原子力情報宅配便“CNIC EXPRESS”■スリーマイル島原発事故から30年ほか(1)

2009-05-05 17:07:51 | 社会
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■原子力情報宅配便“CNIC EXPRESS”■
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=脱原発を実現する原子力資料情報室(CNIC)のメールマガジン=

No.0159 新刊『あなたの街を通るプルトニウム輸送』・他
【2009年5月5日】
原子力資料情報室(CNIC)Citizens' Nuclear Information Center

※購読の登録・解除・変更は読者の皆様ご自身でお願いいたします
(方法下記)

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◇今号の内容◇

[1]新刊『あなたの街を通るプルトニウム輸送』

[2]東京電力を告発する長尾裁判控訴審に不当判決
   しかし、長尾さんが多発性骨髄腫であったことは認める

[3]今週末 佐賀、浜岡のプルサーマル反対イベント

[4]5.19 ICNND連続セミナー「核兵器の非合法化と核兵器条約」

[5]第67回公開研究会報告 スリーマイル島原発事故から30年、
   いまあらためて事故をふりかえる

[6]STOP再処理LOVE六ヶ所 5.24渋谷デモ

[7]5.24 第2回「大間原発着工」抗議集会

[8]5.29「開発」に揺れる地域で、聞こえない声を聞く
    ~女性・子ども・高齢者の視点から見た原発問題

[9]原子力市民年鑑2009 ご予約のお願い

[10]『原子力資料情報室通信』第419号(2009/5/1)もくじ

[11]原子力資料情報室とは


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■[1]新刊『あなたの街を通るプルトニウム輸送』
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『あなたの街を通るプルトニウム輸送』

制作:反原発運動全国連絡会
発行:原子力発電に反対する福井県民会議/原水爆禁止日本国民会
議/原子力資料情報室/ストップ・ザ・もんじゅ/反原発運動全国
連絡会
定価:200円+送料
A5版23項

《内容》
・もんじゅ燃料輸送 ドキュメント
・もんじゅのプルトニウム燃料
・輸送容器の安全性は?
・どんな事故の可能性があるか
・事故時の通報基準は原子力防災計画は有効か
・消防マニュアルでの対応
・輸送情報の隠蔽と核物質防護
・そもそも「もんじゅ」とは
・もんじゅ運転再開の資格なし
・地震への備えは?
・プルトニウムはやっかいもの
・それでもまだプルトニウムを取り出すのか
・プルトニウム輸送を止めるためのアクションプラン

※原子力資料情報室会員・賛助会員の皆様には『原子力資料情報室
通信』419号(5月号)に同封し、発送済です。ご注文の際は重複に
ご注意ください。

◎ご注文は↓原子力資料情報室まで
※1部200円+送料(メール便利用)
※10部以上のご注文で送料無料とさせていただきます。

原子力資料情報室
TEL.03-3357-3800 FAX.03-3357-3801
e-mail: cnic@nifty.com
ご注文の冊数・送付先を明記ください。

※ご注文の確認後、郵便振替用紙を同封してお送りいたしますので
、郵便局から代金をご送金ください。発送には数日~一週間程度か
かります。

↓『CNICの本屋さん』もご利用ください
http://cnic.cart.fc2.com/


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■[2]東京電力を告発する長尾裁判控訴審に不当判決
    しかし、長尾さんが多発性骨髄腫であったことは認める
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 4月28日午後2時、東京高裁812号法廷。冒頭2分の写真撮影が
終った後、第19民事部の青柳馨裁判長は東京電力を告発する長尾光
明さんの原発裁判の控訴審判決を下した。「本件控訴を棄却する。
控訴費用は控訴人らの負担とする」判決理由も述べないまま、退廷した。

 判決文は、地裁判決が否定していた長尾さんの多発性骨髄腫につ
いて、「国際診断基準の3つの診断用件、(1)血清または尿にM蛋白
を検出、(2)骨髄におけるクローナルな形質細胞の増加または形質細
胞腫、(3)関連臓器障害(複数の骨病変)の存在を充足するものと認
められるから、その疾患は多発性骨髄腫であると認めることができ
る」とした。
 しかし、放射線被ばくと多発性骨髄腫との因果関係については、
「・・・高度の蓋然性をもって証明されたということはできない」
と否定した。

◆判決文
http://cnic.jp/files/court/nagao_hanketsu090428.pdf

◆これまでの長尾裁判記事
http://cnic.jp/modules/news/index.php?storytopic=24&storynum=10


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■[3]今週末 佐賀、浜岡のプルサーマル反対イベント
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イベントの詳細は各主催者までお問合せください。

●5/10 Imagine No MOX 佐賀・玄海・プルサーマル・人文字・パレード
 会場:どんどんどんの森(佐賀市天神三丁目2-11 佐賀駅より徒歩10分)
 詳細: http://love.ap.teacup.com/nomox/


