは「俺は女は殺さ
ない」というもの。どこから突っ込めばよいのやら。

ちなみに、プーチン大統領は、ポリトコフスカヤの記事によっ
てカディーロフの「政治的業績」が損なわれることはない、と
発言したそうです。彼の「政治的業績」というのは、不正とか
、市民の誘拐とか、殺害とかのことでしょうか。


▼「最後の希望」としてのポリトコフスカヤの葬儀
2006年10月11日 ラジオ・リバティ

http://rferl.org/featuresarticle/2006/10/955DF0B0-A445-46EF-A7F8-A49B36A501E8.html

ポリトコフスカヤの葬儀の様子や、彼女の死に対する関係者の
反応が紹介されています。

事件のもう一人の容疑者であるプーチン大統領は、葬儀の当日
、ドイツのメルケル首相との首脳会談の中で、事件を「おぞま
しく残酷な犯罪」と非難しながらも、事件の影響を「極めて取
るに足らない」ものとして、「彼女は欧米のジャーナリズムや
人権活動家の中では著名だったが、ロシアにおける政治的な影
響はごくわずかにすぎない」などと断言しています。

要するに、ロシアの政治にはジャーナリズムも人権活動もおよ
びでないと言っているわけですね。すさまじい「言論の自由」
です。


▼一方、チェチェンの人々の反応はというと、「ジャーナリズ
ムや現在の情勢に対してまったく興味を持っていないように見
える人々でさえ、すっかりパニックになっている」そうです。

「彼女はチェチェンで起こっている恐ろしい出来事に関する真
実を伝えてくれる唯一の人でした・・・私たちにとってもっと
も素晴らしい代弁者が殺されてしまったのです。私がどれだけ
狼狽しているか、言葉ではとても表現できません。私は彼女の
『ノーヴァヤ・ガゼータ』の記事をすべて持っています。絶望
に陥ったときには彼女に連絡できるように、彼女の住所や電話
番号も控えてありました。彼女は私の最後の希望だったのです」
(セルゼン・ユルト村の女性 アミナ)

「彼女が殺されたという知らせを受けたとき、生まれて初めて
涙が止まらなくなりました。男が泣くなんてみっともないです
よね。でも、今日は自分が泣いたことを恥ずかしいとは思わな
い。彼女は私たちに献身して亡くなったのだと思います」
(パリ在住のチェチェン人男性 アプティ)

「私は彼女が殺されるかもしれないという不安をつねに抱えて
きました・・・心が張り裂けそうです・・・彼女は、唯一の人
でした。この広い国の中で、彼女ほど、私たちのことを考えて
くれる人など、もうどこにもいません」
(オランダ在住のチェチェン人女性 ダグマル)

「彼女の代わりが再び現れるなんて、私には思えません。ジャ
ーナリストたちは怯えきっています。自分の命を賭けてまで彼
女のようなことをする人が現れることはないでしょう。まるで
二人の息子が殺されたときと同じように、彼女の死をどう受け
止めればよいか、わかりません」
(トルコ在住のチェチェン人女性 ライラ)
----------------------------


▼「私は彼女の『ノーヴァヤ・ガゼータ』の記事をすべて持っ
ています。絶望に陥ったときには彼女に連絡できるように、彼
女の住所や電話番号も控えてありました。彼女は私の最後の希
望だったのです」という声に胸打たれる。

これは彼女の言論がどれほど大きな影響力を持っていたのか=
彼女をなき者にしたがっていたのか、の証明でもある。

▼やっぱ新聞って署名記事がいいのではないだろうか。この一
点で先駆している毎日新聞をぼくは評価している。

もっとも、毎日のある記者(複数)にきくと、デスクがひどい
直しをした記事が、自分の名前で出るのはたまらない、とのこ
と。「それなら、署名記事じゃなくしてください」と言うこと
も。うーむ。

でも、それっていいことだと思うんだよね。署名記事がなかっ
たらありえない緊張だろうし。

ただし、署名に値する論説記事が少なすぎるところ──そうい
う記事が生まれない構造──に、そもそもの問題があるのかも
知れないが。


■読者から教えていただいたんだが、

原宿新聞
http://www.harajukushinbun.jp/

という新聞に、ワールドトレードセンターで約20年にわたっ
て清掃人をしていたウィリアム・ロドリゲスの、衆議院第二議
員会館での講演(10月10日)のニュースが載っていた(9.11
同時多発テロ WTC生存者の証言(1)「ノースタワーの爆
発音」/(2)「『対テロ戦争』の欺瞞」)。

NPOグローバル・ピース・キャンペーンが主催したそうなん
だが、この人って、成澤宗男『9・11の謎』でも取り上げら
れていた人では。議員会館で講演してたんだねえ、知らなかっ
た。

彼いわく、「これまで30社以上の取材に答えたが、ヒスパニ
ック系向けのスペイン語放送局以外は、全て重要な部分をカッ
トした上での報道だった」。

▼さて、この前の10月7日に、ロドリゲスを招いて他の場所
でシンポジウムが行われていて、これにはテレ朝1社が取材に
来ていたそうなんだが、原宿新聞で取り上げられている議員会
館での講演には、なんとマスメディアが1社も取材に来ていな
かったそうなのだ。ビックリ。その事実がニュースじゃん。

それじゃあ報道されないはずだよ。テレ朝は報道したのかな?
えらいじゃん、原宿新聞。渋谷でも新宿でもなく、原宿の新聞
なんだね。議員会館は管轄外だけど、それもまた面白い。


