3月の展覧会・ギャラリー

3月中に見たい展覧会をリストアップしてみました。

展覧会

・「根付~江戸と現代を結ぶ造形」 三鷹市美術ギャラリー(~3/20)
・「カッサンドル・ポスター展 グラフィズムの革命」 埼玉県立近代美術館(~3/26)
・「江戸に長崎がやってきた!長崎版画と異国の面影」 板橋区立美術館(~3/26)
・「VOCA展2017」 上野の森美術館(3/11~3/30)
・「FACE展2017 損保ジャパン日本興亜美術賞展」 東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館(~3/30)
・「高麗仏画 香りたつ装飾美」 根津美術館(3/4~3/31)
・「江戸と北京ー18世紀の都市と暮らし」 江戸東京博物館(~4/9)
・「お蔵出し!練馬区立美術館コレクション展」 練馬区立美術館(~4/9)
・「歌川国芳 21世紀の絵画力」 府中市美術館(3/11~5/7)
・「藤森照信展ー自然を生かした建築と路上観察」 水戸芸術館(3/11~5/14)
・「絵巻マニア列伝」 サントリー美術館(3/29~5/14)
・「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」 東京国立近代美術館(3/14~5/21)
・「雪村 奇想の誕生」 東京藝術大学大学美術館(3/28~5/21)
・「草間彌生 わが永遠の魂」 国立新美術館(~5/22)
・「アスリート展」 21_21 DESIGN SIGHT(~6/4)
・「ミュシャ展」 国立新美術館(3/8~6/5)
・「大英自然史博物館展」 国立科学博物館(3/18〜6/11)
・「大エルミタージュ美術館展 オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち」 森アーツセンターギャラリー(3/18~6/18)

ギャラリー

・「荒川医 Tryst」 タカ・イシイギャラリー東京(~3/11)
・「伊庭靖子展」 MISA SHIN GALLERY(~3/18)
・「堀部安嗣展 建築の居場所」 TOTOギャラリー・間(~3/19)
・「ミヤケマイ展 十二進法 Duodecimal」 日本橋高島屋美術画廊X(〜3/20)
・「くらし文化遺産ー変革の記憶、LIXILの宝もの」 リクシルギャラリー(3/4〜3/21)
・「トランス/リアルー非実体的美術の可能性 vol.7 田中和人」 ギャラリーαM(~3/25)
・「ポーラ・ミュージアム・アネックス展2017」 POLA MUSEUM ANNEX(3/3〜3/26)
・「三嶋りつ惠 星々」 シュウゴアーツ(~4/1)
・「中岡真珠美展 Building Blocks」 アートフロントギャラリー(3/10〜4/2)
・「五木田智央 Holy Cow」 タカ・イシイギャラリー 東京(3/18〜4/15)
・「宮島達男 LIFE (complex system)」(3/3〜4/22)
・「田村友一郎 G」 ユカ・ツルノ・ギャラリー(3/11〜4/22)
・「パウロ・モンテイロ展」 小山登美夫ギャラリー(3/18〜4/22)

まず今月の展覧会で真っ先に挙げたいのが国立新美術館です。話題の「ミュシャ展」がいよいよ開幕します。



「ミュシャ展」@ 国立新美術館(3/8~6/5)

何と言っても最大の目玉は、ミュシャ畢竟の大作、「スラブ叙事詩」がチェコ国外で初めて公開されることです。


「スラブ叙事詩」は晩年のミュシャが故郷に戻り、おおよそ17年間もかけて制作した連作です。ミュシャがアメリカで聞いたスメタナの「わが祖国」にインスピレーションを得たとも言われています。主題はチェコとスラブ民族の歴史です。計20点。一枚あたり6×8メートルもあります。まさしく超大作と呼ぶに相応しいスケールです。並々ならぬ迫力があるのではないでしょうか。

ほかパリ時代のアール・ヌーヴォーの作品なども紹介。時代を踏まえながら「スラヴ叙事詩」への足跡を辿るそうです。ひょっとすると今年の西洋美術展で最も人気を集めるかもしれません。

東京藝術大学大学美術館にて「雪村 奇想の誕生」が始まります。



「雪村 奇想の誕生」@ 東京藝術大学大学美術館(3/28~5/21)

表紙を飾るのは「呂洞賓図」。重要文化財で大和文華館の所蔵です。先だっての禅展などへも出展があり、雪村を代表する一枚として知られています。


ただほかの作品はどうでしょうか。人物画や山水画を単発的に見ることはありますが、体系だって接する機会は殆どありませんでした。

何せ15年ぶりの回顧展です。出品は雪村で100点。さらに関連の作品も加わります。海外からの里帰り作も含まれるそうです。

京都からの巡回です。「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」が東京国立近代美術館で始まります。



「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」@東京国立近代美術館(3/14~5/21)

楽焼の約450年の系譜を辿る展覧会です。初代長次郎はもちろんのこと、当代の楽吉左衛門氏に至るまでの100点以上もの作品を展観。あわせて光悦らも網羅し、楽焼の魅力を紹介します。


実のところ私が茶碗に惹かれた切っ掛けも楽焼でした。遡れば東京では三井記念美術館の「赤と黒の芸術」(2006年)以来の大規模な楽茶碗の展覧会でもあります。期待したいところです。

東京駅周辺美術館の「学生無料ウィーク」が始まりました。


3月1日から3月15日までの間、学生に限り、出光美術館、三井記念美術館、三菱一号館美術館、東京ステーションギャラリーの4館の入館料が無料となります。

せっかくの機会です。学生の皆さん、色々と見て回っては如何でしょうか。

それでは今月もよろしくお願いします。
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