よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

生水(しょうず)湧く里へ-滋賀県高島市:針江

2013年09月30日 | 滋賀
Harie, Takashima City, Shiga Pref.

さてさて、お彼岸の日に琵琶湖畔のワンディトリップを楽しんでいるワタクシでありますが
この日のワタクシの最大の目的地は滋賀県高島市の針江という地区だったんですよ


この建物は針江の公民館でありまして、ワタクシはこの公民館の前で待ち合わせをしていたんですが、何のための待ち合わせかはまた説明していきますね。
それよりも、皆さんに見ていただきたいのは公民館の前を流れている針江大川という川なんです。


安曇川水系の伏流水であるこの地区の湧水は、針江の生水(はりえのしょうず)と呼ばれます。
200年もの歳月を経て24m前後の地下から湧き出すものであり、1日の湧水量は約3,500トン(タンクローリー約250台分相当)だそうです
年間を通して13℃前後の水温が保たれ、夏は冷たく、冬は暖かく感じられる針江の生水はこの針江大川の水源になっているだけでなく、
針江の集落の至る所で湧き出しており、ここ針江は針江生水の郷(はりえしょうずのさと)と呼ばれるようになりました。


ワタクシ、実は5年ほど前の5月この針江を訪ねたことがありました
その時も「水がキレイなぁ」と思ったのですが、地元の方から「この時期は田植えをするんで川に田んぼから濁った水が流れますんや。
田植えの時期を外してくれたら、もっとキレイな川を見てもらえるのになぁ」と言われたんですよ。
それ以来、もう一度この地を訪ねようと思っていたんです。この日はその思いが叶った日でありました


公民館の横に湧水地がありましたが、この水の美しさを見てください。手をつけてみると「冷た~い」という言葉が出てしまいます。


針江大川の北側に日吉神社という神社があったので、そちらの方にちょっと向かって行きましょうかねぇ。


神社の前の水路もこの状態です。一点の濁りもない水路の中に鯉が悠々と泳いでおりました。
ただ、ここで誤解をしてほしくないことがあるんですよね。このような状態は「自然」な状態ではないんですよ。

水路にゴミや雑草が流れていないのは、水路の途中に網が張ってあってゴミや雑草が流れていくのを止めているんですね。
そしてそして、網のところにたまったゴミは地域の方が毎日のように除去してくれているんですよ。
つまり、ここ針江の川や水路の美しさは「自然と人間が共生している」美しさなんですよ。


「手つかずの自然」の美しさ、素晴らしさは言うまでもありません。
しかししかし、「自然と人間が共生する」美しさというものも、また素晴らしいものだと感じます。
例えば棚田がそうであり、ここ針江の生水の風景はそうなのだと思うんですよねぇ


民家の庭からは川に降りられる階段が多くの家にありました。きっと川で水を汲んだり、川の水で野菜をあらったりするのでしょう。
ではでは、この針江の町を散策してみるとしましょうかね。おっと、待ち合わせの時間になりましたよ

使用したカメラ:FUJIFILM X-E1


日本に暮らしていると「水のありがたさ」ということをあまり感じることがありません。
しかしながら、外国を旅すると「水ってありがたいなぁ」とよく思うんですよねぇ。
降水量が少なくって水が不足する国、降水量が多くとも水質が悪く水道水なんて飲むことが出来ない国…
そんな国を旅すると、水槽の蛇口をひねって水を飲めることのありがたさを痛感するんですよねぇ



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湖畔の極楽浄土-滋賀県高島市:桂浜

2013年09月29日 | 滋賀
Katsurahama, Takashima City, Shiga Pref.

さてさて、琵琶湖へやって来て湖北の海津の町を散策したワタクシは、その後琵琶湖畔を南に向かっておりました
この日は9月21日、お彼岸でありました。「彼岸花の群落を今年は見ていないなぁ。どこかの田んぼに彼岸花が咲いていたらいいなぁ」などと思っていたのでした。

そんなことを思いながら滋賀県高島市の桂浜という地域で湖畔を走っておりますと…
アラアラ、彼岸花の群落がワタクシの目の前に広がっていたんですよ。ワタクシ、持ってますなぁ


