憲法改正を目指す安倍政権は・・・/名古屋学院大学・飯島滋明さん『週刊女性』のコメント

2013-01-15 11:20:51 | 憲法
HUSENnetMLから
名古屋学院大学・飯島滋明さん
-----------------

本日発売されました『週刊女性』に私のコメントが掲載されましたので紹介させて頂き、私のコメントについて若干補足させて頂きます。



私自身、「徴兵」よりも建築業者や医療関係者を強制的に戦争に協力させる法整備の方が可能性が高いと思っています。
小泉内閣の下で有事法制が整備された際、医師や看護師や建築業者などへの「業務従事命令」(自衛隊法103条)に罰則をつけて、医師や看護師、建築業者などに戦争への協力を法的に強制させようとしました。
結局、医療関係者や建築関係者などの反対があり、自民党下でのこうした試みはその時には失敗しました。
しかし、国のために協力することが国民の責務とされる自民党改憲案では、「国ために協力するのは当然」などとの雰囲気作りがなされ、戦争になった際に医師や看護師、建築、土木業者などが戦争支援を強制させられる法制度が作られる可能性が高いと考えています。

『看護白書』によれば、働く女性の20人に1人は看護師ですし、建築、土木、運送業に携わる人も少なくないと存じますが、こうした業種に関わる人も憲法改正とは無関係ではありません。

ただ、憲法改正を目指す安倍政権は、まずは参議院での改憲賛成派の3分の2以上の獲得を目標にしますが、参議院選挙で憲法改正に有利な状況になっても、ただちに国民投票になる可能性は低く、2013年は準備期間だと思います。
たとえば憲法改正を目指す自民党議員(中山太郎など)は2005年にフランスで行なわれた「EU憲法条約の批准」の国民投票の否決を目の当たりにし、国民投票で負けたらどうなるかを実感しています。
そこで軽々しくは国民投票に訴えないと思います。
憲法改正の国民投票が行われるのは自民党や「維新の会」にとって都合のよい結果が出る可能性が高い時、つまり、権力者やメディアによる世論操作によって「国際平和・国際貢献のために国防軍が海外で武力行使することが必要」という考えが国民に浸透し、国民投票で憲法改正が認められる可能性が高いと自民党などが判断したときだと思います。
ですから国民投票になったときには負ける可能性が高いと思います。

また、自民党改憲草案にある「公益及び公の秩序を害する」との表現は、ヴァイマール憲法48条の「公の安全及び秩序」という文言に類似しています。
ヒトラーが主導する「ナチス」はヴァイマール憲法48条の「公の安全及び秩序」を害するとしてナチスに目障りな団体や書物などを規制し、もっとも「民主的」と言われたワイマール共和国を崩壊させました。
「自民党改憲案」では、同様な拡大解釈がなされないとも限らないと思います。
実際、現在でも警察や検察が「公務執行妨害」などを拡大解釈して逮捕・勾留することで反原発デモを規制しています(たとえば2011年9月19日のデモでは12人、2012年7月には2人が公務執行妨害などで逮捕)。
そうした現状を踏まえると、自民党改憲草案にある「公益及び公の秩序を害する」との規定は、反政府的言動が規制される根拠となる危険性があると思っています。

今後もこうした問題を提起する必要があると思います。


よろしければ、下のマークをクリックして!


よろしければ、もう一回!
人気<strong></strong>ブログランキングへ
ジャンル:
その他
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 原発とめよう!九電本店前ひ... | トップ | 映画「モンサントの不自然な... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

憲法」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。