●6号機増設などトンデモナイ・とめよう!もっと危険なプルサーマル
 5.10 ハマオカに集まろう

とき :5月10日(日)
ところ:御前崎市(以下の場所は御前崎市役所のとなり)

*プレイベント 10:00~ トーク&ライブ(八千代公園)
 (雨天中止)

*集会 13:30~(県原子力広報研修センター)
 ・講演;「原発に頼らない地域の再生」
  講師:清水修二氏(福島大学副学長)
 ・各地からの報告
 ・原発裁判の現状
 ・プルサーマルの危険性
 ・その他諸問題

主催;5.10ハマオカ集会実行委員会
  (連絡先:Tel;054-271-7302, Fax;054-271-7339 )



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■[4]5.19 ICNND連続セミナー「核兵器の非合法化と核兵器条約」
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連続セミナー第2回「核兵器の非合法化と核兵器条約」

5月19日、ICNND日本NGO連絡会主宰の連続セミナー第2回「核兵
器の非合法化と核兵器条約」を開催します。
今回は、明治大学講師の山田寿則さんとピースデポ顧問の梅林宏道
さんをお招きしています。
お誘い合わせの上、是非ご参加ください。

以下セミナーの詳細です。

■■ICNND(核不拡散・核軍縮に関する国際委員会)
    日本NGO・市民連絡会■■

【第2回公開セミナー】「核兵器の非合法化と核兵器条約」

◆日時:5月19日(火) 午後6時半~8時半(ないし9時)

◆会場:渋谷区消費者センター 5階第1会議室
   (渋谷駅宮益坂口 徒歩5分)
    http://www.peacedepot.org/icnnd/map_shohishacenter.pdf

◆参加費:800円(学生500円) 事前申し込み不要

◆主催:ICNND日本NGO連絡会
 HP:http://icnndngojapan.wordpress.com/
 電話:045(563)5101 ピースデポ気付
 office@peacedepot.org

◆プログラム
 ◎報告と問題提起
   山田寿則さん(明治大学講師)
   梅林宏道さん(ピースデポ顧問)

 ◎ディスカッション
 ・ステップバイステップの漸進的措置と、包括的条約との関係、
 ・非核兵器地帯と核兵器(禁止)条約
 ・核兵器条約への障害      等


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■[5]第67回公開研究会報告 スリーマイル島原発事故から30年、
   いまあらためて事故をふりかえる
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第67回公開研究会報告 3月28日
スリーマイル島原発事故から30年、いまあらためて事故をふりかえる

報告:伴 英幸

 海老澤徹さん(元京都大学原子炉実験所)を講師に公開研究会を
開催した。その話を参考に事故を振り返ってみた。
 スリーマイル島原発は米国ペンシルバニア州ハリスバーグにある
原発だ。出力80万kWの加圧水型原発(PWR)で、施設には2基の原発
がある。事故が起きたのは2号炉で、1979年3月28日午前4時ごろ。
営業運転開始から3ヵ月後のことだった。
 この事故は、米国では70年代後半から始まっていた原発の撤退傾
向に決定的な打撃を与え、キャンセル数は数十基におよんだ。また、
炉心溶融などの過酷事故の起きる確率は「隕石にあたるようなもの」
(1975年ラスムッセン報告)との評価を覆すほどの衝撃を与えた。
このほか原子力規制委員会(NRC)の強化や防災対策の強化などが
実施された。日本でも稼働中のPWRの安全点検をせざるを得ない状況
に至った。

