「柳宗悦展」 松屋銀座

松屋銀座本店8階イベントスクエア
「没後50年・日本民藝館開館75周年 暮らしへの眼差し 柳宗悦展」
9/15-26(会期終了)



日本民藝の祖、柳宗悦(1889-1961)の業績を辿ります。松屋銀座で開催されていた「没後50年・日本民藝館開館75周年 暮らしへの眼差し 柳宗悦展」へ行ってきました。


「染付草花文壺」 朝鮮半島 18世紀

柳宗悦と言えばもちろん民藝、そして駒場の民藝館が思い浮かびますが、今回はその開館75年を祝して、柳の蒐集した朝鮮の工芸の他、琉球や台湾の衣装や装身具などが一堂に会しています。

その数、全250点です。松屋のスペースは必ずしも広いとは言えませんが、白磁に首飾りに文字絵に紅型と、まさに民藝館の中身をそっくりそのまま持ってきた展示は見応え十分でした。


「紅型衣装」 首里 19世紀
 
様々な表情を見せる民藝の魅力を一言で示すことは到底出来ませんが、今回と気にひかれたのはアイヌの切伏や琉球の紅型などの衣装です。


「切伏衣装」 樺太・アイヌ 19世紀

艶やかな色遣いに花々が紅型の美しさは今更確認するまでもありませんが、切伏の独特な幾何学模様にはどことない力強さを感じてなりません。


「首飾り」 台湾・バイワン族 19世紀

切伏はかつて樹皮を用いて衣服に仕立てたこともあったそうです。その他、こうした衣服だけでなく、台湾の首飾りなど、装身具にも注目すべき作品がいくつもありました。


「白磁湯呑・土瓶」 *柳工業デザイン研究会所蔵

なお展示の最後には柳宗悦の長男であり、今も様々なデザインの活動を手がける柳宗理の作品もいくつか紹介されていました。展覧会そのものも単に民藝品をジャンル別に並べるのではなく、宗悦の業績を時系列で辿っています。その時間軸を追いながら、民藝運動の昔と今を知ることの出来る構成も秀逸でした。


「木喰仏 地蔵菩薩像」 江戸時代 1801年

なお松屋での会期は既に終了しましたが、この展覧会は全国巡回展です。東京の後はすぐ横浜、以降、大阪、広島、鳥取へと巡回します。見逃された方はそちらを狙っても良いのではないでしょうか。(巡回スケジュール

【横浜】そごう美術館  2011年10月22日(土)〜12月4日(日)
【大阪】大阪歴史博物館 2012年1月7日(土)〜2月29日(水)
【鳥取】鳥取県立博物館 2012年4月7日(土)〜5月20日(日)
【広島】奥田元宋・小由女美術館 2012年5月29日(火)〜7月8日(日)


また先日のエントリで感想をまとめたばかりですが、同じく民藝運動に参加し、主に白磁研究で名を馳せた浅川伯教、巧の兄弟の業績を辿る展覧会が千葉市美術館で開催中です。



「浅川巧生誕120年記念 浅川伯教・巧兄弟の心と眼 朝鮮時代の美」@千葉市美術館 8月9日(火)〜10月2日(日)

千葉の浅川兄弟展の会期はまだ少し残っています。柳宗悦展とあわせて、民藝の系譜を千葉まで辿ってみては如何でしょうか。

「柳宗悦の世界/別冊太陽/平凡社」

展示は既に終了しました。

「没後50年・日本民藝館開館75周年 暮らしへの眼差し 柳宗悦展」 松屋銀座本店8階イベントスクエア
会期:9月15日(木)〜26日(月)
休館:会期中無休
時間:10:00〜20:00
住所:中央区銀座3-6-1
交通:東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線銀座駅A12番出口直結。都営地下鉄浅草線東銀座駅A8番出口より徒歩3分。JR線有楽町駅より徒歩8分。
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