自分より大切な人 いますか？

３０年ほど前    ある宗教団体の方が信仰上の理由から    事故に遭った息子の輸血を拒否して亡くなった    そんな事件がありました    当時は大きく社会問題になりましたので私も良く覚えていますが    最近その時に担当した救急医が    今私が親しくお付き合いしてる方だと言うのが分かりました。    差し障りがありますので    あまり詳しくは書きませんが    この先生    この事件を境に    大きく違う人生を歩んでいます。    まぁどうしてそうなったかは想像するしかありません    本人にはその事は聞けませんから・・    ただ言えるのは    その方は今充実した人生を歩んでるって事です。    家庭には恵まれ    仕事は順調でとても幸せに見えます。    ただあの事件当時は大変だったでしょうね。    長年努力して目指してた道を断念した訳ですから・・    こうやって結果から過去を振り返ると    過去には苦しみを与えた出来事が    時間が経過すれば良い結果につながる事も多い    その事がよく分かりますよね。    私自身も過去には色んな辛い事がありましたが    今振り返ると    その辛い出来事は    すべて今の自分の人生を形成するには欠かせないものだったってのが分かります。    ですから    自分の経験上も    人生で起る悪い出来事は    すべて次の人生を切り開くための必要条件だと言うのが断言できる訳です。    ただ    これは前提条件がありますよね。    悪い出来事が次の人生に良い影響をもたらす人    共通した特徴があります。    例えば冒頭の先生は    若くしてたくさんの命を救いたい    なんて思いが強くて救急医になった訳です。    つまり    社会的な貢献意識が強い訳です。    そこまで崇高な気持ちでなくても    例えば家族を守りたいとか    あるいは会社経営者であれば社員を守りたいとか    そんな気持ちを大体持ち合わせています    ところが    たまに    悪い出来事が次の人生の糧になるどころか    何度も何度も悪い事が押し寄せる人がいます。    このタイプも共通した性格があります    それは自己中心型です。    常に自分が一番大事    そんな気持ちが重くのしっかかってる人です。    会社経営者であれば    経営が厳しくなると    社員の給料を犠牲にして    自分の隠し金を作る    そんな人です。    で    ほとぼりが冷めた頃    また事業を始めたりしますが    同じ過ちを繰り返します。    また私生活では少し儲かると    愛人を作り    とっとと家族を捨てる人がいます。    自分が生んだ子供より見ず知らずの女の方が大切だからそうする訳ですが    自己愛の強さの極みです。    で    そこまでして一緒になった女性    またしばらくすると飽きて浮気    そんな事を繰り返して    最後はボロアパートで生活保護    たくさんいます。    ですから    本来悪い出来事は    次の人生に大きな糧となる訳ですが    神様は誰にもその恩恵を与える訳ではありません    自分以外に大切な者    それがある人にだけ恩恵を与えるのです。    自己愛が強い人は    その恩恵の機会はありません。    ですから    そうならないためには    いつも自分以上に大切な人を作る事です。    ある意味    その多さが幸福の尺度    そうも言えるかも知れません。    まぁしかしそうは言っても    たまには自分の事も考えたいですよね。    私もこれまで家族と社員の事で頭が一杯    そんな人生でしたから    還暦を迎えたら    少し自分の人生を楽しみたい    そんな気持ちは強く湧いてきます。    が    最近分かりましたが    そんな気持ちは    すぐに会社の業績やら社員の意欲やらに影響しますね。    会社の経営者に安らぎはない    そんな風に思う今日この頃です。    どうやら    死ぬまで突っ走る事になりそうです。