解放のゆくえ 第7回 国際法にも違反する偏向裁判/イラク情勢ニュース

2006-11-05 13:05:21 | イラク

URUK NEWS イラク情勢ニュース           
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06/11/05 (日)

  [飛耳長目録 today's news list]

☆解放のゆくえ 第7回 国際法にも違反する偏向裁判

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☆★解放のゆくえ イラクは今・・・
第7回 2006年11月5日
国際法にも違反する偏向裁判
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http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/index.html

 サダム・フセイン元大統領の裁判は、1982年に政権転覆を企てたシーア派
の一部勢力が弾圧されたドジャイル事件と、イラン・イラク戦争の際にクルド住
民がハラブジャで化学兵器によって殺された(1988年)アンファル作戦など
、幾つかの容疑ごとに分かれて進められてきた。ドジャイル事件の審理は終了し
ていて、現在はアンファル作戦の審理が続行中だが、アメリカの中間選挙投票日
の直前となる今日11月5日、ドジャイル事件への評決(日本の裁判での判決に
あたる)が出される予定になっている。

 日本での報道では、現イラク政府側からの訴えに関してはそれを客観的に調査
・分析して説明する姿勢は皆無で、ほとんどが検察側にあたるアメリカ政府当局
やイラク政府側の主張をなぞっているだけ。したがって、訴えられている事件の
真相から説明しなければならないところだが、詳述すると長くなるので結論を先
に述べ、その後に説明を加えていくという叙述になることを最初にお断りしてお
きたい。


■国際法にも違反する偏向裁判

 先にあげた2つの事件がサダム裁判での主要な犯罪容疑とされているが、今回
の起訴内容も含めて、サダム・フセインの犯罪とされ(繰り返し報道もされ)て
きたことがらは、結論的に、まったくのウソ。いずれも大量破壊兵器やアルカイ
ダとの結びつきと同様に、イラク侵攻を企て実行してきた勢力によって世界的に
でっちあげられてきた弁論にすぎないと言える。

 とりあえず容疑事実そのものの真偽について詳細を知りたい方は、マルコム・
ラゴーシュが幾つかの論証や証拠資料もあげて簡潔に解説してくれており、イラ
ク情勢ニュース(URUK NEWS)でも紹介しているので参考にしてほしい。

 ※サダムの時代の方が良かった Saddam's looking better all the time
 http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/2005Saddam_and_Reality.html

 またドジャイル事件をイラク政府(とアメリカ政府)がとりあげる本当の理由
は、過去の問題ではなく、まさに現在の問題でもある。当時、政権転覆を企てて
裁かれた勢力につながる者たちこそ、米軍のイラク侵攻に随伴してイラン亡命か
ら帰ってきた者(現イラク政府の高官たち)であったわけだから。被告不在のま
ま開かれた今年4月の審理は、レジスタンス・レポートの4月6日付でもその一
端が紹介されている。

 ハラブジャの事件については、さら詳しい経過と論証を次に紹介しておきたい

 ※ハラブジャの大量虐殺:その真相 クルドのハラブジャで何が起こったのか

 http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/2005What_happened_in_Halabja.html

 ※ハラブジャの虐殺はイラン軍のガス兵器
 http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Halabja_massacre.html

 サダム・フセイン裁判がどのように進められてきたのか、裁判が誰によって管
掌されているのかという問題を確認するだけでも、不当・不正な措置が数多くな
されてきたことが明らかになる。この裁判で追い詰められてきたのが裁く側のイ
ラク当局とアメリカである(裁く資格があるかどうかは別)からにほかならない

 昨年10月に裁判が始まってからでも、被告(サダム・フセインと7人の同僚
)側弁護士は既に3人が暗殺され、他の弁護士も殺すという脅迫を受けとってい
る。裁判が始まる前にも弁護士が殺害されている。しかも、当初は弁護団の警護
にあたっていた米軍は、今年7月からは警護をつけないと一方的に通告した。ま
た弁護団の活動を妨害する動きは公式・非公式を問わず、ひっきりなしにおこな
われてきた。(文末に関連記事を紹介)

