井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

冬芽の観察83カシワ2

2017年02月22日 | 日記


カシワの葉を落とした枝、葉をつけたままの枝。ブナ科コナラ属。
カシワの冬姿には多くの枯葉をつけたままのものもあるが、全ての葉を落としてしまうものもある。
この樹のように、葉を落とした枝と葉をつけたままの枝とが混在するものもある。



カシワの落ち葉。
落ち葉の中にミズナラやクリと同じようにカシワの落ち葉が混じっていたりする。
落葉樹の離層は2段階で作られる。
第1段階は葉と枝の維管束を遮断して水分や養分の往来をストップさせる。この部分を外す樹はない。
第2段階は酵素の働きで離層部分の強度を弱め、それで普通の葉は落ちる。
カシワなどは第2段階の酵素の働きが弱く、それで葉が落ちずに残る。ただ、その酵素の働きには個体差があり完全に葉を落としてしまうものもあるし、殆どの葉を付けたままのものもでてくる。また同じ個体でも部位によって差がでることもある。



カシワの海岸林。
小樽市銭函から石狩川河口を挟んで厚田の無縁浜辺りまでの石狩海岸には、日本最大級のカシワ天然林がある。
冬芽の芽鱗が軟毛に覆われていることで潮風に強みを発揮するからと考えられている。
海岸林のカシワには枯れ葉を落とさないものが多いのも、冬芽を潮風から守るためと考えられる。
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