1月22日に結成された『全トヨタ労働組合』の結成宣言をご紹介します。
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結成宣言
トヨタ関連企業で働くすべての労働者のみなさん!
私たちは本日ここに新しい組合、『全トヨタ労働組合』(略称全卜・ユニオン)
を結成しました。
○私たちは日本国憲法や労働組合法などにも明記されている労働者の団結権、団
体交渉権、団体行動権を行使して、全てのトヨタ関連企業で働く労働者とその
家族をも含めた生活と権利、健康を守り社会的地位の向上をめざします。
○この組合は要求と自覚的意志にもとづき正規・非正規社員を問わずパート、期
間、嘱託、管理職、派遣など全てのトヨタ関連企業で働く労働者が一人でも加
入できる個人加盟の単一組織です。
○トヨタ系関連企業には既存の労働組合があるのになぜ『新しい労働組合』が必
要なのでしょうか?今の労働組合は『働く者の生活と権利』を守ることや、困
っている労働者を救済するどころか、会社と一体となって労働者を過酷な『長
時間過密労働』に駆り立てています。
しかも70年代以降、労働者の声を無視して法律違反の『サービス残業』を長
期間職場に放置してきました。職場の仲間が、疲労困ぱいでも働き続けなけれ
ばならず『過労死』や『自殺者』まででています。ストレスやうつ病などから
健康を壊して安心して働き続けられない労働者も数多くいます。そして『こん
な組合とは関わりたくない』と言う労働者も多数います。このように今の、労
働組合は組合員の声に耳を傾けるよりも、労使協調して会社の儲けのために熱
心に活動しています。
○私たちは、トヨタ系関連企業に『働くルール』を守らせ、『働く者の生活と権
利を守る』ことに真剣に取り組む『本当の労働組合』が求められていることを
痛切に感じています。
○中小・零細で働く皆さんはトヨタ大手企業の半分も満たない低賃金、或いは賃
金未払い、長時間労働が当たり前、健康破壊、残業手当が付かない、いつ仕事
がなくなるか、リストラの不安、有給休暇がとれないなどなど、劣悪な労働環
境で働いています。
○派遣社員や期間従業員などの非正規労働者の皆さんは低賃金に加えて、いろい
ろな労働条件、待遇面で正規労働者より悪い条件で働かされています。そして
仕事がなくなれば解雇されるという雇用不安がいつもあります。
○若者の就職難は深刻です。派遣、期間従業員などの仕事しかない状況で、低賃
金で結婚もできない生活です。
○労働者の過酷な労働の反面、トヨタは急速な海外展開、グローバル化で業績は
空前の利益を謳歌しています。トヨタは今年のグループ世界生産台数を昨年よ
り80万台多い906万台に設定し、米GMを追い抜き『世界一』になること
がほぽ確実となっています。トヨタは国内外で増産を加速させ、トヨタグルー
プ系列部品メーカーも『かつて経験したことのないスピード』と必死の増産対
応を迫られています。こうしてトヨタは2年連続1兆円越える経常利益をあげ
て、系列グループ会社も軒並み過去最高の利益を計上しています。トヨタとト
ヨタグループ系列部品メーカーが空前の利益をあげているのに、豊田市では資
本金一千万円に満たない中小零細事業者4700社あまりの約7割が『赤字』
で法人税を納めることができないという深刻な状況になっている。中小零細事
業者の経営を守らなければなりません。
○これらの利益はトヨタに関係する全ての労働者が懸命に働きつづけてきた結果
です。その働き方は先に述べたように命を削って働かざるをえないほど過酷な
ものです。こんなにトヨタは儲かっているのに、なぜ私たち労働者は健康で、
ゆとりある、人間らしく生活できないのでしょうか?