 さらに、暗殺の標的にされるのを回避するためにヨルダンにいる弁護士にとっ
ては、米軍の占領という条件に加えて、昨今の治安情勢のもとでは、反証のため
の証拠や証言を集めることはもとより、被告と面会するためにイラク国内に入る
ことさえもが極めて危険であり、事実上、それは不可能に近い状況だった。裁判
の公式記録を読むことでさえ、米軍から提供される文書が被告に届けられるだけ
であり、被告が弁護士を選任することすら認めようとしないもとで、あらゆる弁
護活動に困難がともなってきた。

 強引な法廷指揮には弁護団側からクレームがついただけでなく、特別法廷の裁
判長もこれまでに2人が辞めている。そのうちの1人(クルド人)はイラク政府
が裁判に干渉してくることに抗議して辞表を提出し、もう1人は「君(サダム)
は独裁者ではない」と発言したことを理由にイラク政府が罷免したのだった。政
治的判断から裁判官が罷免されるというのは、司法の独立(=公正な裁判)が保
証されていない何よりの証明でもある。

 このような状況に対して、国連の人権問題を扱う専門機関は9月1日付で決定
をおこない、サダム・フセイン元大統領の拘束と裁判は市民および政治家の権利
に関する国際協定に照らして違法であると宣告した。この機関は法的拘束力を有
しないものの、しかし、この国際協定にはイラクとアメリカも署名しているにも
かかわらず、この宣言もつい数日前まで当事者であるサダム・フセインにさえも
届けられなかった。

 ※UN HUMAN RIGHTS BODY DECLARES SADDAM DETENTION AND TRIAL ILLEGAL
  AS A VIOLATION OF HUMAN RIGHTS LAW
 http://www.albasrah.net/pages/mod.php?mod=art&lapage=../en_articles_2006/1106/un-saddam_011106.htm

 評決の日の設定そのものが、アメリカの中間選挙でブッシュ政府(共和党)を
利するためのものだという非難については、それ以上につけ加える必要はないと
思う。

 (つづく)

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関連記事:

 ※10日の法廷は欠席--フセイン弁護団が声明 2006/07/11
 http://geocities.yahoo.co.jp/gl/uruknewsjapan/view/20060711/1152544775

 ※公正な裁判を恐れるのはフセインではなく米国 2006/07/25
 http://geocities.yahoo.co.jp/gl/uruknewsjapan/view/20060725/1153836510

 ※弁護士殺害は米軍警護うち切り発表後 2006/06/25
 http://geocities.yahoo.co.jp/gl/uruknewsjapan/view/20060625/1151220651

 ※サダムの弁護士殺害、裁判中に3人目 2006/06/22
 http://geocities.yahoo.co.jp/gl/uruknewsjapan/view/20060622/1150957677


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※URUK NEWS イラク情勢ニュース (webサイト) 
    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/index.html  
    メーリング・リストへの参加・退会手続きはここでもできます
※イラク・レジスタンス・レポート
    http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Iraqi_resistance.html
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 ☆★イスラム軍が地対地ミサイルを製造
イラク情勢ニュース 速報&コメント 11月5日
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http://geocities.yahoo.co.jp/gl/uruknewsjapan2006

 11月2日付アルジャジーラの報道によると、イラクのレジスタンス組織の1
つイスラム軍が射程20キロの地対地ミサイルを製造したと発表した。<Iraq's
Islamic Army in missile claim

 アルジャジーラ・ネットに届けられた声明によると、このミサイルは「Abe
er」と名づけられた。マフムディヤで米兵にレイプされ惨殺された10代の少
女の名前からとったもので、米兵への復讐を誓っているという。

 イスラム軍のメンバーは先月、隣国ヨルダンの首都アンマンでアメリカの高官
と会談したと米国メディアで報道されたが、このたびの声明ではイスラム軍はそ
の報道を否定した。だが、アメリカとの交渉を閉ざしているわけではなく、「米
国政府がイラクから米軍を撤退させ、イラク人レジスタンスのみがイラク国民を
正統に代表していると認める」ことをその条件に挙げた。

 ワシントンで活動する軍事アナリストのムーンゼル・スレイマンは、ミサイル
の性能自体は特殊なものではないが、「このミサイルによって、レジスタンス戦
士は安全な地点から標的を攻撃することが可能になる」として、深刻な意味を持
つメッセージだと認めた。

 さらに彼は、ビデオで見るかぎりでは、このミサイルの開発技術は自家製のも
のと思われ、そうだとすると、ミサイルも発射技術もさらに改良される可能性が
大きいと説明した。

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