事故の発端と経過

 事故は2次系に取り付けられたイオン交換樹脂の不具合(設置ミ
スとされる)から始まった。このため蒸気発生器への給水ポンプが
停止した。この直後に原子炉の圧力が急上昇したことで加圧器逃し
弁が開いた。ほぼ同時に原子炉が自動停止した。続いて、補助ライ
ンの給水ポンプが起動したが、検査後にバルブを開け忘れていたた
めに機能しなかった。2分後には緊急炉心冷却装置(ECCSの高圧注
入系)が起動、しかし加圧器水位計が高圧側に振りきれていたため、
運転員はECCSの手動で止めた。この間原子炉の中では沸騰が起きて
いた。事故から8分後、運転員は補助給水ポンプを手動で起動して
ECCSも再起動させた。
 事故は収束したかにみえたが、1時間15分後、1次冷却材ポンプ
が空気を巻き込んで激しく振動したため、運転員はポンプを止めざ
るを得なかった。炉心状態を知るデータの印字はデータ量の多さか
ら遅れに遅れて役立たなかった。閉じているはずの加圧器逃し弁が
閉じ切ってないこと(開固着)に運転員が気付いたのは事故の140分
後だった。1次冷却材ポンプを止めたことで原子炉内の圧力は上昇、
これを抑えるため逃し弁を再び手動で開き、圧力を下げた。
 そうこうして9時間後、ECCSの蓄圧注入系を起動させて炉内の温
度を下げ、さらに16時間後に1次冷却材ポンプを再起動してようや
く事故を収束させた。原子炉の冷帯停止(冷却材温度100℃以下)に
持っていくことができたのは事故から3週間後だった。
 3年後に制御棒駆動装置の一つからスコープを入れて中をのぞい
た調査員たちは仰天した。かろうじて見ることができた燃料の上部
が破損していた。その後、1984年7月にようやく圧力容器の上蓋を
開けた。炉水はどこにでもいる微生物で濁っていたという。高線量
下での繁殖は研究者たちを驚かせた。89年までに炉心燃料の99%が
撤去された。1%は今も施設内にある。87年から炉内の本格的な調
査が行なわれたが、調査が進むにつれて炉心溶融の激しさが明らか
になっていった。燃料の大部分が溶融し、上部は空洞、中央部には
溶融物の固まり、圧力容器の底には50cmほどの厚さに堆積していた。
溶けた燃料が圧力容器を貫通しなかったのは幸運としか言いようが
なかった。仮にそうなっていたら水蒸気爆発を起こして原子炉建屋
は破壊され大惨事になっていただろう。
 燃料溶融に至った原因は、(1)原子炉水位を知ることができなかっ
たこと。加圧器の頂部と底部の圧力差で水位を把握するシステムが
加圧器逃し弁が開いたときには満水を示して機能しなかった。その
後研究されたが、現在に至るも原子炉水位を直接に知る方法がない。
原子炉水位を把握できていれば炉心溶融は避けられたとみられてい
る。(2)加圧器逃し弁が開固着したこと。原子炉内の核分裂制御のた
めにホウ素を加えているが、このホウ素が蒸気逃し弁から勢いよく
飛び出す際に固まったためである、などがあげられる。
 事故時に希ガスや気体になりやすいヨウ素などの放射性物質が環
境に放出された。当局は約250万キュリー(9×10の16乗ベクレル)
とし、これによる被ばく線量は自然界レベル以下であり、健康への
影響はないとしている。しかし、故瀬尾健氏らの評価はこの10~20
倍だ。事故の収束の過程やその後の事故処理の過程で大気やサスケ
ハナ川へ放射性物質が放出された。さらに、住民の反対にもかかわ
らず、炉心水の蒸発処理が行なわれた。

住民への健康影響

 健康影響に関して原発周辺住民たちは、事故当時に金属の味がし
た、吐き気がした、皮膚が火傷したように赤く腫れたなどの体験を
した。事故の翌年に、アーネスト・スターングラス氏(当時ピッツ
バーグ大学教授)が、79年夏の期間中の乳幼児死亡率が「事故後の
放射能雲の動きに正確に対応して劇的な増加を示している」と発言
した。
 植物や家畜への影響が顕在化していく中で、アーモット夫妻ら住
民自身による地道な聞き取り調査が行なわれ(1984年)、風下住民
にがんなどが多発していることを明らかにした。
 1990~91年にかけてコロンビア大学のモウリン・ハッチらによっ
て、病院のデータを使って1975~79年と1981~85年を比較したとこ
ろ、白血病、肺がん、非ホジキンリンパ腫(悪性リンパ腫の一種)
などが増えたとの調査結果を発表した。しかし、この増加は放射線
影響でなく住民たちが事故によって受けたストレスが原因だとした。
この調査はアーモット調査を受けてスリーマイル公衆健康基金(TMI
Public Health Fund)の委託で実施された。同基金は事故後の1986
年に設立された。1997年にノースキャロナイナ大学のスティーブン・
ウィングらがハッチらのデータを再分析し、増加原因は放射線被ば
くにあることを示した(本誌275号参照)。
 後に調査対象期間を延ばして調査した結果TMI周辺に事故の影響と
見られるがん死の有意な増加は見られないとする論文が2003年に発
表された(Tablot)。住民の被曝線量に関する資料がなく、因果関
係をめぐる決着がつかないまま今日に至っている。事故の恐ろしさ
はこんなところにもある。


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■[6]STOP再処理LOVE六ヶ所 5.24渋谷デモ
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海に、空に、放射能を捨てないで!
青森県六ヶ所再処理工場をみんなの力で止めましょう

2009年5月24日(日)
集合:午後1時半 出発:2時
集合:渋谷・宮下公園


主催:再処理とめたい!首都圏市民のつどい
●呼びかけ団体 : 原水禁国民会議(03-5289-8224)/ストップ・ザ・もんじゅ
東京(03-5225-7213AIR内)/大地を守る会/福島原発老朽化問題を考
える会/たんぽぽ舎/日本山妙法寺/日本消費者連盟/ふぇみん婦人
民主クラブ/グリーンピース・ジャパン/原子力資料情報室



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