井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

果実もおいしく冬芽も人気のオニグルミ

2011年02月27日 | 日記
クルミは漢字で「胡桃」と書く。「胡」は中国西域のことで、胡瓜、胡弓などいろんな所で使われる。「桃」とクルミの関係はどうかというと、同じ核果を持つという以外は、はっきりしない。



オニグルミの冬芽です。クルミ科クルミ属。
裸芽だが最外葉が芽鱗の働きをしていて、冬の間にしばしば剥がれ落ちたりする。これは裸芽から鱗芽へ移行する過程だとも考えられる。
葉痕には3個(3グループ)の維管束痕があって、それが特徴のある形となって、サルの顔に見えたり、ヒツジに見えたりする。
その面白さで、冬芽の人気をオオカメノキと2分している。



オニグルミの芽吹きです。
樹木の芽吹きは、オニグルミに限らずダイナミックなものだが、オニグルミのそれは特にダイナミックである。
葉は、大きいものだと50cmにもなる羽状複葉で、そういう葉が何枚も折り畳まれているのを見ると、不思議な感じもするし、植物のもつエネルギーに感心させられる。



オニグルミの開葉、雄花序です。
雌雄異花で、雄花序は前年枝の葉腋につき、冬芽の時期にも半分(基部を除いて)裸出している。冬芽は開花と共に伸びだし下垂する。雌花序は冬芽の時期には頂芽に収められていて、開葉のあと新枝の枝先につく。
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