彼岸花にはさまざまな呼び名があります。有名なのは曼珠沙華でしょうが、それ以外にも死人花、地獄花、幽霊花など
どうも不吉というか、忌み嫌うような名前が多いようです


しかししかし、ワタクシはやっぱり彼岸花という呼び方が一番好きなんです
どんなに夏が猛暑であっても、遅れることなくお彼岸に合わせて花が咲いてくれます。
ワタクシの場合は、お彼岸の日にお寺さんに向かうとお寺の周りの田んぼや土手に彼岸花がたくさん咲いています。
彼岸花を眺めながらお寺に行き、ご先祖様に手を合わせると「あぁ、秋が来たなぁ」という気持ちになるんですよねぇ。


「暑さ寒さも彼岸まで」…昔の人の言葉には含蓄がありますねぇ。
この言葉の通り、大阪はお彼岸が終わると一気に涼しくなり、空は秋の空になりました。


ここ桂浜の彼岸花の群落は、琵琶湖畔にほど近い場所に広がっています。
ですのでですので、群落の向こうに琵琶湖を見ることが出来るんですよ。
写真の左奥に見えるのは、竹生島になるんですよねぇ。


仏教はいうまでもなくインドが発祥の地で、主にアジア諸国に広がりましたが
「お彼岸」という風習は他の仏教国には無く、日本独自のものだと聞いたことがあります。


彼岸とは死者がたどりつく悟りの地ですが、それは真西の彼方にあるものだと考えられてきました。
太陽の方角で仏事を行うというのは、太陽を神として信仰する神道の考え方や
太陽の動きで農作業をを行い、自然の神に感謝する農耕民族の土着的な信仰と結びついて
「お彼岸」というものが生まれたのかなぁ…などとワタクシは想像したりするのですが、どうなのでしょうね


いずれにしても、お盆やお彼岸のように先祖を敬い、先祖を大切にする風習というのは素晴らしいと思うんですよね。
先祖がいなければ今のワタクシはいません。そう思うと、じいちゃんやばあちゃんはもちろんですが、顔も知らないご先祖様にも
「この世にワタクシを授けていただいてありがとうございます」という気持ちになるんですよね


今ある命は先祖から脈々と受け継がれてきた命です。そう考えると、命を粗末にすることは出来ません。
よーし、長生きするぞ…なんのこっちゃ

使用したカメラ:FUJIFILM X-E1


昔から受け継がれた風習…その中には「因習」と呼ぶべき間違った風習があるのも事実です。
しかしながら、道徳観や倫理観、もっと言い方を変えれば「常識」というものを昔からの風習の中で学んできた気がします。
そんなことを思うようになったのは、自分が歳をとったからかなぁ



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人のいないビーチ-滋賀県高島市:海津

2013年09月28日 | 滋賀
Kaizu, Takashima City, Shiga Pref.

さてさて、滋賀県高島市の海津の町をウロウロと歩くワタクシでありますが、海津の町の南端に海津漁港がありました。


ワタクシ、去年あたりから漁港の雰囲気というものに惹かれるようになり、漁港にレンズを向けることが多くなりました
漁港によって表情が違い、佇まいが違います。また、日本海と瀬戸内海と太平洋では言葉では表現が難しいのですが
なんとも言えない漁港の雰囲気の違いがあることも感じます。


ワタクシにとって「漁港」というものは、これからは魅力ある被写体になってくれそうです


写真ではちょっとわかりにくいのですが、漁船には登録番号というものが書かれてあり
その最初の二文字はアルファベットで都道府県を表しているのだとブログ友達のFREUDEさんに教えていただきました


ちなみに滋賀県は「SG」で、関西ですと大阪は「OS」、京都は「KT」ですからわかりやすいですね。

ワタクシ、スポーツ観戦が大好きでオリンピックなどは小学生の時から必死に見ていたのですが
オリンピックなどで国名をアルファベット3文字で表すのを中学生のころから興味深く見ておりました。
JPN=日本、USA=アメリカ合衆国、CHN=中国などはすぐにわかるのですが、たまに面白いのがあるんですよね。
例えばGBR=イギリス、RSA=南アフリカ共和国でして、GBRはGreat Britain、RSAはRepublic of South Africaですからこうなるんですね。
ちょっと話が横道にそれて申し訳ありません。よく横道にそれるブログです


