こんなタイトルにしているのに、何故かRENOIRと印象派が、私の中で結びつかないのです。
印象派といえば、風景画、RENOIRならば、人物画、それも女性を描いたならば右に出る者が居ない、
もちろん、同時代に活躍したことは知っているし、モネを初め、印象派の画家も人物画を手にしているのに、
私の浅(あるいは「賎」か)学、無知故なのでしょう。
その無知さ故に、見るべき所を味わうことなく、ただひたすらに、このお姉ちゃんが良いと満足したのが、
ルノワール展
そして、堪能したお姉ちゃんが、
都会のダンス、
白い服の白さ、スカートの裾の襞の巧みさ、何より、描かれた女性が私の好み、
もちろん、対となる「田舎のダンス」も素晴らしい作品なのですが、
なんか、描かれた女性に、気持ちを向けることが出来なかった、ようするに、好みのタイプではないのです。
とはいえ、展示された作品のすべてが素晴らしく、印象通り、人を、それも女性を描いたら最高の画家だと、
それに、いくつかの風景画に、中でも「草原の坂道」は、モネの作品を思いださえるような
なるほど、印象派の主流に間違えない画家だと学んだのでした。
テレビ東京の「美の巨人たち」で、ダンスの二点が取り上げられました。
そのなかで、印象派の特徴の詳しい解説を視聴し、改めて印象派の特徴を知る機会を得ました。
なるほど、ダンスの二点以前のルノワールをそれ以降、少なくともこの二点では、
まったく筆が違うことに気が付いたのです。
印象派の袋小路と呼ばれる行き詰まり、
その袋小路の一番奥の、最後の最後まで突き詰めたのがモネで、
それを打破するために、科学の目を利用したのが、新印象派、
輪郭を足すことで、その壁を越えたのがルノワールなのか、、
そんな感想を持ちました。
番組では触れていなかったのですが、
輪郭を際立てること、実はここに浮世絵の影響があるかもと、考えてしまいました。
その根拠は、田舎のダンスに描かれた女性の手にある団扇(扇子)かな、
どことなく、浮世絵っぽい匂いを感じるの私だけなのでしょうか。