よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

湖畔の極楽浄土-滋賀県高島市:桂浜

2013年09月29日 | 滋賀
Katsurahama, Takashima City, Shiga Pref.

さてさて、琵琶湖へやって来て湖北の海津の町を散策したワタクシは、その後琵琶湖畔を南に向かっておりました
この日は9月21日、お彼岸でありました。「彼岸花の群落を今年は見ていないなぁ。どこかの田んぼに彼岸花が咲いていたらいいなぁ」などと思っていたのでした。

そんなことを思いながら滋賀県高島市の桂浜という地域で湖畔を走っておりますと…
アラアラ、彼岸花の群落がワタクシの目の前に広がっていたんですよ。ワタクシ、持ってますなぁ


彼岸花にはさまざまな呼び名があります。有名なのは曼珠沙華でしょうが、それ以外にも死人花、地獄花、幽霊花など
どうも不吉というか、忌み嫌うような名前が多いようです


しかししかし、ワタクシはやっぱり彼岸花という呼び方が一番好きなんです
どんなに夏が猛暑であっても、遅れることなくお彼岸に合わせて花が咲いてくれます。
ワタクシの場合は、お彼岸の日にお寺さんに向かうとお寺の周りの田んぼや土手に彼岸花がたくさん咲いています。
彼岸花を眺めながらお寺に行き、ご先祖様に手を合わせると「あぁ、秋が来たなぁ」という気持ちになるんですよねぇ。


「暑さ寒さも彼岸まで」…昔の人の言葉には含蓄がありますねぇ。
この言葉の通り、大阪はお彼岸が終わると一気に涼しくなり、空は秋の空になりました。


ここ桂浜の彼岸花の群落は、琵琶湖畔にほど近い場所に広がっています。
ですのでですので、群落の向こうに琵琶湖を見ることが出来るんですよ。
写真の左奥に見えるのは、竹生島になるんですよねぇ。


仏教はいうまでもなくインドが発祥の地で、主にアジア諸国に広がりましたが
「お彼岸」という風習は他の仏教国には無く、日本独自のものだと聞いたことがあります。


彼岸とは死者がたどりつく悟りの地ですが、それは真西の彼方にあるものだと考えられてきました。
太陽の方角で仏事を行うというのは、太陽を神として信仰する神道の考え方や
太陽の動きで農作業をを行い、自然の神に感謝する農耕民族の土着的な信仰と結びついて
「お彼岸」というものが生まれたのかなぁ…などとワタクシは想像したりするのですが、どうなのでしょうね


いずれにしても、お盆やお彼岸のように先祖を敬い、先祖を大切にする風習というのは素晴らしいと思うんですよね。
先祖がいなければ今のワタクシはいません。そう思うと、じいちゃんやばあちゃんはもちろんですが、顔も知らないご先祖様にも
「この世にワタクシを授けていただいてありがとうございます」という気持ちになるんですよね


今ある命は先祖から脈々と受け継がれてきた命です。そう考えると、命を粗末にすることは出来ません。
よーし、長生きするぞ…なんのこっちゃ

使用したカメラ:FUJIFILM X-E1


昔から受け継がれた風習…その中には「因習」と呼ぶべき間違った風習があるのも事実です。
しかしながら、道徳観や倫理観、もっと言い方を変えれば「常識」というものを昔からの風習の中で学んできた気がします。
そんなことを思うようになったのは、自分が歳をとったからかなぁ



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