「この国の未来が、こんなだったらいいなあ」
だれもが思いを持っています。
十人いれば、十通りの思いがあり
そのどれも、一人ひとりにとって大切な思いです。
それゆえ、人々が自分の国の未来について語るとき
互いの思いと思いが、激しくぶつかり合うことがあります。
そんなとき、だれかが自分の思いを強く押し通そうとすると
別のだれかの思いは傷つき、つぶされてしまいます。
「多数決による決定がすべて。それが民主主義だ」
と言われればそれまでですが…
民主主義は時に残酷です。
人々の心の平穏を容赦なく奪い去ります。
せめて、政権の座についている人たちが
あともう少しだけ、謙虚さを持ち合わせていてくれたなら…
すべてを自分たちの思い通りに進めようとするのではなく
自分たちとは異なる意見にも
あともう少しだけ、耳を傾けてくれたなら…
僕は信じています。
僕の分身である「銀杏の木」が夢の中で見た光景が、いつかきっと現実になると…
(以前の記事「僕は銀杏の木 2」「僕は銀杏の木 3」を参照してください。)
(「この国の未来を思う(2)」へ続く)