漁港に行くと必ず猫がいます。穏やかな日差しが心地よいのでしょうね。


港の近くにバス停がありました。これで採算が取れるのかなぁ…などと心配してしまいます


海津の町から少しばかり南に行きますとマキノサニービーチという海水浴場(湖ですから海水はおかしいな)があります。


近くにキャンプ場もあり、夏は多くの水泳客で賑わったのでしょうね
このベンチに座ると左奥の方に竹生島をを望むことが出来るのですから、贅沢な眺めです。
夏は賑わったビーチも秋になると閑散としており、なんだか物悲しい気がします。


そんな時、たまたまご近所の家族連れが浜辺に散歩にこられました。こんな素敵なビーチが散歩道っていうのは、ちょっと羨ましいですね。

使用したカメラ:FUJIFILM X-E1


歳を重ねるごとに、興味を感じる被写体が増えてきました。
私はもともと山岳写真からカメラに興味を持ち始めたのですが、今では興味の対象がずいぶん広がりました。
60歳になったらどんな写真を撮っているのだろう、70歳になったら…、80歳になったら…。
そのためには健康でいないとダメですね



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琵琶湖の恵み-滋賀県高島市:海津

2013年09月27日 | 滋賀
Kaizu, Takashima City, Shiga Pref.

さてさて、古くからの漁港であり宿場町でもある滋賀県高島市の海津をワタクシは訪れたのでありますが
さほど広くない海津の町で一番目につく建物がありました


海津の町のほぼ中央にある「吉田酒造」さんのお店です。ワタクシは酒好きなのに日本酒があまり体質に合いません
ですので、地酒を買って味わうということはありませんので、この吉田酒造さんが有名な酒蔵かどうかは知りません。
ただ、立派な杉玉をぶらさげた歴史感じる建物には、味わい深いものがありますねぇ。


ここ吉田酒造さんでは「竹生嶋」というお酒が有名なようです。竹生嶋は言うまでもなく琵琶湖の名勝、竹生島の名前からつけられたのでしょう。
(漢字が「竹生島」ではなく「竹生嶋」なのはどうしてかはわかりません)


また海津の町の中にこんなお店もありました。かの有名な「鮒寿司」を作っているお店です。
鮒寿司は琵琶湖名産の熟れ寿司でして、独特の(強烈な?)香りがするので好き嫌いははっきりしている食べ物でしょう

原料には琵琶湖固有種の二ゴロブナを使うのですが、この二ゴロブナが激減したために今では鮒ずしは高級食材になりました
二ゴロブナが激減した理由は湖岸のヨシ原の減少、水質悪化などもあるのですが、最大の理由はブラックバスやブルーギルなどの外来魚による被害です。
ワタクシは琵琶湖に行くと小魚の佃煮を買って帰るのが常でして、アユ・ワカサギ・モロコ・シジミ・ゴリ・エビなど
豊かな琵琶湖の恵みは佃煮として絶品なのですが、これらの小魚も外来魚の影響で減少しています

今、琵琶湖では外来魚の駆除を行い、固有種の保存に力を入れています。しかし、心無い釣り人がブラックバスを放流したりするためなかなか駆除が進みません。
一度崩れかけた生態系を元に戻すのは大変な作業です。ですが、琵琶湖が琵琶湖のあるべき姿を取り戻せるように、みんなに協力してほしいと願うばかりです。


ワタクシが子供の頃、テレビで「ぼてじゃこ物語」というドラマがありました。
大阪の商人を描いた「細腕繁盛記」「どてらい男」などで知られる花登筺氏の連続ドラマだったのですが
「ぼてじゃこ」というのは琵琶湖に住むタナゴを指す方言なのですが、ぼてじゃこはどんな餌にもくらいついてくる貪欲な魚で
ドラマは「ぼてじゃこのように他人にくらいついて、貪欲に生きるんやで」というようなドラマでした。


そんなぼてじゃこですが、外来種に食い荒らされて今では希少種になってしまったと地元の方に聞きました。
「子供の頃はぼてじゃこなんて針に米粒つけただけで釣れたけど、今ではめったに見ませんわ。寂しいですよ」と言われていました。
地上での生態系の破壊は目につきますが、水面下で行われている生態系の破壊にもっと我々は目を向けるべきだと感じます。
(ちょっと話が横にそれますが、花登筺氏の一連の大阪商人を扱ったドラマは
「大阪人=金に汚い、強欲」というイメージを全国に浸透させたのではないかとワタクシは思ってしまいます)


