米国、諮問委員会がイラク政策の変更示唆/イラク情勢ニュース

2006-10-18 22:58:49 | イラク

ロサンゼルス・タイムス(10月16日付)は、共和・民主両党の合意で議会が設置し、ブッシュ大統領も推薦している諮問委員会が現在のイラク政策を見直す代替案を検討していると報道した

URUK NEWS イラク情勢ニュース           
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2006/10/18 (水)

  [飛耳長目録 today's news list]

☆米国、諮問委員会がイラク政策の変更示唆

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☆★アメリカがイラク政策の見直しか (1)&(2)
イラク情勢ニュース 速報&コメント 10月18日
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http://geocities.yahoo.co.jp/gl/uruknewsjapan2006

■米国、諮問委員会がイラク政策の変更示唆

 ロサンゼルス・タイムス(10月16日付)は、共和・民主両党の合意で議会
が設置し、ブッシュ大統領も推薦している諮問委員会が現在のイラク政策を見直
す代替案を検討していると報道した。

Panel to Seek Change on Iraq
http://www.latimes.com/news/nationworld/world/la-fg-planb16oct16,0,4775251.story?page=2&coll=la-home-headlines

 報道によると、有力な選択肢として検討されている代替案は2つあり、1つは
、『再配置と抑制Redeploy and Contain』と呼ばれる、米軍兵力を段階的に撤退
させる案で、米軍をイラク国外の基地に再配置して中と地域のテロ組織への攻撃
を可能にするというもの。

 もう一つは『安定優先Stability First』と呼ばれる案で、イラク政府が進める
各勢力の和解政策を促進し、反政府勢力を政治プロセスに参加させるために隣国
イランとシリアをも交渉に引き入れるという案である。

 ブッシュ政府の現在の政策は、バグダッドの治安改善とイラク人治安部隊の育
成、諸勢力の政治的合意作りに圧力をかけることに重点を置いており、上述の2
つの選択肢は現在のイラク政策を見直すことを意味する。

 この諮問委員会は現大統領の父親である老ブッシュとも親密な長期のつきあい
があるベーカー元国務長官を委員長にして、イラク研究グループという名称で今
年3月に設置さた。9・11テロ攻撃調査委員会共同議長のリー・ハミルトン議
員、元最高裁判事サンドラ・デイ・オコナー、ロバート・ゲート元CIA長官な
どが参加している。

 発足の当初は、現在進めている(進めてきた)イラク政策に共和・民主両党の
支持をとりつける提案がなされることを政府は期待していたが、その後の宗派主
義暴力があまりに悪化しすぎたことから、政府内にも代替案を受け入れる者が出
てきているという。

 ただ、ブッシュ大統領は先週の会見で、さまざまな構想を受け入れる用意があ
り、「私の基本姿勢は、もしうまく行ってないのなら、それを続けるのでなく、
変えるということだ」と発言した。

 諮問委員会のあるメンバーは、「(現行のイラク政策が)機能していないなら
、別の方策を採用する」と語っており、11月の中間選挙後に正式に提案される
予定という。


■現行イラク政策に重大な変化

 他の通信社、新聞社の報道を総合してみると、ロサンゼルス・タイムズの報道
には、他にも幾つか注目すべき点がある。

 まず、ブッシュ親子のイラク政策に大きな影響力を持つといわれるベーカー元
国務長官だが、最近、幾つかのテレビ番組にも出演している。あるインタビュー
では、彼は米軍の早期撤退を支持しないと述べたが、イラクをスンニ派アラブ、
シーア派、クルドの3つの国に分割する提案にも賛成しないと語った。

 3分割案については、ベーカー国務長官がその計画の黒幕的な存在だとする見
方もあるだけに、3分割の計画を変更するということなのかどうか、今後の観察
が必要だろう。

 ちなみに、AFP通信の報道によると、ブッシュ大統領も16日、ホワイトハ
ウスでフォックスTVのインタビューに応じて、イラクをクルド人、シーア派、
スンニ派の地域に分割することは混乱を増すという理由で反対を表明した。

Bush opposes three-way partition of Iraq: TV interview http://news.yahoo.com/s/afp/20061017/pl_afp/usiraqbushpoliticsiran

 現在のイラク政府内におけるシーア派勢力に対する影響力として、イランを無
視できなくなっているのはアメリカの誤算だったかもしれない。同時にそれはイ
ラク政府に対するアメリカの圧力を強めよという意思表示でもあろう。

 イラク内務省は最近、警察内に浸透した民兵出身者が犯罪、文書偽造、人権侵
害その他に関与したとして、警官3000人以上を解任し、2つの師団司令部も
解体、全旅団を国家警察の直接指揮下に編入するという警察再編を発表した。

More than 3,000 Iraqi police sacked: ministry spokesman http://news.yahoo.com/s/afp/20061017/ts_afp/iraqsecurityunrest

 イラン帰りのシーア派勢力を基盤とするマリキ首相は、シーア派民兵の解体や
警察内の暗殺チーム摘発には、これまでなかなか手をつけられずにきた。そうし
たマリキ首相と内務省に対して、米国政府から強い圧力があったことをうかがわ
せる。


■アメリカはイラクで勝利するか?

(つづく)

 


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