中東ニュース 2009/11/24 No.430 TUFS中東イスラーム研究教育プロジェクト

2009-11-24 13:16:56 | 世界
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TUFS中東イスラーム研究教育プロジェクト
中東各国の新聞が報じた最近のニュース 2009/11/24 No.430
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〓アラブ諸国 アル・アハラーム紙、アル・ハヤート紙から〓

◆2009-11-24 イエメン・ホースィー派危機解決に向けスーダンが和平提案 (Al-Ahram紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=17934

◆2009-11-23 コラム:入植を続行するイスラエルと米国の対応 (al-Hayat紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=17930
コラム:入植を続行するイスラエルと米国の対応
2009年11月23日付 al-Hayat紙
■ ネタニヤフとのダンス

2009年11月23日付アル・ハヤート紙(イギリス)HPコラム面

【ガッサーン・シャルビル】

ネタニヤフはバラク・オバマとの消耗戦に突入した。和平構想について同意し合う前に、彼をねじ伏せようとしている。そのゲームは非常に危険であり、十億のムスリムの感情を逆なでする。ムバーラク大統領はシモン・ペレスにこのように言った。それはつまり、和平を壊滅させることであり、同盟国との軋轢からイスラエルを孤立状態に落とすことであると、こちらは、クリントン元米大統領からの警告である。ネタニヤフは盲目の戦士のように振る舞い、地域情勢も国際情勢も読もうとしない。

イスラエルに対し弱い所を見せれば、オバマは中東で強者足り得ない。パレスチナ人の人権に対する彼の立場が納得いくものでなければ、アラブ・イスラム世界を納得させることはできない。ネタニヤフと取引している様子を見せれば、アフマディネジャードに対し分別ある対応をしているとは言えない。この地域では、年を経た闘争にあえて挑戦することなくして、クーデターの芽を摘むことはできない。ヘブライ国家に対する言葉づかいを変えることなしに、中東における米国のイメージを修正することはできない。

国際舞台へのオバマの登場は、確かに効果的であった。ホワイトハウス史上最多得票での当選、その肌の色、出自、親族内で様々な文化や宗教が交錯していることなども異色である。人々に対応する際の彼の優れた能力、信頼を得る力を忘れてはならない。しかし、猶予期間は終了し実現の時が来た。成果があがらなければ、ベルリン、イスタンブール、カイロでの大演説で得られた貯金が失われていく。

彼を幸運な人間だと考えるのは難しい。ジョージ・ブッシュによる政策が残した壊滅的損害は、復旧に数年を要する。同時にそれは、困難で痛みを伴う決定も要する。イスラエル戦線において、彼の悪運は明らかであった。ネタニヤフ・リーバーマン政府は、域内に絶望を広めるのには理想的な組合せである。軋轢、対立、タカ派的理論の横行などが絶望を意味し、安定を脅かす政策に絶好の機会を与える。

中東でオバマが実現すべき事は主に三つある。宣言通りイラクから撤退すること、イランの核問題に対応すること、そして、ネタニヤフ政府の入植熱のため停止しているパレスチナ・イスラエル交渉に対処することである。

数ヶ月前から、ネタニヤフは、二国家解決を後押ししようとするオバマの力に対する消耗戦を挑んできた。イスラエル首相を焦らせているのは、二国家構想のみではなく、パレスチナ・イスラエルの和平がイラン核問題解決には不可欠であるとの感覚が、欧米で高まっていることである。イランの手からパレスチナ・カードを取り上げ、シリアへはゴラン返還に向け門戸を開放する、この二点が、域内でのイラン攻撃を阻止する手立てであると、これら欧米諸国は考えている。しかし、ネタニヤフは全く逆のことをしている。「イランの脅威」に対抗することが域内における最優先事項であると見せかけ、同時に、「ハマース」と「ヒズブッラー」は単にイランの手先であるという考え方を植え付けようとしている。

また、ネタニヤフの最優先事項には、パレスチナ国家が樹立される前にそれを葬り去るための入植闘争がある。これによって、マフムード・アッバースを絶望に追いやり撤退させる。そうすればイスラエルは、和平を共に追求すべきパレスチナというパートナーがいなくなったとの口実を得られる。並行して、シリアと間接交渉を行うためのトルコ・チャンネルをネタニヤフはオフにする。これらの措置の総計により、オバマは、中東で自国のイメージを改善することができなくなり、各種抱負の実現も不可能となる。そして、イラン核問題への対処という任務だけが残される。

