「カンノサカン spread」 ラディウム

ラディウム-レントゲンヴェルケ中央区日本橋馬喰町2-5-17
「カンノサカン spread」
12/5-27



眩い『三面金屏風』に、お馴染みの極細のチェーンが乱舞します。カンノサカンの新作個展へ行ってきました。

白と赤、黒と白と、これまでにも色の多様な組み合わせで意表を突いたカンノサカンですが、今回登場したのはまさに上記の通り、金屏風を連想させるゴールドそのものでした。磨き抜かれた光沢感のある金を背景に、絡み合う蔦とも、また燃え上がる炎とでも言えるような線が猛々しく舞い上がり、それがある瞬間にピタリと静止して独特な図像を描いています。またカンノサカンの線は、一見するとグラフィカルですが、今作は妖しい金の力を借りたのか、どこか艶やかでかつエロチックでした。ミクロに縮まる細部を凝視しつつ、全体へと広がる有機的な線描を追いかけるのはやはり痛快です。

明日まで開催されています。
コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
ムシムシ大行進!? (なでしこ)
2008-12-27 00:10:33
金色が艶かしかったですね。
あの線は、多分、昆虫の足が絡まってるものですよね。
虫系は弱い方面なので、ドキっとしました。
とはいえ、アクリル絵の具が立体的にのった感じの質感は好きです。
 
 
 
Unknown (一村雨)
2008-12-27 08:04:15
タイトルをみて、カンノンサンと誤読し、
仏像の展覧会だと思ってしまいました。
 
 
 
Unknown (はろるど)
2008-12-27 21:51:28
@なでしこさん

こんばんは。早速のコメントをありがとうございます。

>虫系は弱い方面

何とそうでしたか!確かにあの線描は虫っぽいですよね。
今にもにょろにょろと動き出しそうです。

>立体的にのった感じの質感

結構凹凸面がありますよね。私も好きです。


@一村雨さん

こんばんは。

>仏像の展覧会

カンノサカン→カンノンサカン→カンノンサンでしょうか。
確かに言われてみれば…。(それにしてもこの方は何故にカタカナなのでしょうね。)
 
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