「カフェのある美術館」 世界文化社

日本各地の美術館のカフェを巡りたくなる一冊が、世界文化社より刊行されました。

「カフェのある美術館/青い日記帳/世界文化社」

それが「カフェのある美術館 素敵な時間をたのしむ」です。監修はお馴染みの「青い日記帳」のTakさん(@taktwi)。美術館へ通っては、日々のブログを更新するだけでなく、展覧会に関するトーク、ないしガイドツアーなどのイベントも企画。常に精力的に活動されています。



表紙が三菱一号館美術館の「Cafe 1894」でした。2010年にかつてのコンドル建築を復元してオープン。ご覧のようにクラシカルです。都内では人気のカフェだけに、利用された方も多いかもしれません。

第1章 レトロな美術館・カフェレストラン
第2章 緑と陽だまりの美術館・カフェレストラン
第3章 一度は訪れたい個性的な美術館・カフェレストラン
第4章 料理が美味しい美術館カフェ・レストラン

「カフェのある美術館」は切り口がユニークです。というのも、有りがちな地域別の分類ではありません。テーマ別でした。全部で4つです。はじめが「レトロな美術館カフェ・レストラン」でした。ここでは先の「Cafe 1894」をはじめ、アサヒビール大山崎山荘美術館 の「喫茶室」や京都文化博物館の「前田珈琲」などをピックアップ。いずれも歴史的な建造物です。各テーマを通すことで、カフェの個性がより浮き上がっていました。



「個性的な美術館」で身近なのが原美術館です。まず「カフェダール」を3ページを用いて紹介。見開きではカフェの特徴を簡単にガイドしています。もちろんイメージケーキや限定メニューのガーデンバスケットについても言及がありました。写真はフルカラーです。内観と外観の双方を掲載。人気メニューを写真とともに知ることが出来ます。



ここでガイドは終わりません。続くのがショップでした。コンセプトとともに、おすすめのアイテムを紹介しています。最後が美術館です。建築、展示、コレクションの観点から4ページにも渡って解説しています。つまり「カフェのある美術館」は単純なカフェガイドではありません。美術館の入門編としても有用ではないでしょうか。



美術館に詳しいTakさんならではの細かな観点も随所に伺えました。一例が三井記念美術館のミュージアムカフェです。美術館のチケットがなくとも入場可能とありますが、あまり周知されているとは言えません。

ほか三菱一号館美術館の「Cafe 1894」で休館中のみ提供されるアフタヌーンティーや、ホキ美術館の「はなう」の月曜限定メニュー、またポーラ美術館の「アレイ」の寄付金付きメニューなど、ともすると知られていないメニューについても触れています。さらに国立科学博物館の「ムーセイオン」は奥の席を推奨。何故でしょうか。クジラの骨格標本を見降ろせるからだそうです。実地に基づくようなマニアックな視点も見逃せません。



横須賀美術館の「アクアマーレ」が土日祝日の11時から11時半の間のみ予約出来るとは知りませんでした。海を一望する抜群のロケーションです。私も度々利用しますが、待ち時間が発生していることも少なくありません。

狙い目の時間帯についても案内があります。根津美術館の「ネヅカフェ」です。何と開館直後でした。確かに混雑とは無縁です。窓外の庭の緑を占有出来ます。先にカフェを利用するのも楽しみ方の一つです。美術館のカフェというと、鑑賞後に出向く方が多いかもしれませんが、待ち合わせでの利用など、様々なシーンで使い分けられることを改めて知りました。

掲載カフェは29か所。関東、関西の美術館だけでなく、金沢21世紀美術館や山口県立美術館、大分県立美術館なども紹介しています。全140ページ弱の余裕のある作りです。コンパクトにまとまっていました。



もちろん営業時間や休業日、問い合わせ先などの基本的情報も網羅。カフェの利用に美術館の入館料が必要か否かについても触れています。実用性も十分でした。

なおJ-wave「RADIO DONUTS」にTakさんが出演されることが決まったそうです。

J-WAVE WEBSITE : RADIO DONUTS
URL:http://www.j-wave.co.jp/original/radiodonuts/

放送予定は3月18日(土)の10時10分から40分。土曜の午前中です。おそらくは美術館のカフェなどについて楽しく話して下さると思います。


また荻窪の6次元で「カフェのある美術館ナイト」の開催も決定しました。

「カフェのある美術館ナイト」
ゲスト:中村剛士(青い日記帳主宰)  
聞き手:ナカムラクニオ(6次元)
日時:3月30日(木) 。19:30~22:00
*19:00開場
料金:1500円(ドリンク付)
会場:6次元(www.6jigen.com)
予約:件名を「カフェのある美術館ナイト」とし、 名前、人数を明記の上、rokujigen_ogikubo@yahoo.co.jp ナカムラまで。

青い日記帳監修の「カフェのある美術館 素敵な時間をたのしむ」。A5サイズで持ち運びにも便利でした。手にとっては美術館のカフェに出かけるのも良いのではないでしょうか。

「カフェのある美術館/青い日記帳/世界文化社」

「カフェのある美術館 素敵な時間をたのしむ」 世界文化社
内容:レトロでクラシックな内装のカフェ、大きな窓から緑と光があふれるカフェ、ユニークで個性的なカフェ、とっておきの料理が味わえるカフェなど、全29店を紹介。カフェのある美術館の建築の特徴から、コレクションの概要、ミュージアムショップまで、各美術館のこだわりと魅力がこの1冊でわかる美術館ガイド。コラムには、博物館や文学館のカフェも掲載。
監修:青い日記帳
価格:1728円
刊行:2017年2月
仕様:144頁
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