○私たちは、皆さんとカを合わせて行動すればこれらの問題を大きく解決できる
と考えています。ですから1年余の真剣な討議と慎重な準備期間を経てここに
『全トヨタ労働組合』の結成を決断しました。
○私たちの『全トヨタ労働組合は『働く者の生活と権利を守る』ことに真剣に取
り組む『本当の労働組合』であり、ここに加入していれば会社の言いなりで我
慢していることなく、要求をもって団結して交捗することで実現できます。
○トヨタ関連企業で働くすべての労働者のみなさん!管理職の皆さん、職場で困
っているみなさん!『全トヨタ労働組合』に声をかけてください。
私たちは労働組合を自由に選ぶ権利があります。新しい労働組合に加入した労
働者は『ユニオンショップ制度』だからといって既存の労働組合を脱退しても
会社を解雇されることはありません。既に最高裁が判決を下しています。(9
2年4月28日、全日本造船機械労働組合関東地方協議会いすゞ自動車分会)
労働者のことを真剣に考えてくれる労働組合の仲間になって、要求をもって
堂々と会社と団体交渉し、生活と権利を守るために共に行動しましょう。
○私たちの『全トヨタ労働組合』は、少数の組合員でスタートしますが既存の労
働組合では決して、できない『ひとりひとりの要求実現のため』取組みます。
又企業に法律を遵守させ、社会的責任を果たさせることができると確信してい
ます。そしてこの地域の労働者と市民の皆さんの期待に応えるために活動しま
す。
○私たちは人間らしく健康で安心して働ける職場と、家族団らんの生活ができる
ように取組むことを申しあげて結成宣言とします。
2006年1月22日
『全トヨタ労働組合』結成大会
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トヨタ自動車を含む関連企業に新労働組合 弁護士 中谷雄二
1月22日、トヨタ自動車、デンソー、アイシン精機、ジェイテクト(旧豊田工機)
の従業員が、全トヨタ労働組合(略称全ト・ユニオン)を結成しました。上部団体は西
三河南地域労働組合総連合(略称:西三河南労連)です。
空前の利益を上げ、世界的な企業としてもてはやされるトヨタとトヨタの関連企業に
働く労働者の実態は、生産現場の労働者の4割が非正規雇用の若年労働者で占められ、
低賃金、長時間労働の下で健康破壊が広がり、過労死や過労自殺が蔓延しています。
新しい労働組合は、正規だけでなく非正規社員(期間、嘱託、管理職、派遣等)を含
む、トヨタ関連企業(下請や取引先企業)で働く労働者も広く対象にしています。
1月23日、各企業に組合結成通告と加入通告をし、既存労働組合に脱退届けを提出
しました。各企業に一名の弁護士を付けて通告をしましたが、アイシン精機では組合結
成の通告に行ったにもかかわらず、面会を拒否したり、結成通告書の受取を拒否するな
どの対応がありました。デンソーでは、労働組合の対応が極めて酷い対応でした。いず
れも、担当弁護士の適切な対応で無事通告が終了し、夕方から記者会見を行いました。
突然の会見申入にもかかわらず、テレビ3社を含むマスコミ各社が集まり、熱心な質問
がされていました。しかし、結果は毎日新聞と日経に小さな記事が掲載されただけでし
た。
様々な反対意見や1年に及ぶ準備を経てようやく労働組合の立ち上げに至りました。
長年少数派の運動をやってきて、このままでは職場に闘う人々がいなくなる、なんとか
酷い職場の実態を変えられないのかと願っていましたが、労働組合を立ち上げるのに最
も大きな呪縛となっていたのが、ユニオンショップ協定でした。最高裁の判例でも別組
合をつくりそこに加入したことを理由に脱退や除名を受けても解雇されないことは認め
られていますが、活動家といわれる人たちにもその知識はありませんでした。労働組合
を結成しても解雇されないこと、労働組合を結成すれば、会社に団交が要求でき、対等
な交渉の場ができることを学習し、今回、結成に至りました。結成大会はトヨタの研究
者である中京大の猿田正機先生をはじめとする研究者の方も来賓として参加される熱気
あふれるものとなりました。
会社側の対応や既存組合からの攻撃などまだまだ困難な課題はありますが、日本の
社会をこのような状況にした理由の一つには、日本における労働組合、労働運動の
あり方が影響していると思います。本当の意味で職場の労働者を守って闘う労働組合になる
ようにご支援をお願いします。
なお、組合結成後、外国人労働者の問題を取り組むのかという質問を受けました。も
ちろん、この組合では規約に国籍による差別の禁止を盛り込んでいます。まだまだ組合
結成直後で力は弱いのですが、日本の社会を変えるために一つ一つ主体形成をしていく
必要があるのではないでしょうか。
2006年1月23日
名古屋市中区大須4−13−46
ウイストリアビル5階
名古屋共同法律事務所
弁護士 中谷雄二
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結成宣言
トヨタ関連企業で働くすべての労働者のみなさん!
