窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

バロット

2009年01月27日 | 海外での出来事
  今日はフィリピンを代表する下手物スナック、バロットをご紹介します。インドネシアやベトナム、中国にも同じようなものがあるそうです。何かと言いますと、孵化直前のゆで卵のことです。鶏の卵は大体21日位で孵化しますが、バロットは2週間過ぎ頃からの卵をゆでたもので、早めのものであれば血管の生えた黄身と胎児が合わさったようなもので済むのですが、孵化直前になるとくちばしも羽毛も生えたいわゆる「ひよこ」がまともに入っています。フィリピンでは滋養強壮に良いとして通りの売店などでも売っている比較的ポピュラーな食べ物です。



  上の写真のように見た目は普通のゆで卵です。ただ心なしか青みがかって見えるのは、中身が成長しているからですね。普通はまず卵の頭だけを割り、塩を振って中のスープを飲みます。スープは鶏でもなく、卵でもなく、何とも表現できないのですが、濃厚で悪くない味です。むしろ美味しいくらいでした(中身を見てさえいなければ...)。



  スープが飲みおわったら殻をむいて中身を食べます。しかし血管の生えた黄身を見ただけで、こういう食べ物を食べる習慣のないわれわれはゾッとしますね。その様は『スターウォーズ ジェダイの復讐』のラストでマスクを外したダース・ベイダーの頭を思い出させます(モザイクを外す場合は写真をクリックしてください)。



  これも経験だからと、むいた中身をさらに解体してみました。すると中からニワトリの胎児が...。ヒヨコが出てくるよりましでしたが、これはやるべきではありませんでした。この時のショックからか、その晩はバロットのスープの匂いがずっと鼻について離れず...。味は決して悪くないのですが、一度経験したら僕はもうケッコウです。

  繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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コメント (2)
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