針畑郷blog

滋賀県西北部の山深い山村「針畑郷」、そしてそこで活動するNPO法人朽木針畑山人協会の日々の様子をお届けします。

唐箕

2006-10-11 | 針畑郷の日常

 昨日の秋晴れから打って変わって、雨降りのぐずついた天気。夜中にはきつい雨が降っていて、屋根を叩く音で目が覚めました。変わりやすい秋の天気です。

 今日は少し昔の農機具をご紹介です。「唐箕(トウミ)」と言いまして、風を利用して穀物を選別する昔から用いられている機具です。

 この唐箕は、穀物を上の受け口に入れ、開閉の引き板を調整しながら落下させ、同時にハンドルを回して胴の中に風を送り込みます。すると粒の充実した穀物は右下の口から落ちて出てきます。そして半成熟な粒は左の落ち口に出て、軽い物や外皮、ごみは左の口から風に乗って飛び出すようになっているのです。


 現在のお米づくりは、そのひと通りの作業については機械化がなされており、耕作面積が小さな針畑郷でのお米づくりも例外ではありません。コンバインで収穫された稲は籾のまま、乾燥機に入れられ適切に乾燥、籾摺機で籾が取り除かれ、選別され、袋詰めされてゆきます。ですからこの唐箕の出番はありません。


 この唐箕は古屋の梅本さん宅で使われているのですが、来年の種用の籾を集めるのに使われるのです。種籾は乾燥機に掛けませんし、基本的に稲木などの天日干しにします。それを次の春まで保存しておき、種蒔きをするのです。ですが最近は農協で早苗を販売していますから、それを利用する人が増えてきています。お年寄りにとっては重労働ですからね。

 
 お訊きしますと、もう30年ほど前に購入されたそうです。その姿のほとんどを杉の木を使った構造です。最近はスチール製のものが主流だと訊きましたが、まだ使われているのですね。

 協会農林社にもこの唐箕はありまして、蕎麦の選別にもこれを使います。米より粒が大きいので、ハンドルを廻す力の強弱で送る風を加減するのです。その蕎麦の実、まだ花盛りで黒い実が見当たりません。
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風に乗って
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3 コメント

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懐かしいですねえ (gonkappa)
2006-10-11 21:10:34
そうですねー、米は種籾ぐらいしか経験ありませんが、豆をとうみにかけましたね、あらかじめむしろの上で叩いておいて豆を殻から出しておき、とうみにかけたのを思い出しますねー、埃だらけになって首筋なんかがハシカかったのを思い出します。
唐箕 (事務人@山)
2006-10-16 19:10:25
私が実際に使ったのは、蕎麦の実で選別です。

上手く出来ているなぁと感心しました。

この作業、ほんと埃だらけになりますね。

農家の小屋や蔵には、いまでもヒッソリと残っているんじゃないでしょうか。

活躍の場が無く、勿体無いです。

トウミの構造 (松永嘉郎)
2010-03-07 10:27:26
 去年はソバを百坪作って 竹で作った箕をあおって パソコンの前に置く小型扇風機で風を送って ソバとゴミをより分けた。今年は管理機をオークションで落札して 畝たてや ロータリーがはかどるので一反歩蒔く予定で トウミが必要だと感じている。オークションにも出るが 扇風機が手回しで二人で無くてはスムースな作業が出来ない。それと収納のスペースだが 場所食いで困る ついては縦型に自作して
収納スペースを小さくして 末端に小型電動扇風機を取り付けたらと考えている。所がホームページの写真は大抵風車の所だけ 写してあって ソバや米を選別する仕切りの詳細は判らない。今日は民具資料館に行く用があるので 見せて貰うつもりだ。トウミはもっと小型になるはずだと思う。

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