違法伐採の取り締まりだけではアマゾンの森林破壊を阻止できない/インターネット新聞JANJANから

2005-07-31 14:57:02 | 世界
【リオデジャネイロIPS=マリオ・オサヴァ、7月20日】違法伐採を取り締まるクルピーラ(ブラジル民話の森の守護者:IPSJ)作戦は、アマゾンの森林を守る上でみごとに成功を収めたかに見えた。この作戦により、ブラジルの中西部に位置するマトグロッソ州にブラジル国内最悪の森林破壊をもたらした汚職のネットワークが解体された。だがこの警察による一連の取り締まり作戦はアマゾンの破壊という問題を解決していないばかりか、新たに別の問題を生み出したようだ。

 連邦警察と検事当局による捜索は6月2日に開始された。警察は100人近くを拘束し、「犯罪に関わった」容疑で174人を告発した。主たる容疑は、環境保護当局から企業への(違法伐採された木材の搬出と売買を許可した)偽文書の偽造・販売である。しかし今回の一連の取り締まり措置は、(本来の取り締まりの対象である犯罪者に留まらず)合法的に伐採事業に従事してきた業者をも追い込む結果となってしまった。

 ブラジル環境庁(IBAMA)は6月初めに一切の木材搬出許可を「一時保留」としたため、収入手段を絶たれた木材産業は行き場を失い、多くの労働者が解雇され会社が相次いで閉鎖される事態に陥った。」と、マトグロッソ州北部の木材業者組合Simenorte(本拠:アルタ・フロレスタ市)のA・ドスパソス組合代表は語る。

 今年3月には120名であったドスパソス氏の会社の従業員は、現在は僅か35名に激減してしまった。木材業者組合Simenorteに加入する企業全体では、現在、8000人の労働者が失業の危機に直面している。

 さらに政府がいまだ検討中のもうひとつの対策案は、年間6ヶ月の伐採停止期間を設定するというものであり、クルピーラ作戦の捜査官で現在マトグロッソ州のIBAMA支部の統括を担当しているE.A.デソウザ氏が提案した。クルピーラ作戦では、このIBAMA支部上層部から40名以上が逮捕・解雇者がでた。

 ドスパソス組合代表は、伐採を6ヶ月停止させるとする政府案に対し断固として反対している。「この政府案は、木材産業やマトグロッソ州の実情について何の知識も持ち合わせていない愚かな連中の思いつきにすぎず、もし本当に実施されれば、それはこの地域の木材産業の終わりを意味する」と、彼はティエラメリカ(TIERRAMERICA=IPSの環境・開発に特化したニュースサービス)の取材に応じて語った。

 ドスパソス組合代表は、「合法的な伐採事業に従事してきた業者が現在追い詰められている切羽詰った状況を政府に知らしめるために、材木を満載したトラックを千台連ねて首都ブラジリアの(大統領)官邸前まで乗り付け、そこで盛大なかがり火を焚く」という大規模なデモの実施を組合員に呼びかけている。

 しかし、ドスパソス氏の同業者で、マトグロッソ州中北部のシノップ市にある別の木材業者組合の代表を務めるJ.ランガ氏は、事態の深刻さについては同意見ながらも、ドスパソス氏の唱える首都でのデモは「時期尚早だ」との見解を示した。ランガ氏は、政府の対策が具体的にどのようなものになるのか、今しばらく経緯を見守りたいとしている。

後半はJANJAN
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