イラク・スンナ派の反乱軍はバグダード包囲網を完成中/アラビアニュース

2006-11-03 11:29:53 | イラク

スンナ派反乱部隊はバグダッドに向かう全ての道路を支配するという計画を進めているようだ。西方のヨルダン国境や、東方のディヤラ州へ向かう道路を彼らは長いこと支配してきた。今や彼らは組織的に北と南に向かう道路の支配を進めているようだ。

マフムディヤ、バラドやバクバのような、ほこりっぽい、マーケットの町は、いずれもバグダッド郊外の重要な道路に沿って並んでいる。どの場合もスンナ派戦士がシーア派を追い出して、首都の支配を強化している。シーア派はバグダッド市内においては強い立場にあると言えようが、外部に出る際には生命の危険にさらされる。昨日30人ほどのシーア派の人々が、バラドの南の偽検問所で止められ、バスから降ろされた。

バグダッド内のいくつかの孤立した居住地では、食糧不足が深刻になっている。店は一日に数時間しか開かない。「ここ数週間、皆すいかとパンでしのいでいます」。首都で暮らすあるイラク人は言う。市自体が10以上の敵対的な地域に分かれてしまっており、その大半は主要なシーア派民兵、マフディ軍団によって支配されている。

殺りくの規模は、既にバルカン戦争さなかのボスニア並みである。大虐殺を伴う黙示録的な筋書きが展開しかねない。アメリカが撤退作戦を準備する中、イラクにおける不安は、国中が崩壊してしまうような、少数派のスンナ派とシーア派間の大量虐殺的な戦闘だ。個別の虐殺のおかげで、以下のような全体像があいまいにされがちだ。:

  * 毎週1,000人以上のイラク人が非業の死を遂げている。

  *シーア派戦士がバグダッドの大半を支配する一方、スンナ派は首都を包囲している。

  * イラク赤十字によれば、150万人が自宅から逃げ去った。

  * 弱体化した軍や警察ではなく、シーア派とスンナ派民兵がイラクを支配している。

標的にならない安全なものなどない。昨日サドル市郊外ウルの結婚式の客の中で爆弾が爆破し、4人の子供を含む15人が殺された。イラクの結婚式は、自動車に色とりどりののぼりがとりつけられたり、祝う親戚連が窓から身を乗り出したりして、非常に目立つ。

このさなか、アメリカ副大統領ディック・チェニーは、イラクでの大失態を票集めの材料に変えようと努力して、イラク人反乱部隊は、中間選挙に対して影響する努力としてアメリカ軍に対する攻撃を強化していると主張している。これの裏付けとなるような証拠はほとんどない。実際、アメリカ人死者の数は今年、1月の353人から9月の847人、更に10月の1000人近くへと着実に上昇している。

アメリカ軍の役割についての混乱が広がっている。首都の東に広がるスラムで250万人が暮らすサドル市では、アメリカ兵が一人、恐らくはマフディ軍団によって誘拐された後、アメリカ軍兵士はセメント・ブロックと砂袋の防壁をしつらえてきた。アメリカはチグリス川にかかった橋のいくつかを閉鎖し、バグダッドの東西間を移動するをほとんど不可能にしてしまっている。イラク首相ヌーリ・アル-マリキは、昨日アメリカ陸軍にサドル市包囲をやめるよう命令して、混乱の雰囲気を深めた。

マリキは最近イラクにおける治安政策の失敗に対してアメリカを批判し、民兵を排除しろというアメリカの圧力に抵抗した。ブッシュ大統領とトニー・ブレアが、イラク2004年6月に公式には主権を返還してはいるものの、マリキは言う。「私が今は首相で、軍隊の総司令官であるのに、中隊の一つたりともアメリカ・イギリス連合軍の承認なしには動かせない」

実際、民兵は日々強くなっているが、これはシーア派とスンナ派の共同体社会が脅かされていると感じており、軍や警察が自分たちを守ってくれると信じていないためだ。アメリカ軍は、民族主義的な聖職者ムクタダ・アル-サドルにしたがうマフディ軍団に対抗してきたが、サドルはマリキ政府に不可欠な支柱だ。イラク政治の主役はほぼ全員が自分の民兵を擁している。内戦を防ぐことに対するアメリカ軍の無力さはバグダッド北方のバラド周辺スンナ派とシーア派間の激しい戦闘が、この町はイラク最大のアメリカ軍基地の一つの脇にあるのに、一ヶ月も続いた事実によっても明らかだ。アメリカ軍はほとんど何もせず、行動する場合には、シーア派からは、アメリカ軍はマフディ軍団に対する敵意で動いていると見なされている。

バラドのある目撃者によれば、二機のアメリカ攻撃機がシーア派陣地を日曜日に攻撃して11人を殺害し6人に重傷を負わせ、うち数人は手足を失ったという。後にイラク正規陸軍の小隊がほとんど武器も持たずにバラドに二隊出現したと彼は付け加えた。現地住民になぜ武器がそれほど貧弱なのか尋ねられたが、答えは「近くのタジ基地のアメリカ人司令官から決して介入するなと厳命されており、ロケット推進の擲弾発射筒も奪われたのだ。」というものだった。

もう一つの不気味な進展は、スンナ派とシーア派双方の顔ぶれであることが多かったイラク人部族が、今や宗派別に分かれつつあることだ。

バグダッドでは、スンナ派の人がシーア派居住区の中へ歩いてゆくことも、その逆も命に関わるほど危険になっている。西バグダッドのアル-クダトという中流階級住宅地は、かつては弁護士や判事が好んだ地域だったが、残っていたシーア派の家族は最近ドアに赤い十字が描かれているのを見ることになっている。時には「家具を持たず、人に貸さずに町から出て行け。」という書き込みもある。これに従わない者はわずかだ。

パトリック・コックバーンの新刊「The Occupation: War and Resistance in
Iraq」が今月Versoから刊行される。

http://www.iraq-war.ru/article/107363

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goose さんの労訳です。西洋人的な見方が出ている。

【アラビア・ニュース】  齊藤力二朗 転載は一日1記事、再転載は見出しと序文、URLのみに限定
http://groups.yahoo.co.jp/group/arabianews/ 

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2006/10/30 (月)

  [飛耳長目録 today's news list]

☆米国メディアに登場しない映像 2006/11/03

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☆★米国メディアに登場しない映像
イラク情勢ニュース 速報&コメント 11月3日
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http://geocities.yahoo.co.jp/gl/uruknewsjapan2006

 イラクからの映像を紹介する。アメリカの主要メディアでは決して見ることが
できないであろうもの。2番目に紹介するビデオ『イラク戦争--その真実』は
54分の長編。アラビア語の字幕入りで、ナレーションは英語ですが、ゆっくり
話しているし、映像を見るだけでも概要は伝わります(それぞれで想像力を膨ら
ませてください)。


1) スライド映像: 10万人の子ども (戦争と占領の犠牲になった子ども
たち)

 2006-11-03  Video:
 100,000 Kids A few of the images from Iraq that will never appear in U.S.
media

http://www.metacafe.com/watch/103546/100_000_kids/


2) イラク・レジスタンス作製のビデオ: イラク戦争--その真実
 (アル・ラシード軍)

2006-11-02  Video of the Iraqi resistance. Iraq War : The Truth 

http://video.google.com/videoplay?docid=6051532545854068491

 

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※イラク・レジスタンス・レポート
    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Iraqi_resistance.html
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