「水屋・水塚ー水防の知恵と住まい展」 LIXILギャラリー

LIXILギャラリー
「水屋・水塚ー水防の知恵と住まい展」
9/8~11/26



リクシルギャラリーで開催中の「水屋・水塚ー水防の知恵と住まい展」を見てきました。

水の恵みを受けながらも、洪水の危険にさらされる河川沿岸の地域。そこでは水害を防ぐための様々な知恵や技術が培われてきました。



河川マップは水防建築のある地点を示しています。利根川や荒川、大井川に長良川に淀川ほか、大都市に近い付近を流れる川も少なくありません。振り返れば日本の都市の多くは河川に面していると言っても良いかもしれません。

身近なところから見ていきましょう。荒川です。長さは173キロメートル。流域内の人口は930万人にも及びます。荒川はまさに「荒ぶる川」です。過去にも氾濫を度々繰り返してきました。

荒川が現在の流れになったのは江戸時代、寛永6年の「荒川瀬替え」の工事に遡ります。下流の江戸を守るべく、上・中流域に断続的な堤防を築き、水を逃すための氾濫原を造りました。それゆえに上・中流域には集落を堤防で囲む輪中が多く存在するそうです。



模型は荒川の水屋、及び水塚です。スケールは100分の1。水塚とは石垣や盛土、その上に建てられた蔵を水屋と呼びます。そこに家財道具などを収納して洪水から守りました。



大井川の「舟形屋敷」も興味深いのではないでしょうか。全国屈指の急流です。もちろん洪水も多い。その対策として、住民らは屋敷を舟の形、つまり敷地の舳先を水が襲ってくる方向に向けるという独特の構造の屋敷を造り上げました。また舳先部分には石垣を築き、崩壊を防ぐために竹を植えたそうです。いわば洪水を前提にしての住居です。これも水と暮らす一つ知恵と言えるのかもしれません。



驚いたのは畳堤です。揖保川流域のたつの市。文字通り堤の部分が畳で出来ています。かつて非常時に住民らが堤のフレームに畳を差し込んで水害から身を守ったそうです。



昭和30年代、木曽の輪中の風景を撮り続けたのが写真家の河田孝氏でした。会場では河田氏の写真のほか、輪中内の田んぼ、堀田で農作業をする際に使用した道具類も展示。水をくみ上げるための手廻し車や苗を運ぶための苗舟などが並んでいます。



パネルの多いシンプルな展示ではありますが、日頃あまり慣れ親しまない水防技術などについて見知ることが出来ました。

11月26日まで開催されています。

「水屋・水塚ー水防の知恵と住まい展」 LIXILギャラリー
会期:9月8日(木)~11月26日(土)
休廊:水曜日。
時間:10:00~18:00
住所:中央区京橋3-6-18 LIXIL:GINZA2階
交通:東京メトロ銀座線京橋駅より徒歩1分、東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅7番出口より徒歩3分、都営浅草線宝町駅より徒歩3分、JR線有楽町駅より徒歩7分
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