ベクテルのイラク撤退は幻想をさらに破壊した/アラビアニュース

2006-11-15 23:13:42 | イラク
ダール・ジャマイル&アリ・アル=ファディリー   2006年11月9日
バグダード発(IPS通信)。巨大建設企業ベクテル社がイラクから撤退する決断を下したことで、少なからぬイラクの人々が裏切られたと感じている。ベクテル社の撤退で、イラク再建に残された希望が潰えたと感じている。

「サダム・フセイン時代よりも、今ははるかに酷い状況です」と共産党の党員ナイフ・ジャシムはIPS通信に語った。「占領下での苦しみを生きのびなくてはならない今となっては、イラク人のほとんどが、サダム・フセインが政権に戻った方がよいと感じています。アメリカ人は、私たちの石油を略奪し、人々を殺す以外、何一つしませんでした」。

ベクテル社----取締役たちはブッシュ政権と密接な関係を持っている----は、先週、戦争で破壊されたイラクでの操業の試みとは全て手を切ると発表した。ベクテル社は、イラク再建基金と米国の納税者の税金から230億ドルを受け取っているが、着手した仕事のほとんどを完成させることなく撤退する。

イラクの平均的な家庭には、現在、1日平均2時間しか電気が通じていない。失業率は70%で、イラクの人々の68%は、安全な飲み水を手に入れることができず、下水が通じているのはたったの19%である。石油生産でさえ、侵略前のレベルにすらなっていない。

安全状況は恐ろしく悪い。権威ある英国の医学誌ランセットに発表された最近の研究では、侵略と占領の結果として、65万5000人の死ぬ必要のない死者が出たと推定している。

メッドアクトというグループは、最近、子どもたちの死亡全体のうち70%が、下痢や呼吸器疾患といった簡単に治療できる病気によっており、さらに「2005年末までに米国が建設しようとしていた診療所180のうち、完成したのはたったの4つであり、それらも含め開院したところは一つもない」と発表した。

一次医療センター142軒を建設するために提案された2億ドル規模のプロジェクトは、たった21軒の診療所を建設しただけで資金が底を突いた。世界保健機関(WHO)は、この状況を「ショッキング」と言い表している。

イラクの人々は、経済制裁時代よりも激しく不満を表明している。電気が通らないため、発電機を自前で動かすために、ガソリンの需要が高まっている。けれども、イラクには石油が豊富であるにもかかわらず、ガソリンは最も不足している商品の一つである。

「私たちは、とても古くなった発電所と送電網を受け継ぎましたが、負荷の高い日で50%、通常の日ではそれ以上の電力供給を行うことができていました」と電力省のある技師はIPSに語った。

「現在の状況は、それよりはるかに酷くなっており、アメリカ合州国の企業と巨額の契約がなされたにもかかわらず、事態が改善している様子はありません。電力につぎ込まれた数十億ドルが、まったく改善をもたらさないどころか、実際には状況を悪化させているというのは、奇妙なことです」。

この技師は、「私たち電力省は、主要発電所のために必要な機材を実質上何も受け取っていません。そして、配電網のための小規模変電機はとても質が悪いのです」。

ベクテルの契約には、浄水システム、発電所、下水設備、空港と道路の再建が含まれていた。

イラク電力省の元大臣2人が、占領下に設置されたイラク道徳委員会により、汚職のために告発されている。その一人、アヤム・アル=サマライーは禁固刑判決を受けたが、彼を護衛する米国の治安要員によって連れ去られた。彼は、電力省の金を略奪したのは自分ではないと主張している。

イラク全国の水道部門の管理担当者たちは、自分たちができた修理は、国連事務所と人道援助組織の援助を通してのものだけだったと言う。担当省は、水処理のために必要な塩素をほとんど彼らに提供しなかった。新たなプロジェクトといえば、単純な維持管理だけで、インフラの崩壊を止めるにはほとんどなすすべがない。

ベクテル社は、米国副大統領ディック・チェイニーが勤めていたハリバートン社とともに、利益を保証する固定額契約を手にした最初の企業の一つである。

イラクの大手建設企業で働いているアフメド・アル=アニは、ベクテルが採用したモデルは失敗するに決まっていたと言う。

「彼らは、契約にあたって巨額の金を要求し、それらをより小さな企業に売り払ったのです。今度はそれらの企業が、経験のない小さなイラクの契約企業にそれらを下請けに出したのです」とアニはIPSに語る。「そうした経験のない企業は、今度は、給与がとても低いことと経験がないことから、質の悪い仕事をせざるを得ません」。

イラク人政治アナリストの中には、ベクテルの撤退を、楽観的に、別の視点から見る者もいる。

「米国のイラク撤退の始まりだと思います」とマキ・アル=ナザルはIPSに語る。「占領は、ベクテルとハリバートンのプロパガンダから始まりました。現場からの撤退をもって終わるかも知れません。これら企業はブレマーとともに姿を現し、自らをイラクに繁栄をもたらす英雄であり救世主であると魅せようとしましたが、やったことといえば、米国のプロパガンダを売りつけただけです」。