ネタニヤフは、盲目の戦士のように振る舞っている。和平の精神から程遠い場所へパレスチナ人を追いやり、極限にまで緊張した対立状態へと戻す。元から緊張している域内情勢という炎に、あえて油を注いでいる。入植規模拡大によりパレスチナ人の感情を害することの危険性を、オバマが声を大にして呼び掛けたのはこのためである。

ネタニヤフとダンスを続ける難しさをオバマは理解している。彼のプランは、前者による壊滅的措置とは全く相いれない。ネタニヤフの政策は地域にとって危険であり、それがイスラエルに安全をもたらすことはないだろう。これが、オバマ発言の真意である。

ネタニヤフは、パキスタン、アフガニスタンで悪化する情勢に沈みゆくオバマの腕をひねり上げるようなことをしようとしている。試みはたやすいものではない。盲人による選択の危険性を理解するユダヤ諸派を頼みとして、また、援助カードをちらつかせて、ネタニヤフ・リーバーマンの同盟ラインを断つ以外に、オバマに選択肢はない。

ネタニヤフが無理強いしようとするダンスの続行は、オバマ登場時の希望を打ち砕くものであり、それは狼たちとのダンスにも似た危険をはらんでいる。


◆2009-11-17 サウジ・米共同戦略会議に出席のためハーリド王子が訪米 (al-Hayat紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=17924

◆2009-11-13 イエメンからの武装勢力にサウジ軍が砲爆撃 (al-Hayat紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=17925


〓イラン ジャーメ・ジャム紙から〓

◆2009-11-19 豚インフルエンザの死者、100人に (Jam-e Jam紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=17936

◆2009-11-17 ロシア、またしてもブーシェフル原発の本格始動を延期 (Jam-e Jam紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=17935


〓トルコ ザマン紙、ミリイェト紙、ヒュリイェト紙、ラディカル紙、イェニ・シャファック紙から〓

◆2009-11-21 霧のためイスタンブル交通マヒ (Yeni Safak紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=17921

◆2009-11-21 クルチダルオールCHP会派代表に抗議殺到―ドイツで参加のアレヴィー集会で (Radikal紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=17923

◆2009-11-20 アタライ内相「クルド問題解決策の実現へ、経済面での276億リラ計画」 (Milliyet紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=17916

◆2009-11-20 コンヤ・メヴラーナー廟、修復すすむ (Radikal紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=17918

◆2009-11-20 犠牲祭まで1週間、家畜商のヒュスニュおばさんは商売上手 (Zaman紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=17919

◆2009-11-19 アジ、イワシ大漁で、価格暴落 (Radikal紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=17907

◆2009-11-19 2012年大統領公選実施細則の骨子固まる (Zaman紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=17909

◆2009-11-18 トルコ航空南東アナトリア方面便にはクルド語アナウンスを―DTP要求 (Hurriyet紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=17900

◆2009-11-18 ミュネッヴェル殺人事件のガリプオール容疑者に求刑24年 (Yeni Safak紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=17901

◆2009-11-18 ヨーロッパのトルコ・イメージ=イスタンブルとガラタサライ (Milliyet紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=17902

◆2009-11-17 トルコ弁護士協会、盗聴問題に抗議声明 (Milliyet紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=17896

◆2009-11-16 オイメン副党首の反アレヴィー発言をめぐりCHP内部分裂 (Zaman紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=17885

◆2009-11-16 オイメン副党首の言い分―ディルスム反乱をめぐる国会発言 (Milliyet紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=17886

◆2009-11-13 アタライ内相より初の具体策提示―「クルド問題解決策」国会審議 (Milliyet紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=17867

◆2009-11-12 PKKメンバー8名投降―「解決策」がらみではなく、組織離脱 (Hurriyet紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=17862

◆2009-11-12 司法盗聴問題でトルコ電気通信情報局長会見「最高裁への盗聴はない」 (Zaman紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=17863

◆2009-11-08 宗務庁、スカーフ着用に関する討議内容発表 (Radikal紙)
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=17831
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本プロジェクトの詳細はホームページでご覧いただけます。
東京外国語大学 中東イスラーム研究教育プロジェクト
http://www.tufs.ac.jp/common/prmeis/about_us.html

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田中宇の国際ニュース解説
★パレスチナ和平の終わり
http://tanakanews.com/091124palestine.htm



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