そんなことを考えながら、Mother Lakeとも呼ばれる琵琶湖を眺めました。


琵琶湖から流れ出る河川はたった一つしかありません。
大津市から流れ出た瀬田川は、宇治川そして淀川と名前を変えて大阪湾に流れ出ます。
大阪を中心に下流部では1400万人が琵琶湖から流れてくる水を飲んで暮らしているのです


琵琶湖を守る、琵琶湖を大切にするということは、下流部に住むワタクシたちにとっても大切なことなのだな…琵琶湖を眺めながらそんなことを考えました。


いつもはくだらないことばかり書いているワタクシのブログなのですが、今日は珍しく真面目な文章が多くなりました。
まぁ、時にはこういう日もあってもよいでしょう

使用したカメラ:FUJIFILM X-E1


現在の滋賀県知事は嘉田由紀子氏で、当然ながら彼女には賛否両論があると思います。
ただ、琵琶湖の保全や環境保護という観点から見れば、彼女ほど実績や知識を持った知事はいないでしょう。
どうか滋賀県の県政に全力を注ぎ、琵琶湖を「豊かな湖」として次の世代に渡してほしいですね。
(大阪府は府政をないがしろにする知事を、大阪市は市政をほったらかしする市長を生み出しましたが
…)


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湖北に佇む宿場町-滋賀県高島市:海津

2013年09月26日 | 滋賀
Kaizu, Takashima City, Shiga Pref.

さてさて、琵琶湖の湖西側を北上してきたワタクシでありますが、ワタクシは滋賀県高島市の海津という小さな町にやって来ました。


旧マキノ町海津は今津、塩津とともに湖北三港として栄えた港であり宿場町でした。
西回り航路が開かれるまで、日本海を運ばれてきた北陸各地の物資は今の福井県の敦賀に水揚げされ、
敦賀から陸路を通ってここ海津に運ばれ、琵琶湖を船で大津まで運び、再び陸路で京都や大阪まで運ばれました


一方でここ海津は北国街道・西近江路の宿場町でもありました。
現在残る海津の街並みは港町・漁村というよりも湖畔の宿場町のたたずまいのほうをワタクシは強く感じました


通りから東側を見ると、路地の向こうに琵琶湖が見えます。
海津の町が琵琶湖と密接につながって発展してきたことを実感する瞬間ですね


逆に西の方を見ると、町の向こうに山が迫っています。
湖東は広い近江盆地が広がっていますが、湖西は琵琶湖のすぐ西に比良山系が迫っているので平地が少ないんですよねぇ

ではでは、ちょっと琵琶湖の方に行ってみるとしましょうかね。


海津の湖岸に来ると目に飛び込んでくるのが、この城壁のような石積みなんですよ
江戸時代にこの地の代官が、風や波から集落を守るために作った石積みだと聞きました。
ワタクシなどはテレビの悪影響で「代官=悪い奴=お主もなかなか悪じゃのぉ」と連想してしまいますが
代官の中にも民を思い、領民に慕われていた代官もいたはずですよねぇ


滋賀県は関西地方に含まれますが、意外なほど雪が多いんですよねぇ
とりわけ「湖北」と呼ばれる地域は福井県にほど近く日本海側の気候とほぼ同じで、北西季節風が吹き積雪量も多いのです。
冬には激しい波や風が、この石積みにうちつけてくるのでしょうね。


この日は風もなく、琵琶湖は穏やかな穏やかな表情を見せてくれていました。
Mother Lake…そんな言葉が浮かんできたワタクシでありました。


やっぱりワタクシはこういう町並みを歩くのが大好きなんですね。
町を歩いているとすれ違う人たちが当たり前のように「おはようございます」と声をかけてくれます。
きっと部活動なのでしょう。体操服を着て自転車に乗った中学生が「おはようございます」と笑顔を浮かべてくれました。
「部活やなぁ。頑張ってや」とワタクシが言うと、「はーい、頑張ります」と返事が返ってきました。


なんだかワタクシはすごく嬉しい気持ちになって、海津の町を歩いたのでありました

使用したカメラ:FUJIFILM X-E1


大阪府民の私たちは琵琶湖から流れてくる淀川の水を飲料水にしています。
今から30年ほど前でしょうか。滋賀県では琵琶湖の水質保全のために合成洗剤の使用をやめ、粉石けんを推進する条例を作りました。
琵琶湖の水質が改善され、美味しい水道水が飲めるようになったことを淀川の下流域に住む私たちは感謝せねばならないと感じています



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