米CIAは11月の大統領選挙にロシアがサイバー攻撃によってトランプ勝利に影響を与えようとしたとしているが、英国インデペンデント紙によれば英国労働党議員ベン・ブラッドショーは、英国のEU離脱交渉をめぐる国民投票の際にも、EUと英国の分断・弱体化を図るためにロシアからサイバーがなされた蓋然性が極めて高いと発言している。その手法は、サイバー攻撃によって入手した情報を、肩入れする一方に有利になるようウイーキー・リークス等に提供するというもの。既にフランス大統領選挙についても、極右のル・ペン党首を支援し、EUおよびフランス世論の分断を画策しているだろう、というのが件の議員の意見だ。さらに、欧州に押し寄せているアフリカからの難民の背後にも西側を混乱させるロシアの影があるという。
アレッポをめぐってアサドを支援し、軍事的勝利を手に入れつつあるロシア・プーチンだが、サイバー空間でも勝利を手にしつつある、というのが彼の主張。
いずれも確たる証拠はなく、できすぎた話のようにも思えるが、実はこういうことが言われることそのことがロシアの陰謀なのかもしれない。明日からの首脳会談、安倍首相にとって実に手ごわい相手だ。
ロンドン、オランダ公園京都庭園のクジャク。