井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

高山性のハイオトギリ

2011年09月27日 | 日記
日本のオトギリソウ属は極めて多様に分化していて、種の境界が明解でないところから、かつてはかなり細かく分類されていたという。



ハイオトギリの群落です。オトギリソウ科オトギリソウ属。
地下茎が長く匍匐し、何本も茎を立てて株立ちする。名前の「ハイ」は英語の「High」ではなく「這い」の意味である。この点は、オトギリソウに限らず植物全般についていえる。



ハイオトギリの葉と花です。
草丈はオトギリソウより低い。オトギリソウが1~2本程度の株であるのに対して、ハイオトギリは大きな群落を作って株立ちするから、その辺でも見分けることが出来る。
オトギリソウの葉が先に向かって次第に細くなって三角状になるが、ハイオトギリは楕円形である。個体差もあるから葉だけでの同定は難しい。



ハイオトギリの果実です。
果実の姿を含めて、オトギリソウとの外見上の決定的な相違点はないが、ハイオトギリは亜高山から高山にかけて分布するから、生育地を含めて細かい相違点をつなぎ合わせれば両者を見分けられる。
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