私たちは本日ここに新しい組合、『全トヨタ労働組合』(略称全卜・ユニオン)
を結成しました。
○私たちは日本国憲法や労働組合法などにも明記されている労働者の団結権、団
体交渉権、団体行動権を行使して、全てのトヨタ関連企業で働く労働者とその
家族をも含めた生活と権利、健康を守り社会的地位の向上をめざします。
○この組合は要求と自覚的意志にもとづき正規・非正規社員を問わずパート、期
間、嘱託、管理職、派遣など全てのトヨタ関連企業で働く労働者が一人でも加
入できる個人加盟の単一組織です。
○トヨタ系関連企業には既存の労働組合があるのになぜ『新しい労働組合』が必
要なのでしょうか?今の労働組合は『働く者の生活と権利』を守ることや、困
っている労働者を救済するどころか、会社と一体となって労働者を過酷な『長
時間過密労働』に駆り立てています。
しかも70年代以降、労働者の声を無視して法律違反の『サービス残業』を長
期間職場に放置してきました。職場の仲間が、疲労困ぱいでも働き続けなけれ
ばならず『過労死』や『自殺者』まででています。ストレスやうつ病などから
健康を壊して安心して働き続けられない労働者も数多くいます。そして『こん
な組合とは関わりたくない』と言う労働者も多数います。このように今の、労
働組合は組合員の声に耳を傾けるよりも、労使協調して会社の儲けのために熱
心に活動しています。
○私たちは、トヨタ系関連企業に『働くルール』を守らせ、『働く者の生活と権
利を守る』ことに真剣に取り組む『本当の労働組合』が求められていることを
痛切に感じています。
○中小・零細で働く皆さんはトヨタ大手企業の半分も満たない低賃金、或いは賃
金未払い、長時間労働が当たり前、健康破壊、残業手当が付かない、いつ仕事
がなくなるか、リストラの不安、有給休暇がとれないなどなど、劣悪な労働環
境で働いています。
○派遣社員や期間従業員などの非正規労働者の皆さんは低賃金に加えて、いろい
ろな労働条件、待遇面で正規労働者より悪い条件で働かされています。そして
仕事がなくなれば解雇されるという雇用不安がいつもあります。
○若者の就職難は深刻です。派遣、期間従業員などの仕事しかない状況で、低賃
金で結婚もできない生活です。
○労働者の過酷な労働の反面、トヨタは急速な海外展開、グローバル化で業績は
空前の利益を謳歌しています。トヨタは今年のグループ世界生産台数を昨年よ
り80万台多い906万台に設定し、米GMを追い抜き『世界一』になること
がほぽ確実となっています。トヨタは国内外で増産を加速させ、トヨタグルー
プ系列部品メーカーも『かつて経験したことのないスピード』と必死の増産対
応を迫られています。こうしてトヨタは2年連続1兆円越える経常利益をあげ
て、系列グループ会社も軒並み過去最高の利益を計上しています。トヨタとト
ヨタグループ系列部品メーカーが空前の利益をあげているのに、豊田市では資
本金一千万円に満たない中小零細事業者4700社あまりの約7割が『赤字』
で法人税を納めることができないという深刻な状況になっている。中小零細事
業者の経営を守らなければなりません。
○これらの利益はトヨタに関係する全ての労働者が懸命に働きつづけてきた結果
です。その働き方は先に述べたように命を削って働かざるをえないほど過酷な
ものです。こんなにトヨタは儲かっているのに、なぜ私たち労働者は健康で、
ゆとりある、人間らしく生活できないのでしょうか?
