クラシックコンサート、美術展、映画などの感想を、勝手気侭に書いています。
はろるど・わーど
「ART ADVANCE ADACHI 2008」 シアター1010ギャラリー
シアター1010ギャラリー(足立区千住3-92 千住ミルディス1番館 北千住マルイ11階)
「ART ADVANCE ADACHI 2008」
3/20-30

ご当地キャラによるチラシのぶっ飛んだ印象は強烈ですが、神戸ビエンナーレ2007のグランプリを飾ったインスタレーションなど、見て感じて楽しめる現代アートの今が揃っています。北千住駅西口直結、丸井11階、千住ミルディス内の足立区関連ギャラリーで開催中の「ART ADVANCE ADACHI 2008」へ行ってきました。

ともかく圧巻なのは、今触れた神戸ビエンナーレ2007のグランプリ受賞作品、臼井英之(1980-)による、約25000個のスーパーボールを使ったインスタレーションです。その激しさには若干の恐怖感すら覚えてしまいますが、ひっきりなしにフラッシュの瞬く暗闇のボックスに打ち放たれ、上下左右、さらには強化プラスティック越しの鑑賞者を襲わんとばかりにぶち合ってくる、まるで宝石のような25000個のスーパーボールの乱舞の迫力と言ったら並大抵のものではありません。DMでは「打ち上げ花火に飛び込んだような感覚」とありましたが、例えばミクロの原子のぶつかり合う様を拡大したとも、また深淵な宇宙に漂う塵などが相互に運動を起こし、これから一つの物体を作ろうとしているような様子とも言える、活発でありながらも極めて神秘的な気配も見る世界が展開されています。そしてそのボール同士のぶつかる音がまた耳をつんざくほどの迫力ですが、その激しさによる作品のメンテナンスが必要なのか、実演時間が一日数回と限定されていました。(10:30〜19:30の間で毎時30分開始。約20分程度。)是非、その開始時間に合わせて見たい作品です。

このような闇と光を操るインスタレーションとしては、臼井の他、透明アクリル管に妖精の舞う小松宏誠(1981-)の「浮く冬」や、吹く風を青白い光の動きに見立て、その光がまるで水面のようにたゆたう鈴木太朗(1973-)の「青の軌跡」などがまた優れた美感を見せていました。下界の喧噪をよそに、その静謐でミニマル的に繰り返されるピュアな色、または光の美しさに酔いたいところです。

岩本愛子(1984-)の生々しい人体を象るオブジェも見応え十分です。「High Heels」では、巨大なその名の通りの赤いヒールの中をねぐらにするかのような女性が眠り、また「QUEEN」では、巨大なトランプにおける文字通りクイーンの部分において、そのまま図柄を立体化させて飛び出したかのような女性が、上下逆さになって繋がっています。今にも目を見開いて睨みつけてくるかのような面持ちです。
奥の視聴覚コーナーでは、計3名の作家による短編の映像作品が紹介されていました。その中では人の一生を徒競走に見立て、僅か30秒でゴール、つまりは死に至る光景を描いた青木純(1981-)のアニメーション「走れ」と、メトロ構内駅で、おそらくは千代田線と丸ノ内線と思わせるスーツ姿の乗客が、同じホームにて発車ベルが鳴るまで格闘し続けるという、実写とアニメを混ぜたシュールな作品、小柳祐介(1982-)の「ホーム」が印象に残りました。
ちなみにこの「ART ADVANCE ADACHI 2008」は、足立区主催としては初めての現代アートを扱ったという、まさに同区の歴史に一ページを加えるような記念すべき展覧会です。事実上、空くじなしのスタンプラリーや、出品作家の青木純デザインによる同区のマスコット、その名も「アダチン」グッズの展示即売会など、来場者こそ少ないものの、このイベントにかける区の意気込みを見るような内容になっています。

入場料は無料です。連日無休、夜8時まで、30日の日曜日まで開催されています。おすすめします。
「ART ADVANCE ADACHI 2008」
3/20-30

ご当地キャラによるチラシのぶっ飛んだ印象は強烈ですが、神戸ビエンナーレ2007のグランプリを飾ったインスタレーションなど、見て感じて楽しめる現代アートの今が揃っています。北千住駅西口直結、丸井11階、千住ミルディス内の足立区関連ギャラリーで開催中の「ART ADVANCE ADACHI 2008」へ行ってきました。

