井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

「クルマ」の名のつく花たち

2010年06月14日 | 日記
クルマユリ、クルマバナ、クルマバツクバネソウ。「クルマ」が名前につく植物、いろいろあります。
葉か花が車輪状につく、つまり輪生状のもので、クルマバソウもそういう植物の一つで、今、花の真っ盛りです。



クルマバソウです。
アカネ科の植物は、本来の葉は2枚で対生、輪生状に見えるのは、托葉が葉と同じ形に発達したものと、ものの本には書いてあります。
本物の葉には、葉腋に芽を持つので区別できるといいますが、実際には、木本の芽とは違って見分けるのは難しそうです

観察会などでは、クルマバソウとオククルマムグラの見分け方が、よく取り上げられます。



クルマバソウです。
アカネ科クルマバソウ属の場合、花冠はロート形です。
花を横から見て、このようにロート形であれば、クルマバソウに間違いありません。



オククルマムグラです。
ヤエムグラ属で、仲間は他に、ヤエムグラやクルマムグラなどがありますが、クルマバソウとの違いを観察する、その対象となるのは、オククルマムグラが一番です。
ヤエムグラ属の花は、クルマバソウ属と違って、杯形(スープ皿形という人もいます。)となります。

クルマバソウは葉が8枚。花茎には毛がなくツルツル。
オククルマムグラは葉が6枚で、花茎には毛があってザラザラ。

勿論、その前に、花の形がロート形であればクルマバソウで、杯形であれば、先ずオククルマムグラとなります。

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Unknown (Unknown)
2012-08-13 14:15:08

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