エゾムラサキツツジ。ツツジ科ツツジ属。
北海道に自生するツツジの代表、特に道東に多い。
北海道では多くの市町村で「まちの花」に指定され、「北海道の花」に指定されているハマナスより多いという。
山地~亜高山地帯に生育する半落葉低木、図鑑にそう紹介される。「半落葉」というのは、条件次第で落葉したり落葉しなかったりする樹木のこと、或いは同じ株で落葉する葉と落葉しない葉が共存する樹木のことを言う。
エゾムラサキツツジの場合、北海道では多くが落葉する。
エゾムラサキツツジの若枝と冬芽。
エゾムラサキツツジの若枝や葉には鱗状毛がつき、この点がツツジ属の中の他のツツジと異なる。
花芽は枝先につき、葉芽は小さい。
エゾムラサキツツジの花。
枝先に紅紫色の花をつける。花冠は径3cm前後のロート状で5深裂する。
ツツジの仲間の内エゾムラサキツツジは最も早く開花し山野に春の訪れを告げる花の一つと言われる。温根湯のエゾムラサキツツジの群落は天然記念物に指定されている。