ともかく圧巻なのは、今触れた神戸ビエンナーレ2007のグランプリ受賞作品、臼井英之(1980-)による、約25000個のスーパーボールを使ったインスタレーションです。その激しさには若干の恐怖感すら覚えてしまいますが、ひっきりなしにフラッシュの瞬く暗闇のボックスに打ち放たれ、上下左右、さらには強化プラスティック越しの鑑賞者を襲わんとばかりにぶち合ってくる、まるで宝石のような25000個のスーパーボールの乱舞の迫力と言ったら並大抵のものではありません。DMでは「打ち上げ花火に飛び込んだような感覚」とありましたが、例えばミクロの原子のぶつかり合う様を拡大したとも、また深淵な宇宙に漂う塵などが相互に運動を起こし、これから一つの物体を作ろうとしているような様子とも言える、活発でありながらも極めて神秘的な気配も見る世界が展開されています。そしてそのボール同士のぶつかる音がまた耳をつんざくほどの迫力ですが、その激しさによる作品のメンテナンスが必要なのか、実演時間が一日数回と限定されていました。(10:30〜19:30の間で毎時30分開始。約20分程度。)是非、その開始時間に合わせて見たい作品です。

このような闇と光を操るインスタレーションとしては、臼井の他、透明アクリル管に妖精の舞う小松宏誠(1981-)の「浮く冬」や、吹く風を青白い光の動きに見立て、その光がまるで水面のようにたゆたう鈴木太朗(1973-)の「青の軌跡」などがまた優れた美感を見せていました。下界の喧噪をよそに、その静謐でミニマル的に繰り返されるピュアな色、または光の美しさに酔いたいところです。

岩本愛子(1984-)の生々しい人体を象るオブジェも見応え十分です。「High Heels」では、巨大なその名の通りの赤いヒールの中をねぐらにするかのような女性が眠り、また「QUEEN」では、巨大なトランプにおける文字通りクイーンの部分において、そのまま図柄を立体化させて飛び出したかのような女性が、上下逆さになって繋がっています。今にも目を見開いて睨みつけてくるかのような面持ちです。
奥の視聴覚コーナーでは、計3名の作家による短編の映像作品が紹介されていました。その中では人の一生を徒競走に見立て、僅か30秒でゴール、つまりは死に至る光景を描いた青木純(1981-)のアニメーション「走れ」と、メトロ構内駅で、おそらくは千代田線と丸ノ内線と思わせるスーツ姿の乗客が、同じホームにて発車ベルが鳴るまで格闘し続けるという、実写とアニメを混ぜたシュールな作品、小柳祐介(1982-)の「ホーム」が印象に残りました。
ちなみにこの「ART ADVANCE ADACHI 2008」は、足立区主催としては初めての現代アートを扱ったという、まさに同区の歴史に一ページを加えるような記念すべき展覧会です。事実上、空くじなしのスタンプラリーや、出品作家の青木純デザインによる同区のマスコット、その名も「アダチン」グッズの展示即売会など、来場者こそ少ないものの、このイベントにかける区の意気込みを見るような内容になっています。

入場料は無料です。連日無休、夜8時まで、30日の日曜日まで開催されています。おすすめします。
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はろるどさんのこの記事を拝見して、
地元人間として何も知らないことに驚愕でした。
それがアート不足の足立の弱み、かもしれません。
でも、とても楽しい企画で、現美とリンクしているのでしょうか?スタンプラリーして、ぐるっと一回り遊べました。
今週、うまくいったら息子と現美いってきます。
レア情報ありがとうございます。
アダチンの着ぐるみちゃんも徘徊してました。
ゲイジツの足立に新しい一歩、そうなると嬉しいです。
足立区にご在住でしたか。実は私も足立とは少なからず縁のある人間ですが、このような展示で町おこしというのもまた良いなと思いました。芸大の施設が千住に移ってから、少し足立のアートシーンも変わってきているのかもしれませんね、
拙い記事でしたが、あべまつさんのような美術に造形の深い方にもご覧いただけて本当に良かったです。私も良く頻繁に北千住に出没しているので、もしかしたらニアミスしているかもしれませんね。
それにしてもアダチンは強烈でした…。