▼アメリカを中心にニッポンも含めた「国際社会」が行ったイ
ラク虐殺は、間違いだった、犯罪だった、という声が主流にな
りつつあるようだ。ニッポン以外では。


「報道写真家から」
http://blog.goo.ne.jp/leonlobo

では、(これはマスメディアでも報道された)「パキスタンの
ムシャラフ大統領がアーミテージに脅された話」が、次のよう
にまとめられている。


----------------------------
(短信:アメリカの覇権に赤信号か/2006年09月24日)

パキスタンのムシャラフ大統領は米CBSの番組で、2001
年の同時テロの直後に、アーミテージ国務長官(当時)から「
爆撃を覚悟しろ。石器時代に後戻りすることを覚悟しろ」と脅
迫されたと暴露した。ブッシュ大統領との会見前にこのような
発言をするというのは少し驚きだ。

これまでムシャラフ大統領は、ほぼアメリカの言いなりに「対
テロ戦争」に協力してきた。この暴露発言は、アメリカ政府と
の力関係が変わった事を表している。でなければ、このような
発言は命取りになる。

それから興味深いのは、CNN設立者のテッド・ターナー氏が
米国のイラク侵攻は「史上最もばかげた行為」と発言したこと
だ。また、イランの核開発についても「当然の権利」と言い切
っている。

同時テロ以後、CNNも相当な“愛国報道”を行っていたが、
CNNの設立者がブッシュ政権の政策を真正面から批判するよ
うになったということは、ブッシュ政権は間違いなく凋落しは
じめているということだ。

ムシャラフ大統領とターナー氏の発言は、“風”が変わったこ
とを物語っている。

日本の首脳はこの“風”が読めるだろうか。
----------------------------


読めてねえだろうなあ。


▼「北沢洋子の国際情報」
http://www.jca.apc.org/~kitazawa/

では、「イスラエルに武器援助しているのは誰か? 2006年9月18
日)というエントリがあり、

「世界のマスメディアは、ヒズボラにシリアとイランが武器援
助していることが、レバノン戦争の主な原因であるかのように
非難されているが、一方、米国がイスラエルに巨額の武器を援
助していることについてはなぜか沈黙している」と、極めて真
っ当な問いかけを。


----------------------------
実際、過去30年間以上にわたって米国はイスラエルに最新武
器を供与してきた。そして、イスラエルは米国の軍事・経済援
助の最大の受益国である。

過去20年間でも、イスラエルは米国から毎年、30億ドルの
軍事・経済援助を受けてきた。米国の軍事援助額はイスラエル
の国防費の20%以上を占めている。

イスラエルの人口はわずか700万人である。しかし、過去1
0年間、米国の軍事援助総額は170億ドルに上る。

(中略)

毎年、イスラエルは米国から何十億ドルもの武器援助を受けて
おり、これがイスラエルの武器庫の中枢的な役割をしているこ
とを考えると、米国はイスラエルに決定的な力をもっているは
ずである。

たとえば、ヒズボラとイスラエルの紛争がレバノンの市民に大
きな損害を与える以前に、米国はイスラエルに圧力を掛けるこ
とが出来たはずだ。しかし、ブッシュ大統領は、あいまいな「
抑制を促す」ことしか言わなかった。その代わり、シリアとイ
ランのヒズボラへの武器援助を持ち出してきたのであった。

米国防総省のデータによると、

米国からイスラエルへの武器の販売額/軍事援助額は

2001年/7億7004万ドル/28億1364万ドル
2002年/6億3085万ドル/27億8800万ドル
2003年/8億6241万ドル/36億8245万ドル
2004年/12億9707万ドル/26億2442万ドル
2005年/27億6281万ドル/26億957万ドル

2006年(軍事援助額の推計)25億3,133万ドル
2007年(軍事援助額の推計)24億6,032万ドル

合計/63億2318万ドル/195億973万ドル
----------------------------


▼これは、「偏向」した「意見」ではなく、公式に発表されて
いる「事実」である。

「偏向した事実」ってのもあるのかな。

ニッポン政府が世界の「風」を見誤る原因には国会議員の「不
勉強」、また官僚の「保身のための勉強」もあるだろうが、や
はりマスメディアによる「無知の創造」、そしてマスメディア
自身の「無知の無自覚」が、強烈な存在感を示している。

フジテレビの偉いさんが「イラクの自衛隊派遣は馬鹿げた行為
だった」って発言したらどうなるだろう。他局からものすごい
バッシングの嵐が起こるのかな。それとも一斉に「風」が変わ
るのかな。


freespeech21@yahoo.co.jp
http://www.emaga.com/info/7777.html
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


 

ジャンル:
その他
コメント (1)   トラックバック (1)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« アフガニスタンのアヘン生産... | トップ | 【中国】ウラン資源獲得を加... »
最近の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (インディーラ)
2006-10-25 15:50:45
今日は!

インディーラともうします。

このブログに記事がたくさんですね。

本当に頑張ったね!

興味が広い人だそうですから、私のブログも見に来てくださいね!

ここの記事を読んでも100%分からなくて残念です。

(^_^)

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

世界」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
自らに由る (HottaWorld::「活・喝・勝」)
猫や犬は、自由の自覚がない自由の状態である。一日中何をしても良いし、食べたいた時に食べ、寝たい時に寝る、しかし、そこには自由に生きているという概念はない。 このような自由な状態のことを英語では、フリーダムと言う。フリーダムは、拘束や束縛、規制などの概念...