カイロの定宿のある通りで、路上お茶屋を開いているマムドゥーハ氏が、リビアに出稼ぎに行くと言った。パスポートも取得し、ビザも取れる見込みで、アタバ広場から出るミクロバスも予約済みだという。何の仕事かと聞いたら、左官屋さんらしい。
「危なくないの?」
と、当然と思える疑問を呈したが、周りのエジプト人も、
「大丈夫だ。リビアはこれから、いろいろなものを建てるんだから」
と、まったく心配していない様子。
トリポリまで、ミクロバスに揺られて丸2日の旅。バスの乗車賃だけで300ポンド(4千円弱)、とりあえずエジプトからは1000ポンド(13,000円ほど)くらいは持って行かなければという。日本円に換算すると、どうということもない金額だが、エジプトの物価を考えたら、少なくとも、「バス賃3万円」「とりあえず10万円くらい用立てておかないと」ぐらいの感覚だ。
まして、マムドゥーハ氏の商売というのは、1杯1ポンドかそこら(私の推定)で、お客にお茶やコーヒーを出す路上お茶屋。さらには、年中、私なんかにお茶だ、トルコ・コーヒーだとご馳走してくれている。私だって、ご馳走してもらってばかりでは悪いと思い、良く写真を撮って、プリントしてプレゼントしていたが、写真でバスの切符は買えない。本当に1000ポンド、準備できるのか、できたのか、かなり心配なところだ。
去年は、トクトク(三輪の簡易タクシー)の運転手になりたいが、トクトクを1台買うのには1万5000ポンド(約10万円)必要だ、と嘆いていた。因みに、日本人ムスリムの旅行者に聞いたら、その方の見たエジプトの新聞広告では、トクトク1台10万円では買えない、もっとする、とのことであった。

「トクトク」
(クリックで拡大)
「お給料、良いの?」
「違う違う、俺は会社で働くんじゃない。人のところで働くんだ」
個人営業? リビアが本当に建築ブームなら、仕事もすぐ見つかるだろうが…。でも、カイロの往来で細々(ほそぼそ)とお茶を入れるだけで終わりたくない彼の気持ちもわかる気がした。
電話番号を教えてくれと言ってくれたので、携帯電話の番号を、日本の国番号と一緒に書いて渡した。マムドゥーハ氏は、それをお財布に入れてくれた。リビアに着いて、落ち着いたら、連絡をくれると言った。
旅立ちは今度の金曜日、20日。彼から電話が来るのは、いつになるだろうか。
「危なくないの?」
と、当然と思える疑問を呈したが、周りのエジプト人も、
「大丈夫だ。リビアはこれから、いろいろなものを建てるんだから」
と、まったく心配していない様子。
トリポリまで、ミクロバスに揺られて丸2日の旅。バスの乗車賃だけで300ポンド(4千円弱)、とりあえずエジプトからは1000ポンド(13,000円ほど)くらいは持って行かなければという。日本円に換算すると、どうということもない金額だが、エジプトの物価を考えたら、少なくとも、「バス賃3万円」「とりあえず10万円くらい用立てておかないと」ぐらいの感覚だ。
まして、マムドゥーハ氏の商売というのは、1杯1ポンドかそこら(私の推定)で、お客にお茶やコーヒーを出す路上お茶屋。さらには、年中、私なんかにお茶だ、トルコ・コーヒーだとご馳走してくれている。私だって、ご馳走してもらってばかりでは悪いと思い、良く写真を撮って、プリントしてプレゼントしていたが、写真でバスの切符は買えない。本当に1000ポンド、準備できるのか、できたのか、かなり心配なところだ。
去年は、トクトク(三輪の簡易タクシー)の運転手になりたいが、トクトクを1台買うのには1万5000ポンド(約10万円)必要だ、と嘆いていた。因みに、日本人ムスリムの旅行者に聞いたら、その方の見たエジプトの新聞広告では、トクトク1台10万円では買えない、もっとする、とのことであった。
「トクトク」
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「お給料、良いの?」
「違う違う、俺は会社で働くんじゃない。人のところで働くんだ」
個人営業? リビアが本当に建築ブームなら、仕事もすぐ見つかるだろうが…。でも、カイロの往来で細々(ほそぼそ)とお茶を入れるだけで終わりたくない彼の気持ちもわかる気がした。
電話番号を教えてくれと言ってくれたので、携帯電話の番号を、日本の国番号と一緒に書いて渡した。マムドゥーハ氏は、それをお財布に入れてくれた。リビアに着いて、落ち着いたら、連絡をくれると言った。
旅立ちは今度の金曜日、20日。彼から電話が来るのは、いつになるだろうか。