○私たちは、皆さんとカを合わせて行動すればこれらの問題を大きく解決できる
と考えています。ですから1年余の真剣な討議と慎重な準備期間を経てここに
『全トヨタ労働組合』の結成を決断しました。
○私たちの『全トヨタ労働組合は『働く者の生活と権利を守る』ことに真剣に取
り組む『本当の労働組合』であり、ここに加入していれば会社の言いなりで我
慢していることなく、要求をもって団結して交捗することで実現できます。
○トヨタ関連企業で働くすべての労働者のみなさん!管理職の皆さん、職場で困
っているみなさん!『全トヨタ労働組合』に声をかけてください。
私たちは労働組合を自由に選ぶ権利があります。新しい労働組合に加入した労
働者は『ユニオンショップ制度』だからといって既存の労働組合を脱退しても
会社を解雇されることはありません。既に最高裁が判決を下しています。(9
2年4月28日、全日本造船機械労働組合関東地方協議会いすゞ自動車分会)
労働者のことを真剣に考えてくれる労働組合の仲間になって、要求をもって
堂々と会社と団体交渉し、生活と権利を守るために共に行動しましょう。
○私たちの『全トヨタ労働組合』は、少数の組合員でスタートしますが既存の労
働組合では決して、できない『ひとりひとりの要求実現のため』取組みます。
又企業に法律を遵守させ、社会的責任を果たさせることができると確信してい
ます。そしてこの地域の労働者と市民の皆さんの期待に応えるために活動しま
す。
○私たちは人間らしく健康で安心して働ける職場と、家族団らんの生活ができる
ように取組むことを申しあげて結成宣言とします。
2006年1月22日
『全トヨタ労働組合』結成大会
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トヨタ自動車を含む関連企業に新労働組合 弁護士 中谷雄二
1月22日、トヨタ自動車、デンソー、アイシン精機、ジェイテクト(旧豊田工機)
の従業員が、全トヨタ労働組合(略称全ト・ユニオン)を結成しました。上部団体は西
三河南地域労働組合総連合(略称:西三河南労連)です。
空前の利益を上げ、世界的な企業としてもてはやされるトヨタとトヨタの関連企業に
働く労働者の実態は、生産現場の労働者の4割が非正規雇用の若年労働者で占められ、
低賃金、長時間労働の下で健康破壊が広がり、過労死や過労自殺が蔓延しています。
新しい労働組合は、正規だけでなく非正規社員(期間、嘱託、管理職、派遣等)を含
む、トヨタ関連企業(下請や取引先企業)で働く労働者も広く対象にしています。
1月23日、各企業に組合結成通告と加入通告をし、既存労働組合に脱退届けを提出
しました。各企業に一名の弁護士を付けて通告をしましたが、アイシン精機では組合結
成の通告に行ったにもかかわらず、面会を拒否したり、結成通告書の受取を拒否するな
どの対応がありました。デンソーでは、労働組合の対応が極めて酷い対応でした。いず
れも、担当弁護士の適切な対応で無事通告が終了し、夕方から記者会見を行いました。
突然の会見申入にもかかわらず、テレビ3社を含むマスコミ各社が集まり、熱心な質問
がされていました。しかし、結果は毎日新聞と日経に小さな記事が掲載されただけでし
た。
様々な反対意見や1年に及ぶ準備を経てようやく労働組合の立ち上げに至りました。
長年少数派の運動をやってきて、このままでは職場に闘う人々がいなくなる、なんとか
酷い職場の実態を変えられないのかと願っていましたが、労働組合を立ち上げるのに最
も大きな呪縛となっていたのが、ユニオンショップ協定でした。最高裁の判例でも別組
合をつくりそこに加入したことを理由に脱退や除名を受けても解雇されないことは認め
られていますが、活動家といわれる人たちにもその知識はありませんでした。労働組合
を結成しても解雇されないこと、労働組合を結成すれば、会社に団交が要求でき、対等
な交渉の場ができることを学習し、今回、結成に至りました。結成大会はトヨタの研究
者である中京大の猿田正機先生をはじめとする研究者の方も来賓として参加される熱気
あふれるものとなりました。
会社側の対応や既存組合からの攻撃などまだまだ困難な課題はありますが、日本の
社会をこのような状況にした理由の一つには、日本における労働組合、労働運動の
あり方が影響していると思います。本当の意味で職場の労働者を守って闘う労働組合になる
ようにご支援をお願いします。
なお、組合結成後、外国人労働者の問題を取り組むのかという質問を受けました。も
ちろん、この組合では規約に国籍による差別の禁止を盛り込んでいます。まだまだ組合
結成直後で力は弱いのですが、日本の社会を変えるために一つ一つ主体形成をしていく
必要があるのではないでしょうか。
2006年1月23日
名古屋市中区大須4−13−46
ウイストリアビル5階
名古屋共同法律事務所
弁護士 中谷雄二