米国大統領ジョージ・W・ブッシュは、6月にイラクを訪問した際、記者団に対し、「何メガワットという電力が送信されていることからも、進歩がわかるというものだ。イラクの人々のために市場で売られている石油の量から、進歩が量れるというものだ」と述べていた。

彼の基準を適用するならば、イラクの状況は、今、以前よりもはるかに悪い。

投稿者:益岡   
http://teanotwar.seesaa.net/article/27399394.html#more

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サラーフ・アル・ムフタールは、13日に13ページの評論を発表、べクテルの撤退は米軍のイラク撤退の始まりだと詳細に論じている。更に次の驚くべき情報を伝えている。

フォート・プラグ基地近くにあり、戦争反対や脱走兵を代表するクウェーカー・ハウス・センターのジャック・フィーガー会長は、サウジアラビアのアシャルク・アルアウサト紙のワシントン特派員ムハンマド・ダブラフに、「毎日、千人の米兵が軍隊を放棄している。しかし、我々は戦争に抗議して辞めた者と、脱走した者の比率を知らない」と話した。

http://www.albasrah.net/ar_articles_2006/1106/mukht_131106.htm
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イラク抵抗勢力の武装闘争以外に米軍は撤退しない モロッコ人戦略家

米国の中間選挙でブッシュの属する共和党が敗北した程度で、米軍が撤退すると甘い幻想をアラブの世論は抱いてはいない。11日付のアルクドゥス・アルアラビーは、米占領軍をイラク撤退までに追い詰めるには、更なる出血を強いて米国の世論を強力に変えさせる必要があるとする、モロッコ人政治、戦略分析家、詩人であるムハンマド・アンワール・ムハンマド氏(1972年生れ。法律学で博士号。月間誌「政治ノート」編集長。ラバト大学法学部社会学研究所の研究員)の評論を掲載した。
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 イラクで起きていることとその結果は、抵抗の意志と占領の意志との衝突があることを示している。抵抗運動は現在、不意打ち攻撃に注力し、米軍は敵が何処に居て何時襲ってくるか分らず混乱状態にある。米軍の高官は次のように認めている。「抵抗勢力の目的は、我々の意志をくじき、撤退に向かわせることだ」

 抵抗勢力が居るという本質的な理由のため、状況は変わっておらず、これからも変わらないようだ。抵抗勢力を無視するいかなる解決策も失敗に終わり、抵抗勢力と交渉しなければ米国は平和を樹立出来ない。

 抵抗運動の戦闘は、市街戦や、簡単に入手できる兵器に依存するという単純なもので、戦闘員募集も容易なので 何十年でも続けることが出来る。抵抗勢力同士が連携し共闘すればより強力になる。ヨルダンで近く予定される抵抗諸勢力同士が提携するとの情報が正しいなら、このように事態は進むだろう。

 米国は当初、統一イラクを考えていたようだが、事態の進展に伴い、治安を回復する解決策として、連邦国家を考慮するようになった。イラクの混乱状況が、戦争の企画者が望まない政治状況を作り出したのに、何故、米国はイラクの混乱を定着させ、イラク人同士が殺戮し合うことに固執するのか?

 短期的にこのような措置を採る目的は、占領軍というイメージを消すために「抵抗勢力、対占領軍」という構図から、「抵抗勢力、対イラク軍」という構図に変えることのようだ。イラクが、諸大国の共同管理か、或いは、NATO軍や国連軍の参加による治安管理下に置かれる他には解決策は無いと思わせなければならないという事情や、米国が抵抗勢力を敗北させられないという事情もある。

 米国は現在まで、戦略的に勝利していないが、同時に敗北もしていないようだ。米国の世論が米軍を撤退させるほど強力ではないからだ。イラクの抵抗勢力が米軍に更に与える損失により、撤退以外に選択肢が無くなれば、米国の世論は間違いなく動く。イラクに占領軍が居る限り抵抗運動は激しさを増すことも、間違いない。

http://www.doroob.com/?p=12234
著者のブログ 写真あり http://www.doroob.com/?author=753

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【ビデオ】シーア派主体の傀儡イラク内務省管轄の暗殺部隊 

英国の第4チャンネルが特集放映   拉致、暴行、拷問、虐殺、死体投棄、内務省の秘密監獄

ムクタダ・サドルは会見要請に応じず
http://psychoanalystsopposewar.org/blog/2006/11/15/iraq-the-death-squads-special-report

【読者の書き込み】
* これがアングロ・アメリカンの新民主主義だ。
* 分派的な暴力を扇動し、イラク人をイランに敵対させ米国を支援させるために米国が暗殺部隊を作った。

上記ビデオを文字起こししたサイト アラビア語と英語
http://www.albasrah.net/ar_articles_2006/1106/almot_a_101106.htm


【アラビア・ニュース】  齊藤力二朗 転載は一日1記事、再転載は見出しと序文、URLのみに限定
http://groups.yahoo.co.jp/group/arabianews/

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